おはこんばんちは。
1周目を終えたのでいつも通りレビューを更新しようと思っていたのですが、本作は「もうちょっと遊びたいな」となってしまい、そのままの勢いでトロコンまでプレイしてしまいました。
とりあえずの更新、そして生存報告です。
それでは、『ロマンシング サガ2 リベンジオブザセブン』のレビューを綴っていきます。
作品概要
対応機種 | Nintendo Switch PlayStation 4 PlayStation 5 Windows(Steam) |
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プレイ機種 | PlayStation 5 |
発売日 | 2024年10月24日 Nintendo Switch PlayStation 4 PlayStation 5 2024年10月25日 Windows(Steam) |
ジャンル | RPG |
レビュー時点のプレイ時間 | 約100時間 |
レビュー時点のプレイ状況 | ストーリー3周目途中まで 1周目:ノーマル 2周目:ベリーハード 3周目:カジュアル トロフィーコンプリート済 |
レビュー時点のソフトウェアバージョン | Ver. 1.001.000 |
良かった点
キャラクターデザインの魅力と破壊力
まず、男女ともにキャラのモデリングが非常に良いですね。
SFCのドット絵からここまで進化するとは…と、感慨深さすらあります。
「全人類の欲望を詰め込みました」と言わんばかりの圧倒的な魅力を感じました。
特に印象的だったのは、忍者、帝国猟兵(女)、帝国軽装歩兵(女)、シティシーフ(女)、ホーリーオーダー(女)、宮廷魔術士(女)、帝国鍛冶職人、ネレイド、海女、踊り子…と、とにかく挙げたらキリがありません。
さらに、同じ職業でも髪型や服装に違いがあるため、それだけで個人的なランキングが大きく変わってしまうのも面白かったですね。
そんな中でも、俺の中で常にトップを走っていたのはやっぱり忍者でした


最初はテンプテーション対策がいらないから女性キャラだけでパーティを組もうとか考えていたんですが、正直5人に絞り込むなんて無理なレベル。
これは良い意味での悩みどころであり、ある意味ではデメリットとも言えるかもしれません。

あと、七英雄のロックブーケも、SFC当時は「テンプテーションってなんやねん」と思ってたけど、本作で納得。

ちなみに、戦闘時のSFC版の立ち絵もしっかり再現されているのはポイント高いです。
女性キャラばかり語ってしまいましたが、ノエルなどの男性キャラもめちゃくちゃカッコいいです。

男女問わず「もう全員テンプテーション持ちでいいんじゃないか?」と思えるくらい、モデリングの完成度は高いと感じました。
あと忘れちゃいけないのが、七英雄以外の敵キャラ。

見える化で快適になった
オリジナル版も遊んでいましたが、本作は驚くほど遊びやすくなっていました。
敵勢力レベルや各武器種のマスターレベルがしっかり見える化されているのも便利ですが、一番大きな進化は「技の派生」が見えるようになったことだと思います。
ロマサガ2では、電球マークが出て「ピコーン!」という音とともに新たな技を閃くあの瞬間がたまらない魅力でしたが、SFC版ではどの技から何が閃くのかが一切分からず、完全に運任せでした。
しかし本作では、どの技から何が派生するのかが一覧で確認できるため、目的の技を狙って覚えやすくなっています。

