おはこんばんちは。
ついに『逆転検事1&2 御剣セレクション』が発売されました。
逆転裁判シリーズは1〜6と大逆転裁判は全てプレイ済みですが、検事シリーズだけは未プレイだったので、今回のリマスターをとても楽しみにしていました。
それでは、『逆転検事』のレビューを綴っていきます。
作品概要
対応機種 | Nintendo Switch PlayStation 4 Xbox One Windows(Steam) |
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プレイ機種 | Nintendo Switch |
発売日 | 2024年9月6日 Nintendo Switch PlayStation 4 Xbox One Windows(Steam) |
ジャンル | 推理アドベンチャー |
レビュー時点のプレイ時間 | 約21時間 |
レビュー時点のプレイ状況 | ストーリークリア |
レビュー時点のソフトウェアバージョン | Ver. 1.0.0.1 |
良かった点
個性あふれるキャラクターたち
『逆転裁判』シリーズをプレイしていれば、見覚えのあるキャラたちが多数登場します。
イトノコ刑事やオバチャンといった御剣と縁の深いキャラたちが登場するのは、やはり嬉しいところです。

もちろん、そうした馴染みのあるキャラクターだけでなく、本作で初登場となるキャラたちも個性豊かで魅力的です。
ロウ検事やコノミチさんとかも結構いいなと。
若干惜しさも感じるが、ロジックシステムが面白い
最初はどの情報を組み合わせればいいのか分からず、手探りの状態でしたが、仕組みがわかってくると一気に楽しくなってきました。
組み合わせていくことで、新たな展開へ進んでいく感覚が非常に実感しやすい要素だと思った。
ただし、中には「これ、わざわざ組み合わせなくてもそのまま推理で進められそうでは?」と感じる場面もあり、やや過剰な演出に感じる部分もありました。

ストーリー展開
最初から最後まですべての事件や出来事が一本の線で繋がっているのが明確で、非常に分かりやすく没入感の高い構成になっていました。
特に後半に向かうにつれての盛り上がりは、これぞ逆転シリーズと感じられる展開で、引き込まれるようにプレイしていました。
逆転の爽快感
『逆転裁判』シリーズの醍醐味といえば、不利な状況から証拠品を駆使して矛盾を突き、逆転していく爽快感。
本作『逆転検事』でも、そうした逆転の気持ちよさはしっかりと健在でした。
ただ、逆転シリーズの中では「逆転している感」がやや控えめに感じました。
というのも、従来のシリーズでは被告人を弁護するという立場からスタートし、完全に追い詰められた状況で一手を打つことで生まれる気持ち良さがありましたが、『逆転検事』では御剣が捜査する立場であることもあり、圧倒的な劣勢を感じる場面が少ないのがあるのかも。
一時的に捜査が中断される場面もありますが、結局あとでしっかり進められてしまうので、緊張感という意味ではやや薄めですしね。
とはいえ、ラストで法律そのものに挑んでいく展開は、まさに『逆転検事』ならではの逆転劇。
これは『逆転検事』だからこそ味わえる結末だったと感じました。
熱くさせるBGM
BGMは全体を通して非常にクオリティが高く、印象に残るものばかり。
特に「対決 ~プレスト」「対決 ~アレグロ」「追求 ~つきつめたく」といった曲は、シーンをよりドラマチックに盛り上げてくれます。
このBGMをバックに事件を追い詰めていく時間は本当に気持ちよいです。
イマイチな点
気になる動作の重さ──特に後半に顕著
これはSwitch版特有の問題かもしれませんが、探索中に動作がカクつく場面が多く、やや気になりました。
キャラクター表示はクラシックとモダンの2種類があり、俺はモダン表示でプレイしていたのですが、それが影響していた可能性もあります。
エラー落ちはありませんでしたし、アクション要素があるわけではないのでプレイに直接支障が出ることはありません。
それでも、特に後半になるとカクつきが目立つ場面が増えてきて、多少の不安はありました。
表示モードはモダン推奨──クラシックはややちぐはぐ感も
捜査パート中のキャラクター表示には「クラシック」と「モダン」の2種類が用意されていて、シリーズの歴史を感じられる仕組みとして面白いと思いました。
ただ正直なところ、クラシック表示は今作のグラフィックとあまり噛み合っていない印象を受けました。
キャラクターは明確な違いがあるけど、背景は大きく違いが感じられないこともあって、どうしても浮いて見えるんですよね。
もちろん背景側もクラシック表示時には多少調整されていますが、それでもやや違和感がありました。
個人的には「モダン」でのプレイが世界観にもマッチしていておすすめです。


探索判定のもどかしさ──狙った場所に反応しにくい場面も
本作では背景の細かな場所まで調べられるようになっていて、探索の自由度が高い点は魅力の一つです。
ただ、調べたいポイントをピンポイントで選びづらい場面があるのが気になりました。
とくに探索箇所が密集している場面では、反応が隣の対象にズレてしまって「そこじゃないんだよなぁ…」と何度か感じることがありました。
個人的には、リスト形式などで調べられる場所を選び、そこに御剣が自動で移動するような仕組みのほうが快適だったかもしれません。
ただ、その形式だと自由に歩き回って調べる探索要素の面白さが薄れてしまう可能性もあるので、なかなか難しいところではありますね。
最後に
今回は『逆転検事』を紹介しました。
逆転シリーズの中で唯一未プレイだったのがこの検事シリーズだったのですが、御剣の視点で「異議あり!」を叩きつける体験は、予想以上に気持ちよかったです。
また、舞台が法廷ではない点も、逆転シリーズとして新鮮さがありました。
DSは今も持っているので、やろうと思えばいつでも遊べたタイトルではありますが、こうして現行機で蘇らせてくれたことには感謝しかありません。
ただ、ここ数年の逆転シリーズは、コレクションやリマスター中心になっているのも事実。
そろそろ新作を遊びたいなという気持ちも、正直あります。
それでは、また。
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