おはこんばんちは。
体験版が好印象だったこともあり、『祇:Path of the Goddess』の製品版もプレイしてみました。
発売直後は私生活の中で少し精神的にきつい時があり、プレイすることすら難しい状態が続いていましたが、その元凶を絶ったのをきっかけに、じっくりとプレイすることができました。
それでは、『祇:Path of the Goddess』のレビューを綴っていきます。
作品概要
対応機種 | PlayStation 4 PlayStation 5 Xbox One※1 Xbox Series X|S※1 Windows(Steam・Microsoft Store※1) ※1 Game Pass対応 |
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プレイ機種 | Windows(Microsoft Store) OS:Windows 11 Home |
発売日 | 2024年7月19日 |
ジャンル | 神楽戦略活劇 |
レビュー時点のプレイ時間 | 約33時間 |
レビュー時点のプレイ状況 | 2周目クリア 実績コンプリート済 |
レビュー時点のソフトウェアバージョン | Ver. 1.1.2.0 |
良かった点
徹底された和の世界
まるで和の美術作品を眺めているような、圧倒的なビジュアルでした。

鳥居などの背景はもちろん、味方・敵を問わず登場キャラクターすべてが和の世界観をしっかりと守っており、一切ブレのない「和」の表現に全振りしている印象を受けました。
それに和菓子がたくさん登場するのも俺的に嬉しいポイント。プレイ中は見ているだけで和菓子が食べたくなってきて、つい「買いに行こうかな」と思ってしまったほどです。

欲を言えば、団子系も見てみたかったですね。みたらし団子が出てきたら…嬉しかったが…。
畏哭がつくる、もうひとつの和の演出
敵として登場する「畏哭」は、日本各地の妖怪や民間伝承からインスピレーションを得ているだけあって、和の世界観を形作る大きな要素のひとつになっています。

実際にググってみたのですが、しっかり特徴を捉えているので、調べてみると面白いのかもしれない。
飽きさせない様々な展開
体験版では、いずれも霊道を引いて世代を導き、穢れを祓うというパターンが続いていたため、本編でもその繰り返しになるのでは…と少しマンネリ化を懸念していました。
ですが、実際にプレイしてみると思っていたほどの単調さはなく、飽きることなく最後まで楽しめました。
その理由として、霊道を引くだけではないパターンがしっかりと用意されていた点です。
世代を守るという根幹は変わらないが、世代の不調により宗が実体を保てなくなって、村人に防衛を任せるステージが登場します。
また、霊道を引いて導くのではなく、結晶を捧げて取り憑いたヒダル神を祓うという、これまでと異なるパターンもありました。

こうやって、タワーディフェンスとアクションの比率がステージごとに変化することで、さまざまな形で「世代を守る」ことができるようになっています。
村人が誰もおらず、宗一人で戦うステージがあったのも印象的でした。
特にボス戦で宗がタイマンで戦う場面は、個人的にかなりワクワクしました。
Game Pass対応
本作はゲーパスに対応しています。
俺も加入して色々な作品を楽しんでいるのですが、こういった注目タイトルが遊べるのはやっぱり嬉しいですね。
ちなみに、Game Passには通常加入するよりもちょっとお得な方法があったりするので、ここで簡単に紹介しておきます。
- AmazonでXbox Game Pass Coreを購入(最大36ヶ月分まで可能)
- マイクロソフトストアでXbox Game Pass Coreのコードを適用
- Coreから Ultimateに変換する(Coreの2/3ヶ月分が変換できる)
詳しい方法は『ゲーパス 変換』とかで検索。
- AmazonでXbox Game Pass Core 36ヶ月分を14769円で購入
- Xbox Game Pass Ultimateに変換すると24ヶ月分となり、1ヶ月616円(端数切り上げ)
※変換せずに普通に加入すると当時は月額1210円だったが、今は新規だと1450円
※Coreも年額5378円から6500円に値上げしたが、Amazonでは現在も4923円(2024/08/03 11時時点)
※購入したCoreの期間によって割引率が若干異なり、最大となる36ヶ月分を購入して変換が一番オトク
ちょっとマイクロソフトの回し者みたいな発言になってしまいましたが、発売直後のタイトルがすぐに遊べるのは、すげぇ!と言いたかっただけです。
ただ、既存ユーザの価格改定は9月のようなので近い内に価格に変化があるのかもしれない…。
それでも仮にCoreを6500円で36ヶ月分を購入すると19500円でそれをUltimateに変換した場合、1ヶ月813円(端数切り上げ)ですから、Core36ヶ月分のUltimateへの変換が12ヶ月に変わるとかなければ引き続きオトクですね。
一応変換率だけなら今の価格だと14ヶ月以上ならまだオトクなので、変換率や金額が大きく変わらない限りはこの方法で使い続けるのが良いのかなと。
イマイチな点
夜も高速化が欲しかった
本作にはステージごとに「ミッション」が用意されており、その内容が表示されるのは一度クリアしてからになります。
そのため、運良く初回で全条件を満たしていない限りは、基本的に同じステージを複数回プレイすることになるんですよね。
ミッション自体はやり込み要素として悪くないのですが、何度も同じステージを繰り返しているとその後の展開が分かってしまうので、畏哭がこちらに向かってくるまでの間など、待ち時間が辛く感じました。
夜も高速化して少しでもテンポ良く遊べたら良かったなと…。