さらに、特定のキャラでしか覚えられない技も事前に分かるので無駄がなく、戦略も立てやすい。

派生しない技についてもちゃんと明示されています。

遊びやすさの面でも、リメイクとして理想的な進化を遂げていると素直に感じました。
名曲揃いのリメイク
本作のBGMも素晴らしかったです。結局、サウンドトラックも買ってしまいました。
オリジナル版の時点で完成度が高かったのですが、それを今風にリメイクしてくれたのが嬉しいですね。
1993年の作品を、同じ作曲者が2024年にリメイクするというのも、どこか歴々の皇帝の力と記憶を受け継ぐような感覚があって、ロマサガ2らしさが感じられて良かったです。
「七英雄バトル」や「クジンシー戦」など、名曲の数々が原曲・リメイク両方のアレンジで楽しめるので、俺は3周遊んでしっかり堪能しました。
手本のようなリメイク作品
スクエニはこれまでにも過去の名作をリメイクしてきましたが、本作は俺が今までプレイしてきた中で「リメイクってこういうのでいいんだよ」と強く思えた作品でした。
グラフィックが突出しているかといえばそうでもないし、真新しいシステムがあるかといえば、それもありません。
むしろコマンドバトルという点では、悪く言えば古さすら感じます。
それでも、面白い部分の核がしっかりしているから、快適にするだけでも素晴らしいリメイク作品に仕上がっています。
それに、連携やアビリティ、追加ストーリーといった新要素も違和感なくマッチしていますね。
グラフィックやシステムを大幅に刷新するのではなく、元々の良さは残しつつ、見える化で不便な部分を解消し、連携やアビリティで爽快感をプラスする。
リメイクとはこうあるべきだと思わせてくれる、まさに手本のような仕上がりでした。
高い自由度で物語を自分の手で作る
やっぱりストーリーの自由度があるのは良いですね。
どこから攻略してもいいし、カンバーランドをわざと滅亡させてから奪還するルートを選ぶもよし、序盤からワグナスに挑んでみたり、火山を噴火させたり止めたりなど、本当にプレイヤーの自由な選択が反映される設計です。
リメイクである本作は、オリジナルと比べてストーリーへの没入感も格段に上がっていると感じました。
ボイスがあるだけで感情移入度が全然違うし、ファストトラベルの導入で行動の自由度もより高まりました。
「次はどこに行こうかな」と気軽に冒険できるのが楽しかったです。
ピコーンの快感
この「ピコーン!」という閃き音が本当に好きです。
この音が鳴るだけで気持ち良くて、個人的にはご飯をおかわりできそうなくらいの快感がありました。
ただの効果音ではあるけれど、これだけで印象に残る作品はなかなか無いと思います。
イマイチな点
大神官をボコりたい
特に大きな不満点は無いのですが、個人的には大神官をボコりたかったです。
「ボスとして戦う展開があるのでは?」とずっと思っていたのですが、結局なかったのはちょっと意外でした。
今後、もし追加コンテンツなどでその機会が訪れることをちょっと期待しています。
最後に
今回は『ロマンシング サガ2 リベンジオブザセブン』を紹介しました。
スクエニのリメイク作品として、「これでいいんだよ」が詰まった一本だったと思います。
元のベースがしっかりしていたからこそ、見える化や快適性の向上だけでここまで遊びやすくなるのかと驚かされました。
それでいてゲーム自体が簡単になっているわけではなく(※冥術は除く)、手応えと遊びやすさのバランスが見事に取れたリメイクです。
さらに、本作オリジナルの新要素もしっかりロマサガ2に馴染んでいていました。
正直、最近のスクエニ作品にはあまり良い印象がなかったんですが、本作だけは例外です。
もしかしたら「スクエニ最後の良作」と言われるかもしれない…と感じてしまうほど完成度が高く、ぜひもっと多くの人に遊んでほしい作品ですね。
ちなみに、俺はSFC版を当時リアルタイムでハマっていたわけではなく、レトロゲームとして中古で買って少しだけ遊んだにわかです。
それでもここまでガッツリハマれたという意味で、新規にも自信を持っておすすめできる神ゲーだと断言できます。
最後にどうでもいい話ですが、昔QMAで「ロマンシングサガ」を並べ替える問題が出たとき、俺以外が「ロマンシング・サガ」と答える中、俺だけ「ロマンシングサ・ガ」と答えて一人勝ちした記憶がよみがえりました。
…あのときの快感、今でも忘れません。
それでは、また。
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