おはこんばんちは。
一度プレイしたことがあるのでスルーしようかとも思っていた本作ですが、やはり新要素が気になってしまい、結局購入してしまいました。
ということで、めちゃくちゃ久しぶりの『龍が如く0』です。
それでは、『龍が如く0 誓いの場所 Director’s Cut』のレビューを綴っていきます。
作品概要
対応機種 | Nintendo Switch 2関連作品の対応機種オリジナルPlayStation 3 廉価版PlayStation 3 龍が如く0 基本無料アプリ for PlayStation VitaPlayStation Vita |
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プレイ機種 | Nintendo Switch 2 |
発売日 | 2025年6月5日関連作品の発売日オリジナル2015年3月12日 2018年8月2日 2020年2月26日 廉価版2016年3月17日 龍が如く0 基本無料アプリ for PlayStation Vita2015年2月26日 |
ジャンル | アクション |
レビュー時点のプレイ時間 | 約64時間 |
レビュー時点のプレイ状況 | ストーリークリア サブイベ約5割クリア カチコミオンラインバトル 全ステージクリア カチコミオンラインバトル 全キャラレベルMAX カチコミオンラインバトル ランキングTOP10入り |
レビュー時点のソフトウェアバージョン | Ver. 1.00 |
良かった点
80年代の雰囲気がしっかり出ている神室町と蒼天堀
これは本作に限らず、神室町や蒼天堀に限った話でもなく、龍が如くシリーズ共通の魅力ですね。
1988年頃を歌舞伎町を知っているわけではありませんが、それでも建物や看板などから漂う空気感にそれらしさをしっかり感じ取ることができます。
この時代の街を知らなくても「こういう雰囲気だったのかもしれない」と思わせてくれる街並みです。

何年も前の話ですが、元になった歌舞伎町や道頓堀には聖地巡礼で行ったことがあって、現地を見た瞬間に分かってしまうほど再現度が高すぎて驚いたことを覚えています。
それくらい、シリーズ開始から一貫して街の再現度が高く、雰囲気を壊さずに維持し続けているというのは本当にすごいことだなと思います。
追加シーンで深まるシリーズ始まりの物語
関わるキャラクターが魅力的なのも大きな要素ですが、やはり桐生さんと真島の兄さん、それぞれの成長物語として非常によくできていると感じました。
元々『龍が如く0』は、シリーズの中でもストーリー評価が非常に高い作品だと思っていますが、今回のDirector’s Cutでは新たに追加されたシーンがあり、約10年ぶりのプレイでも「ここが追加シーンか」とすぐに気づけるほど印象的な内容でした。
特に良かったのが、桐生と久瀬のやり取り。
龍が如く以降の桐生一馬は、風間と久瀬という二人の漢の意思を受け継いできたと感じさせられました。
正直、久瀬はエンコ詰める前あたりから「あいつは三人の若頭補佐の中でも最弱」といった印象や「バイクで下水道を爆走する男」と若干ネタ寄りのキャラとして見ていただけに、この追加シーンは良かったかな。
……まぁ、あの状況で「桐生さん、急がなくて大丈夫か?」とは思いましたが。
また、錦が山に置き去りにされた後の話も触れられていたりと、気になっていた部分は補完されており、本作をより深堀りしたDirector’s Cutらしい追加だったと思います。

もちろん追加シーンが無くても全然満足行くようにはなっており、オリジナルでもあった桐生と真島の兄さんが出会うラスト──あの締め方はやはりグッときますね。
スタッフロールの後というタイミングも絶妙で、「ここから龍が如くが始まるんだな」と思わせる締め方でした。

ちなみに、『龍が如く』という作品に限らず、過去の話を描くのはどこかで矛盾が生まれやすい印象ですが、ここはうまく整理されている印象です。
ポケサーの中毒性
『龍が如く0』のミニゲームといえば、やっぱりポケサー。
マシンをカスタマイズして走らせるだけなんですが、そのカスタマイズが意外と奥深くて本気になってしまう。
パーツの組み合わせひとつでタイムや安定感が変わるので、試行錯誤が楽しいんですよね。
普段『龍が如く』シリーズではサブイベントやプレイスポットをそこまでやらない俺ですが、ポケサーだけは例外ですね。
全コース優勝しても、コースエディット機能もあるので、これがまた楽しい。
延々と自分好みのコースを作って走らせるだけで、気づけば数時間溶けているなんてことも…。
遊び出すと止まらなくなる中毒性は、相変わらず健在です。

