おはこんばんちは。
発表時から気になっていた『フォーエバーブルー ルミナス』をついに購入しました。
Wiiで発売された『フォーエバーブルー 海の呼び声』にも興味はあったのですが、結局プレイする機会がなく、本作ががシリーズ初プレイになります。
どんな雰囲気のゲームなのか、どんな体験ができるのか──新鮮な気持ちで楽しみたいと思っています。
それでは、『フォーエバーブルー ルミナス』のレビューを綴っていきます。
作品概要
対応機種 | Nintendo Switch |
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プレイ機種 | Nintendo Switch |
発売日 | 2024年5月2日 |
ジャンル | ダイビングアドベンチャー |
レビュー時点のプレイ時間 | 約26時間 |
レビュー時点のプレイ状況 | 調査依頼(ストーリー)クリア 図鑑系は未コンプ |
レビュー時点のソフトウェアバージョン | Ver. 1.0.1 |
プレイ動画
良かった点
幻想的なBGM
海洋探索中に時折流れるBGMがとても幻想的で、雰囲気づくりに一役買っています。
特に、静かなシーンで流れると没入感がグッと増して癒やし効果も抜群です。

仕事で疲れた後にプレイした時は、本当に癒やされました。
多種多様な海洋生物たち
本作には500体以上の海洋生物が登場します。
ベースとなる生物の変異体や、現存の海洋生物まで様々です。
「こんな生き物がいるんだ」といった発見や、図鑑で解説を読んで学べたりするのが良いですね。


イマイチな点
海洋生物が混在する違和感
本作の舞台は「ベールド海」という、潜るたびに地形や構成が変わる海という設定なので仕方ないのかもしれませんが、それでも登場する海洋生物の組み合わせには違和感を覚える場面が多かったです。
例えば、マグロが泳いでいたかと思えば、少し潜った先ではアンモナイトが出てきたり…。
現存する生物と中生代の生物が混在している構図には、やはり引っかかるものがありました。
フロアごとにある程度は棲み分けされているものの、もう少し自然なまとまりがあってもよかったのでは、と感じます。
海域ごとに時代やテーマを設定するような構成にしてくれた方が、世界観への没入感もより高まったのではないかと思っています。

違和感ガチで半端なかった…。
やることが単調すぎる
本作はやることが非常に単調です。
探索してアンノウンパルスを発見し、それを達成して未確認海洋生物(UML)をアンベールする──この流れの繰り返しが中心となります。
途中でお宝を見つけたり、オンラインならそれを共有したりと緩いつながり的な要素もあるのですが、それをやる“明確な目的”が存在しないため、変化に乏しく非常に飽きやすいのが実情です。
イベントも一応ありますが、開催頻度が少なく、期間も短いため、プレイを続けるモチベーションには正直繋がりません。
アンベールした生物を集めて自分だけの島で鑑賞できるような要素があれば、プレイの目的やモチベーションになったのではないかと思います。
不便すぎるアンベール機能
アンベールによって海洋生物に色が戻るという設定自体は魅力的だと思います。
ただ、そのアンベール後の生物を閲覧する操作性がとにかく不便です。
種ごとにまとめて表示されるのではなく、個体単位でしか見られないため、一つずつスクロールして確認しなければならず、非常に煩雑。
しかも、右下の表示をいちいち見てこの個体は撮影済みかどうかをチェックする必要があり、これがまた地味にストレスになります。
そもそも、個体間で明確な違いがあまりないので、まずは「種」でまとめて表示できるようにし、そこから個体情報にアクセスできるような構造にしてくれたらもっと快適だったと思います。
あるいは、スティックの左右でページを切り替えられるなどの操作改善があれば、印象も大きく違ったかもしれません。





種として見られるだけでだいぶ変わると思うんだけどな…。
撮影の没入感を削ぐUI
生物図鑑だけではなく、フォト図鑑も埋めたい派なので、新たに見つけた海洋生物は積極的に撮影しています。
しかし、撮影中に左下にツクモ盤の通知が出てくるのは邪魔過ぎる…。
キャプチャーボタンでの撮影ならまだ分かりますが、ゲーム内のカメラ機能を使っているのにUIが映り込むのはどうなんだろうと…。
せっかくの幻想的なシーンも、こういった要素で興ざめしてしまうのがもったいないですね。
また、アンベール前の生物が青く発光してしまうため、それが写真に入り込むのもちょっと気になるところ。
写真撮影くらいは純粋に海洋生物だけを写せる仕組みにしてほしかったです。


ストーリーに必要性を感じなかった
アンベールの進行状況に応じてストーリーもある程度展開されるものの、正直まったく面白いと思えませんでした。
まず、パートナー的な立ち位置で登場するダニエルというキャラがいますが、掘り下げがほぼなく、感情移入できるような描写もなし。
さらにナビゲーションAIのSerA(セラ)も、声優ではなく機械音声のような無機質な演技なので、盛り上がるはずのシーンでもまったく抑揚がなく、盛り上がりに欠けます。
それに加えて、ストーリーを進めるにはツクモ盤のコンプリートが必要なのも微妙。
あれだけ手間がかかるのに、肝心のストーリーに引き込まれないから、やるモチベーションが湧かないんですよね。
ちなみに俺は面倒臭くなって、公開されているオーシャンIDを使ってソロで片づけました。
本来なら「物語を見たいから進める」という構図になるべきなんですが、「とにかく進めるためだけの作業」になってしまっていたのは残念です。





純粋にオンラインで探索だけじゃ駄目だったのかな。
カスタマイズ要素の価格設定
ダイビングスーツのカラー変更やステッカー、ジェスチャーなどのカスタマイズ要素について、価格高すぎでは?と感じました。
特にジェスチャーなんかは、俺自身あまり使う機会がなかったんですが、「緩いつながりの中でも交流を大切にしたい」という意図があるなら、このあたりの価格はもっと抑えてほしいですね。
必要コインの桁をひとつ減らすくらいでちょうどいいのではと思ってしまいました。
30人まで一緒に潜れるというマルチプレイの強みをアピールしている以上、ジェスチャーでのコミュニケーションくらいはもっと手軽に使えるようにしてほしいと感じました。






最後に
今回は『フォーエバーブルー ルミナス』を紹介しました。
仕事で疲れた時などに、BGMを聴きながらまったり泳いでアンベールするという癒やしの面は確かにありました。ですが、作品としては正直ガッカリだったというのが率直な感想です。
仮に今後アップデートで何かしら改善があったとしても、ゲームとしてのベースが酷いので、面白くなる未来はあまり想像できません。
最初は「図鑑をコンプリートしたいな」と思っていた気持ちも、今ではすっかり薄れてしまいました。
今回はダウンロード版として、カタログチケットで購入しましたが、今後この作品を遊ぶことは無いと思います。
それでは、また。
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