おはこんばんちは。
今はもうプレイをやめてしまいましたが、9月中旬頃からお試しでプレイしていた『英傑大戦』。
普段は家庭用ゲームやPCゲームばかりで、アーケードゲームにはあまり触れてこなかった俺にとっては、ちょっと珍しい体験でした。
そんなわけで、ここからは『英傑大戦』のレビューを綴っていきます。
作品概要
対応機種 | アーケード筐体 |
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プレイ機種 | アーケード筐体 |
稼働日 | 2022年3月10日 |
ジャンル | 対戦型カードアクションゲーム |
レビュー時点のプレイ時間 | 不明 |
レビュー時点のプレイ状況 | 全国対戦50戦ほど 群雄伝20戦ほど |
レビュー時点のソフトウェアバージョン | プレイしていた最終バージョン:Ver.2.5.0C プレイし始めたバージョン:Ver.2.5.0A |
良かった点
難しいけど、操作していて楽しい
武将カードをひたすら動かしていく操作は、非常に難しかったです。
けれども、状況を見ながら考え、手を動かし続けるプレイには確かな楽しさがありました。
このゲームは実力が如実に出るタイプの作品なので、自分なりにやれることをやって、それが勝利につながった時の嬉しさはひとしお。
逆に負ければ悔しさも強く、そこも含めてゲーム性はとても良かったと思います。
最後まで「うまくなったなぁ」と思えるほどの実感は得られませんでしたが、それでもプレイしている時間そのものは楽しかったです。
武将イラストの魅力
武将のイラストは、男女問わずカッコよかったり、かわいかったりと魅力的なものが多く、クオリティは常に高かったです。
イラストが良いからこそ「この武将を使ってみたい」と思えたし、そこからデッキ構成を考える時間も楽しかったですね。
BGMは事前に聴いていたほどのお気に入り
実は、英傑大戦をプレイする前から音楽だけは聴いていました。
その時点で「世界観にぴったりで、めちゃくちゃいいBGMだなぁ」と感じていたんですが、実際にプレイしてみてもその印象は変わりませんでした。
特に「桶狭間の進撃」や「盛者必衰」など、永遠に聴いていられるほど完成度の高い楽曲が揃っているのは素晴らしかったです。
イマイチな点
ゲーセンに行くというハードル
『英傑大戦』を遊ぶには、当然ながらゲーセンに行く必要があります。
それ自体は当たり前のことではあるんですが、それを継続できる人って本当にすごいなと感じました。
自分一人や家族・友人と個室で静かに遊べる環境であればまだいいんですが、実際のゲーセンはそうではありません。
周囲には別の筐体が並び、他の人が遊んでいて、様々な情報も飛び交う。
正直、俺にとってはかなりうるさい環境でした。
加えて、俺は北海道在住ということもあり、早ければ10月下旬には雪が降り始めます。
「雪が降ってもゲーセンに行きたいか?」と自問したときに出した答えは、そこまでして行きたいとは思えなかったでした。
もし『英傑大戦』が家庭で遊べる環境にあったなら、今でも続けていたかもしれません。
ゲーセンならではのマナーとトラブル
幸い、プレイ中に極端にひどいマナー違反に遭遇することはありませんでした。
ただ一部気になったのは、ボタンをモグラ叩きのような勢いで叩く人がいるという点です。
そのせいなのか、筐体によってはボタンの反応が悪いところがあり、それが負けに直結してしまうこともありました。
自分の実力で負けたなら「こうすれば良かったな」と振り返ることもできますが、外部要因による負けは非常に不快です。
家庭用ゲームであれば、自身がコントローラですので、壊れたら修理や買い替えもできます。
しかし、筐体は共有物。壊れていても「その筐体を避ける」ぐらいしか手段がない。
だからこそ、利用者全員で大切にしていかないと成り立たないものだと思いました。
ゲーセン側がすべての筐体をこまめにチェックするのは難しいと思いますので、まずはプレイヤー自身が共有物を使わせてもらっているという意識を持つしかないと思います。
ガッツリ遊びたいのに遊び切れない
他に待っている人がいれば無制限台ではない限りは交代しないといけません──これはマナーとして当然のことです。
俺が通っていたゲーセンも無制限台ではないため、仮に流れが来ていても中断しなければならない場面が多く、リズムが崩れてしまうのがもどかしかったです。
せっかく遊ぶなら、自分のペースで満足するまでガッツリ遊びたい。
そう思うタイプの人間にとって、アーケード特有の制限はやはりストレスになってしまいました。
開発側がやりたいことに追いつけていない印象
プレイ期間は約1~2ヶ月ほどでしたが、その短い間でも開発の対応が後手に回っているような印象を受けました。
風呂敷を広げすぎたのか、バランス調整が雑だったり、不具合が多かったりと、細かい部分で粗さが目立ちました。
特に「竜騎馬」の仕様に関しては、本当に開発側が理解して実装しているのか疑問に感じる場面もありました。
もちろん、コンテンツを長く続けるには新要素を取り入れていく必要はあります。
でも、だからこそ新しい要素を少しずつ段階的に実装していくスタイルのほうが良かったのではとも思います。
もしそういう形で調整しているなら、ロケテストのように一部ユーザーを招いて試験的にプレイさせるといったフィードバック手段があってもよかったかもしれませんね。