紙幣舞い散るカチコミオンラインバトル
正直に言うと、俺は『龍が如く』シリーズにおけるアクションメインの戦闘があまり得意ではありません。
……が、今回新たに追加された「カチコミオンラインバトル」はめちゃくちゃ楽しいです。
本作は、敵に攻撃を当てるたびに紙幣が舞い散る仕様です。
ただ、本編だと敵の数が少なく特定のタイミングだけなので演出は控えめですが、カチコミオンラインバトルでは殴るたびに札束が舞いまくる。
その演出だけで「攻撃してる感」がめちゃくちゃ感じられ、操作していて気持ち良さが段違いです。

戦闘自体もかなり簡素化されており、ボタン連打でもそれなりに成立する設計になっているのも良いポイント。
キャラや難易度に寄るところもあるかもしれませんが、俺が使用している柏木さんは『龍が如く0 無双』みたいなノリで、純粋に気持ち良さを味わえるアクションになっています。
シリーズ恒例のヒートアクションはありませんが、その代わりとして「カチコミモード」という特殊モードがあります。
一定時間、攻撃力や攻撃速度がアップしたり、致死ダメージを受けても倒れないといった効果があり、これがまた爽快感を後押ししてくれる。
このモードのためだけに本作を買っても良かったと思えるくらいには楽しめました。
ちなみに、今後も不定期で楽しみます。ストレス解消になるので。
イマイチな点
野良4人でカチ込める日は来るのか?
カチコミオンラインバトル──4人で一緒にカチ込めるはずのモードなんですが、なかなかマッチングしません。
俺以外がCPUという状況も珍しくなく、マッチングしても「俺+1人」がほとんど。
一度だけ奇跡的に「俺+2人」になったことはありましたが、本日まで全員プレイヤーで遊べたことは一度もありません。
最近は、Switch2が抽選販売だけでなくゲリラ的に店頭販売されることも増えてきており、少しずつ本体が行き渡っている様子。
それに伴って本作を手に取る人が増えていけば、いずれは野良4人でカチコミも夢じゃないかもしれません。
そんな日が来ることを願いつつ、今後もプレイしていきます。

無いとは思っているけど、PS4/5とXbox One・X|SとSteamでも発売して、クロスプレイにも対応したら、マッチングはされるでしょうね。
もっさり戦闘も、紙幣が舞えば気持ちよく
こちらの冒頭でも触れましたが、俺は『龍が如く』シリーズにおけるアクションメインの戦闘があまり好きではありません。理由としては、どうにも操作感がしっくり来ず、他のアクションゲームと比べてもっさりしていて爽快感に欠けるように感じるからです。
特に、敵への攻撃が狙いづらくてズレやすい点でこれはシリーズを通して全く慣れませんね。一応構えることで目の前の敵をロックオンすることはできますが、例えばHPが高いリーダー格だけを自動でロックオンしてくれるような仕様があったら、もう少し快適だったかもしれません。
戦闘が苦手な俺ですが、カチコミオンラインバトルに限っては紙幣が舞い散りまくるという演出だけで、なぜか気持ちよくなってしまいました。
本編でももっと舞い散ってくれたら、もう少し戦闘が楽しく感じられたかもしれませんね。
まぁ、一番良いのは演出に頼らずとも戦闘自体がより遊びやすく、爽快感のある戦闘ができることですけどね。
このあたりの不満はシリーズ全体で感じていることで、特に『龍が如く0』から『龍が如く6』あたりまでは差はあれどアクションのもっさり感は感じる印象です。
最近の『龍が如く7 外伝』や『龍が如く8 外伝』ではここまでの不満はありませんが、それでも龍が如くシリーズでアクションメインというだけで少しガッカリはするので、やっぱり俺はライブコマンドRPGバトルの方が肌に合うなというのが正直なところですね。
最後に
今回は『龍が如く0 誓いの場所 Director’s Cut』を紹介しました。
久しぶりに『龍が如く0』をプレイしましたが、やっぱり楽しかったですね。
バブル期の空気感がしっかりと表現されていましたし、追加シーンのおかげで既プレイでも新鮮な気持ちで楽しむことができました。
やはり、『龍が如く0』はシリーズの中でも屈指の名作だと思います。
戦闘が苦手な自分にとって、総合的な評価では『龍が如く7』や『龍が如く8』の方が上に来ますが、ストーリーの完成度や時代背景の魅力であれば、『0』こそシリーズ最高傑作と言っても過言ではないと感じました。
そして、そんな本編以上にハマってしまったのが新要素のカチコミオンラインバトル。どっぷり浸かってしまい、気がつけばランキング7位に。


野良でフルメンバーが揃う日を願いつつ──シリーズで一番好きなキャラクターである柏木さんで今後も遊んでいきたいと思います。
それでは、また。
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