おはこんばんちは。
8月29日は怒涛のゲームラッシュで、購入した3本のうちの2本目となります。
聖剣伝説シリーズがコンシューマー向けとしては約17年ぶりの新作ということで、ずっと楽しみにしていました。
それでは、『聖剣伝説 VISIONS of MANA』のレビューを綴っていきます。
作品概要
対応機種 | PlayStation 4 PlayStation 5 Xbox Series X|S Windows(Steam・Microsoft Store) |
---|---|
プレイ機種 | PlayStation 5 |
発売日 | 2024年8月29日 |
ジャンル | アクションRPG |
レビュー時点のプレイ時間 | 約38時間30分 |
レビュー時点のプレイ状況 | ストーリークリア クリア後要素済 トロフィーコンプリート |
レビュー時点のソフトウェアバージョン | Ver. 1.002.000 |
プレイ動画
良かった点
探索のしやすさについて
オープンワールドほどの規模ではないが、それぞれの場所はかなり広く、宝箱や精霊石といった探索スポットがあります。色々なアイテムが入手できる宝箱も重要だし、精霊石はキャラクターの強化に必須なので、あちこち回ることになる。
探索で苦になるのが移動だが、本作は移動速度がかなり速く、限定的ではあるもののファストトラベルも使えるため、移動は全く苦にならなかったですね。
また、場所によってはフィールド上のギミックを解くために精霊器を使うこともあるが、たまにゴリ押しで行けてしまう緩さもあり、探索はしやすいと感じました。
条件はあるものの、宝箱や精霊石、さらにセーブポイントとなる竜脈の表示もあり、全体的に探索は非常にしやすい。
成長・強化システムの魅力
本作にはエレメントボードがあり、これを取得することでステータスとは別にキャラクターの強化ができます。
強化には精霊石を探す必要があるため、探索も重要な要素。
エレメントボードでは、該当する精霊器のクラスになった時のみ効果を発揮するクラスアビリティと、他のクラスでも使える特技を習得できます。

さらにこのエレメントボードはキャラクターのクラスチェンジにも深く関わるため、非常に重要。
面白いのは、クラスによっては武器が変わることもある点です。

クラスチェンジでは、全員が同じ精霊器を選ぶことができないので、どのキャラをどのクラスにするか、エレメントボードをどう埋めるかを考えるのが楽しい。
ちなみにアイテムでリセットも可能なので、後から考え直せるのもありがたいポイントですね。
さらにアビリティの組み合わせも面白さを増している。
アビリティシードという付け替え可能なアビリティもあり、強化すると最大で10個のアビリティシードを装備できる。
習得できるアビリティは技やステータス上昇など幅広く、多彩な育成が楽しめるので、どう育成していくかを考えるのは非常に楽しいところでした。
聖剣伝説3の雰囲気が感じられる点
本作はストーリーの流れがかなり『聖剣伝説3』っぽさを感じられました。
俺の一番好きなシリーズ作品が『聖剣伝説3』で、何周したか何時間遊んだか分からないくらいプレイしたので、遊んでいて何だか嬉しかった。




クリア後の演出について
詳しくは触れないが、ぜひクリアして自分の目で確かめてほしいですね。
これ以上は触れません。
イマイチな点
戦闘時のターゲットロックの不満点
戦闘中のターゲットロックの挙動がいまいちですね。
本来、特定の敵を捉えて狙いやすくするための機能なのに、カメラの角度によってはそれすらできないことがあります。
ボス戦でも狙いたい場所にターゲットが行かず、切り替えにストレスを感じた。
正直、ターゲットロックを使わないほうがいいかもしれないと思いましたね。
オートセーブ機能は過信しすぎない
オートセーブ機能はあるものの、途中までそのタイミングがわからないまま進めていましたが、実際にフィールドに入った瞬間のみです。
探索で宝箱や精霊石を回収した後に戦闘でやられてしまうことがあったのですが、結果的にそのフィールドに入った時点に戻されてしまいました。
サイドクエストも進めていたので、途中でオートセーブされていると思っていた分、やり直しはかなり辛かったです。
今回のケースは戦闘でやられたため仕方ないですが、エラー落ちだとかなり厳しいです。
実際、一度エラーでサイドクエストからやり直したこともあるので、こまめな手動セーブを強くおすすめします。。
街中でのメンバー変更制限について
最初は街中で戦闘がないから大丈夫だろうと思っていたのですが、実は街中にも精霊の住処があります。
「このメンバーじゃなくて違うメンバーで…」と思っても、街中ではメンバーを変えられないのは少し不便に感じました。

ちなみにストーリーを進めると海上などを移動できるようになりますが、そういった移動のタイミングでもメンバー変更はできません。
変更できるのは街以外のフィールドに限られていて、かなり限定的です。
なぜここを限定的にしているのかは、正直よくわからないですね。
武器購入時のちょっとした不便さ
慣れの問題もありますが、クラスチェンジ後に武器が変わることで、「このキャラ、今どの武器だったっけ…?」となる場面が何度かありました。
そのたびにステータス画面を開いてクラスを確認する必要があり、少し煩わしかったです。
やっているうちに自然と覚えていく部分ではありますが、せめて現在のクラスが武器購入画面などで表示されていればよかったかなと思います。
状態異常がやや強すぎる印象
プレイ中に気になったのが、状態異常が全体的に強すぎるのではないかという点です。
動ける系の状態異常ならまだしも、氷結のように行動不能になるタイプは、ハメられてやられてしまう可能性があるほど強力に感じました。
ちなみに氷結状態はボタン連打で解除が早くなるらしいのですが、実際に連打してもあまり早く抜けられている実感はありませんでした。
また、炎上も通常ダメージに加えてスリップダメージが重なり、かなり厳しい状況になることが多かったです。
そのあたりのバランス調整にはやや疑問を感じました。
最後に
今回は『聖剣伝説 VISIONS of MANA』を紹介しました。
聖剣伝説シリーズの中でも、とくに『3』が一番好きな俺としては、ストーリーの流れがまさに聖剣伝説3っぽくて、どこか懐かしい気持ちになりました。
キャラクターの中にも「こいつは…」と感じるような、3をプレイしていればピンとくる存在が何人かいたのも嬉しかったです。
とはいえ、作品全体として『聖剣伝説3』を超えているかと言われると、正直そこまではいかなかったというのが率直な感想です。
グラフィックを除けば、『TRIALS of MANA』にも及んでいない部分はありました。
3やToMは、主人公が6人いてメンバーを自由に選べたり、それぞれに異なるストーリーがあったりと、最低でも6周は遊べる構成になっていました。
ボスの構成も主人公によって変わり、クラスチェンジアイテムを探してモンスターを狩りまくるような、あの面倒臭さすらも含めて楽しめたんですよね。
とはいえ、ナンバリングではない作品でここまでやってくるとは思っていなかったし、エレメントボードを使った育成要素は素直に面白かったです。
ただ、痒いところに手が届かない部分もあり、不満点として挙げた箇所は、今後のアップデートで改善が期待できそうなところでもあるので、そこはぜひ修正してもらえたら嬉しいなと思います。
それでは、また。
(C) SQUARE ENIX
コメント