敷居の高さ
ゲーセンに行くだけでも敷居は高いと感じていましたが、『英傑大戦』の中にもいくつか色々な敷居の高さと感じるところがあったので、項目ごとにまとめてみます。
個人スキルの壁
まず大きいのが、複数枚のカード操作の難しさです。
4枚や5枚のカードを同時に動かすのって、本当に大変。
しかもある程度の頻度でプレイしないと、なかなか上達が実感できないんですよね。
俺の場合は「週1で数回遊んで、また来週」というペースだったので、プレイを重ねても成長してる感覚がまったくなかったです。
さらに、アップデートなどで要素が増えるたびに操作が複雑になっていって、操作性の面でも初心者お断りな雰囲気を感じました。
もちろんこれは「個人のスキル次第」なので、頑張ればいいという話ではありますが、新規参入のハードルとしてはなかなか高かったですね。
サブカ対策
全国対戦をしていると、たまに当たるのがサブカ勢。
こちらではどうにもできないし、何かしらの理由があってやっているのだとは思うので、頭ごなしに否定するつもりはありません。
でも、初心者が純粋に楽しもうとした時に、それが大きな壁になっているのは確かだと思います。
「いつかそういう相手に勝てるように頑張ろう」と思える人もいるでしょうが、そのためにお金を払い続けてモチベを保てるかというと、話は別。
セガには、初心者が最初の楽しさをきちんと味わえるよう、何かしらの対策を講じてほしいなと思いました。
コラボ・デイリーの時間とコスト感
デイリー要素はそこまで気にしていなかったんですが、コラボ関連は正直きつかったです。
俺は週1プレイヤーなので、短期集中でガッツリ回すにしても、他のやりたいこととの兼ね合いで、そこまでゲーセンに時間を割けないという事情もあります。
特にコラボはカードを揃えたくなるので、1クレ500円でプレイしていたが、正直財布へのダメージが…。
普段は1クレ100円+カード印刷100円で遊べるので、コスト面はまだ優しい方なんですが、コラボ時はかなり重く感じました。
「それならヤフオクで買えば…」とも思うんですが、コラボカードは値段が高騰していたりして、気軽に手が出せない。
そんなふうに縛られているうちに、「ここまでして追いかける意味があるのかな…」と冷めてしまう瞬間があったのも事実です。
運要素が足を引っ張る
『英傑大戦』には戦器に装備できる「英魂」というシステムがあります。
1武将にのみ効果を発揮する装備要素で、性能的にも大事な部分なのですが、欲しい効果の英魂がまったく出てこないというのが、かなり萎える要因でした。
英魂は3枠のうちすべてがランダム抽選。
一応「英魂効果固定券」という救済策があり、3つのうち1つだけ効果を固定できるんですが、固定できるのは1枠だけ。
つまり残り2枠はガチャ運頼みなんです。
「じゃあ2つ固定して最後だけ運で頑張ろう」とはいかず、2つ揃えるには2連続で狙いを引き当てる必要があるという鬼仕様。
当然そんな簡単に揃うわけもなく、俺もゲーム内通貨を全消費したあげく、結局何も揃わなかったなんてことがありました。
さらに言えば、ERクラスの武将カードがまったく出ないという問題も。
最初は武将カードを集めたくて、通常の1クレ100円ではなく、カードが4枚もらえる200円のボーナスプレイを選んでいました。
それで70戦近く遊び、仮にすべてボーナスプレイだったとすると、合計で280枚のカードを印刷した計算になります。にもかかわらず、出たERはわずか4種類(実際は5枚で1種被り)。
確率にすると約1.8%で、これはさすがにね…。
もちろん、英魂もERカードも勝利に直結する要素ではないのは理解しています。
でも、「このカード使ってみたい」とか「この構成で戦いたい」といったプレイヤーのやりたいことが実現できないのは運が悪いからというのは、ゲームの面白さを損なっていると感じました。
ヤフオクなどで買えば出ないストレスからは解放されるし、価格も比較的安いので、今思えば最初からそっちの方が良かったのかもしれません。
最後に
今回は『英傑大戦』を紹介しました。
今までゲーセンではあまり遊んだことがなかったんですが、久しぶりにゲーセン通いを続けてみて、改めて「自宅で好きな時に遊べる環境が一番」だなと実感しました。
もちろんこれは完全にわがままです。でも、ゲームの魅力はやっぱり「自分のペースで好きなように遊べること」だと俺は思います。
その点で、ゲーセンという場所に縛られるプレイスタイルには少し息苦しさを感じてしまいました。
すでにSEGA IDも削除し、『英傑大戦.net』も解約したので、もうこのゲームを遊ぶことはないでしょう。
それでも、英魂のような強烈な運要素を除けば、純粋な対戦ゲームとしては本当に面白かったと思っています。
ただ──やっぱりゲーセンに行くという行動自体が俺にはしんどかったです。
こういう筐体ってゲーセンじゃなくても、個人向けに家庭用サイズで遊べるようにならないですかね…?
もちろん家はゲーセンほど広くないので物理的に厳しい部分もありますが、ミニサイズ筐体で家庭用展開なんてあったらすごく面白いと思うんですよね。
それでは、また。
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