【レビュー・感想】ドラゴンクエストIII そして伝説へ…

おはこんばんちは。

今回のレビュー・感想を綴るにあたって、ドラクエ3がこれまで発売したプラットフォームや発売日を調べたのですが、結構発売されていたんですね。
俺は今までプレイしたことがなかったので、今作初めてのドラクエ3でした。

それでは、ドラクエ3のレビュー・感想を綴っていきます。

作品概要

2024年11月20日時点の内容です。

良かった点

戦闘の高速化

何もないと言いたいレベルだが、これがなかったらクリアする前に売っていたので挙げる。

戦闘を高速化できるのは非常に良かったです。
正直、最大高速化の状態をデフォルトにして更に高速化をさせてほしかったぐらいですが、初期の速度だと遅すぎて苦痛だったので高速化ができるのはありがたかったです。

イマイチな点

探索が面白くない

ストーリー進行のための目的地探しや色々探索したりするわけだが、それが全く面白くなかった。
その理由を以下に挙げていきます。
正直以下で1つだけでもマシだったら、まだ問題なかったのかなぁとは思う。

マップがムダに広い

まずマップが無駄に広すぎる。

はっきり言うが、こういうのは全く好きになれない。
もちろん1本道はつまらないので、こういう回り道自体は必要ではあります。
しかし、今作は露骨に遠回りをさせようとしているのが見え見え過ぎて吐き気がするレベル。
この作品はボリュームがないから、少しでも製品寿命を伸ばすためにこういので引き伸ばしてます感が丸見えなのが嫌なんですよ。

こういう感覚は最近のゲームでは感じなかったけど、久々に嫌な気分になった。

移動速度が遅い

移動速度遅いです。
常にダッシュしていたけど、もう1段階移動速度上げてほしいぐらい。
先に挙げた露骨に遠回りさせるような広いマップで、移動速度も遅いとか…。
マップの広さと移動速度が見合ってなさすぎる。

エンカウント多すぎ

エンカウント多いです。
まぁエンカウントが多いだけなら、経験値稼ぎになるし後が楽になるのなら…と思っているので、これだけなら問題はないどころかむしろ歓迎。

ただ、先の2つが混ざったうえでのエンカウントが多すぎるのは苦痛。
目的地にはたどり着かないわ、宝箱とかも探すために行き止まりと分かっていっても何も無い。
更には移動速度は遅いし、何回エンカウントするんだ…。

ボリュームスッカスカなのをどんだけ誤魔化したいんですかと。

ガイドの有無が極端

今作、あらかじめ目的地を地図上に表示する機能があり、ON/OFFを選べます。
冒険する意味で目的地を探すのも楽しみだとは思うからOFFにしたのだが、探索が面白くなさすぎて段々と面倒臭くなり最終的にはONにした。
ただ、ON/OFFでちょっと極端すぎないか…？と思った。

探索が面白ければ自分で探す分には全然いいのだが、例えば住人の会話からヒントを得て地図に書き込まれるぐらいのことはあっても良かったと思う。
ONにしたらまだ行っていないところの目的地が表示、OFFだと何もわからないままという両極端なのはどうなんだろうな。
せっかくのHD-2Dリメイクなのに、住民と会話してヒントを得て冒険の面白さにつなげることもできたと思うんですけどね。

まぁ、先に挙げた探索が面白くない部分がマシなら、OFFのままプレイしていた可能性は十分にありますけどね。

没入感がないストーリーに冗長なやり取り

ボイスがあるのに違和感を感じていて、最初は慣れないからぐらいにしか思っていなかったんだが、元々没入感が薄いストーリーであるにも関わらず、そこにボイスとかを入れたることで、めちゃくちゃストーリー進行のテンポの悪さを感じていたから違和感があったんだなと気付いた。

基本的にこっちから目的地に行きます、では次にこれをしてくださいみたいな流れがずっと続くから、またこれか～となる。
また、それまでの探索が面白くないうえに、ようやく着いたと思ったら、そこにムダに長い演出が入るからボイス無しで読み飛ばせるようにしてほしかった。

敵小さくない…？

このアングルだと敵が小さすぎると感じるが、面と向かっても小さい…。

スライムとかならわかるけど、トロールとかならもっと迫力が欲しかった…。
ボス級も何か大きさそこまでだよなぁと思ったし、もっと強敵に勝った感が欲しかった。

選べる対象

今作の前にプレイしたのがドラクエ11無印のため、その時からこういう仕様かは思い出せないのだが、今作同じ集団がいた場合グループに分けられて、狙いたい対象を攻撃できないんですよね。
例えばだが、全体攻撃を使えるキャラが1体だけの状況でスライムA・B・Cが現れた時、俺だったら3人がそれぞれA・B・Cに1人ずつ攻撃して、最後に全体攻撃で一層できるようにしたいんだが、グループの中で対象が勝手に選ばれるためにそういった考えて倒すみたいなことができない。

これがはぐれメタルとかだった場合、まず1体1体狙いをつけて倒そうやって思うので、この仕様はかなり面倒だった。

HD-2Dの中でも最も酷い作品

オクトラとかライブアライブとか他のHD-2D作品だと3Dフィールド上のキャラクターが飛び出す絵本のように奥行き感を感じられるような感覚があって、それ故にストーリーのワクワク感が高まるのもあったんだけど、今作に関しては全くそういうのを感じなかった。
HD-2Dを使ってドラクエ3ならこう面白くできるというのを全くないし考えようともしていないんだろうな。
オクトラやLIVE A LIVEにはそれぞれの味があったのに、ドラクエ3ならこうやりますみたいな味が全く無いのは非常に残念でしたね。

HD-2D自体はオクトラで出てきてこの美しい表現自体が好きだっただけに、ドラクエ3のこれはHD-2Dを貶しているとしか思えない。

最後に

今回はドラクエ3を紹介しました。

俺の中のKOTY2024にノミネートされるほどのクオリティでした。
色々気になる点は挙げたが、結局のところ探索が面白くないが今作の全てを駄目にしている原因ですね。

ドラクエ3はプレイしたことが無かったので、プレイするのをかなり楽しみにしていた作品だったのだが、ここまで苦痛な作品とは思わなかった。
クリア後に追加はあるけど、それ以外はオリジナルをHD-2Dにしただけで何も変えてないんじゃないか？と思うほど、システム周りが古すぎるし、今の時代に合っていないし、ドラクエのブランドに胡座をかいているとしか思えない。
手を抜いても100万売れるだろうし、小遣い稼ぎしてFF7Rの分取り戻そうみたいな魂胆しか見えない。

これによってドラクエI&IIもそうだし、ドラクエXIIに対する期待値は一気に下がりました。
まぁ、ロマサガ2Rが良すぎただけで、これが本来のスクエニクオリティなのかもしれません。
スクエニはそして倒産へ…にならなければいいですね。

それでは、また。