結局自分で止められるし、実装だけでもしてほしかった…
畏哭の出現仕様がやや気になった
ステージ攻略だけでなく、ミッション達成のためにも関わってくる部分として、すべての畏哭を倒さないと次の畏哭が出現しないという仕様が少し気になりました。
一部の畏哭には宗がヘイトを引きつけられるタイプもいるため、世代に向かう個体だけ倒し、あとは宗が引きつけ続けて朝まで引っ張る、といったプレイも実質可能です。
本作は全体的に遊びやすく、難易度もそれほど高くない設計ではありますが、その理由のひとつがこの仕様にあるのではと感じました。
すべてのステージで試したわけではないので、一部のステージかもしれませんが、一定間隔で畏哭が出現するような形式であれば、よりタワーディフェンスらしい緊張感が生まれたのではないかと思います。
村人の転職がテンポを悪くする
村人の転職を一人ずつ手動で行う必要があるのは、正直かなり手間に感じました。12人とかいると、まぁだるい。
それぞれの村人に職業を割り当て、順番に変化を確認して…といった流れになるため、全体のテンポが悪くなりがちです。
特に困るのはボス戦の時で、初回は敵が歩行型なのか浮遊型なのか分からないので、ボスのタイプを確認してから転職させたいという場面がよくありました。
それと、転職時は本当に近くにいる村人しか表示されないので、かなりやりづらさを感じました。
せめて、村人が表示される範囲がもう少し広ければ、少しはテンポを良くすることができたのかなと思います。
一番良いのは転職画面で全村人を一覧できる仕様ですけどね。



割とテンポを大事にしたいので、こういうので乱されるのはしんどい。
装備変更がやや不便
装備の変更は、いちいち拠点の天幕に入らないと行えないのが少し面倒でした。
もちろん、ステージに入ってからやり直すことで魔像や鍔の変更もできるので、機能としては十分なのですが、拠点に戻るよりもステージをやり直すほうが早いというのは、ちょっと不思議な仕様に感じてしまいます。
最後に
今回は『祇:Path of the Goddess』を紹介しました。
最初は正直、「カプコンが和風ゲームを出すのか」くらいの軽い気持ちだったのですが、体験版をプレイして良かったなと思います。
本作はとにかく、とんでもなく美しい作品でした。
背景だけでなく、登場キャラクターや装備画面、演出の細部に至るまで、全てが徹底して和に振り切られているのが素晴らしいですね。
世代の装飾品や仮面の模様など、細かな部分にまで作り込みを感じられました。
システム面ではやや不便に感じるところもありましたが、タワーディフェンスとアクションを融合させた作品として、最後までしっかり楽しめましたし、そのまま実績コンプリートもしてしまいました。


最後に、Game Pass対応は神ですね。
それでは、また。
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