【レビュー・感想】かまいたちの夜×3

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おはこんばんちは。

サウンドノベルの代表作と言ってもいいかまいたちの夜ですが、オリジナル版は遊んだことがありませんでした。
そんなわけでこの機会にせっかくだからと購入してチマチマ遊んでいました。

それでは、かまいたちの夜×3のレビュー・感想を綴っていきます。

目次

作品概要

2024年10月5日時点の内容です。

対応機種
  • Nintendo Switch
  • PlayStation 4
  • Windows(Steam)

※PlayStation 4はデジタル版のみ
関連作品の対応機種
  • PlayStation 2
  • iアプリ※

※購入不可

プレイ機種Nintendo Switch
発売日2024年9月19日
関連作品の発売日
  • 2006年7月27日
    • PlayStation 2
  • 2007年2月15日
    • iアプリ※

※現在購入不可

ジャンルサウンドノベル
レビュー時点のプレイ時間約30時間
レビュー時点のプレイ状況エンディングコンプリート
レビュー時点のソフトウェアバージョンVer. 1.0.1

良かった点

青いシルエット

青いシルエットってなかなか見ないけど、こういうのもありだなと思えた。
殺人犯がいる中でも顔とか一切わからず、どういう心境なのかといったところが見えづらい部分を色々と補完したり想像したりできるし、何か味があっていいなと。

もちろんそうでない時でもどういう顔なんだろうかといった部分だけでも良かった。

シルエットは青いが血はしっかり赤い

ところどころ入るネタエンド

いずれの話にもネタエンディングがあって、これはまぁ面白い。
殺された人も出てないのもあって、ゲームとしてはだめでも現実的に考えるならこういう終わり方の方がいいよね?と思う。

ふざけて自分を犯人にすると、そのまま終わってしまうこともあってなかなか面白かった。

エンディングのネタは豊富で良かった

ペンション”シュプール”編

シナリオの中でこれが一番面白かった。
こんや、12じ、だれかがしぬという1枚の紙切れがペンションでの楽しい一時を一瞬でぶっ壊してくる。
一気に空気がかわるきっかけが最高。

これで一気に緊張感が出た

選択肢によっては一人一人殺害されて追い詰められていく中で誰が殺人鬼なんだという恐怖感を味わえたし、監獄島のわらべ唄編と三日月島事件の真相編にはない緊張感があった。

犯人自体はすぐに分かってしまったし、欲を言うならもうちょっとボリュームが欲しかったぐらいか。

イマイチな点

主人公とガールフレンドの名前変更

ペンション”シュプール”編と監獄島のわらべ唄編については主人公とガールフレンドの名前を変更できる仕様。

ガールフレンドの真理はそのままにしたが、主人公はデフォルトの透から変更して遊んでみた結果、三日月島事件の真相編では透固定でした。
元々デフォルトネームが透だけど変更できる/できないはシリーズを通して統一してほしかった。

シナリオとしては一応すべて繋がっていて登場人物も同じなのに、名前が違うことで繋がりが一気に失われてしまうし、これだけで没入感がかなり薄れた。
なので今作はデフォルトネームは変更しない方が良いですね。

T4nat0S

主人公の名前は普通に俺の本名にしていた…。

監獄島のわらべ唄編

3つの中だとこの話が一番面白くなかった。
まずペンション”シュプール”編はゲームの話でしたという全否定から始まっている点。
こういう展開は他の作品でもあるけど、毎回プレイしたのは何だったんだと思わされるのもあって、元々好きな展開ではない。

この舞台はペンション”シュプール”編にいた人が一部を除いて招待されたわけだけど、今作たまたまが多すぎる。
まず、本当に殺したかった相手は招待されていなかったのに、他の招待客から聞いてたまたま参加してしまったこと。殺された人は元々殺す予定ではなく、たまたまそうなってしまい、またたまたまわらべ唄と合っていただけ。

監獄島とかわらべ唄という設定自体は非常に良いのに、たまたまが重なりすぎてたまたま殺人になっているのが残念。

あと長年連れ添った妻が老婆に変装していたのに夫が全く気づかないという点…。
実は役者さんとか声優さんでしたとかならまだわかるが、音声がない以上プレイしているだけじゃ分からんので、仕方ないのかな。

ペンション”シュプール”編で感じたミステリーっぽさが一気に薄れたように思えた。

三日月島事件の真相編

非常にテンポが悪いと感じた。
4人の主人公を切り替えていき、それぞれ選択をすることで周りの主人公の行動にも影響して真相に迫っていくと言うと良く見えるが、ここが一番しんどかった。
1人を除いて基本的に行動を共にすることが多いので、別の選択肢を選んで展開が変わると、他の主人公でほぼ同じテキストを見ることになる。
違いとしては視点とそのキャラクターにしか無い選択肢ぐらいで、それが延々と続くのが非常にだるい。
エンディングも他の主人公でエンディングに到達したらだいたい他のキャラクターも似たような理由でエンディングに到達するので、無駄に数が多いだけで探す楽しみも薄かった。

それに真相と言われても一度犯人がわかってしまえばあっさりしていて、何か真相も言われてもなんだかなぁ…。
監獄島のわらべ唄編でも同様なことを思ったが、ミステリーっぽさが一気に薄れたように思えたし、面白くなかった監獄島のわらべ唄編のウォシュレットみたいな立ち位置なのも残念だった。

良かったのは「カップラーメンください」ぐらい。

大事なことなので2回言いました

最後に

今回はかまいたちの夜×3を紹介しました。

この機会に3部作を遊べた事自体は良かったけど、ペンション”シュプール”編が面白すぎて後のシナリオがいまいちだったのが残念だったかな。
それでもサウンドノベルの金字塔といえばかまいたちの夜なのかなぁと個人的には思っているので、その作品を令和の時代に出してくれたことはとても嬉しいです。

ちなみに、ペンション”シュプール”はペンション&コテージ クヌルプというところがモデルで長野県にあるようなので、上田城跡を見る等で行く時には寄ってみようかな。

それでは、また。

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この記事を書いた人

T4nat0Sでタナトス。
毎日ゆるく生きている孤高の雑食ゲーマー。

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