おはこんばんちは。
ついに『ドンキーコング バナンザ』が発売されました。
発売日に合わせて休みを申請しようとしたものの、あえなく却下。しょうがないので、代わりに金曜日と3連休明けに休みを取ってじっくり楽しんでいました。
それでは、『ドンキーコング バナンザ』のレビューを綴っていきます。
作品概要
対応機種 | Nintendo Switch 2 |
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プレイ機種 | Nintendo Switch 2 |
発売日 | 2025年7月17日 |
ジャンル | アクション |
レビュー時点のプレイ時間 | 約51時間 |
レビュー時点のプレイ状況 | ストーリークリア バナナコンプリート その他収集要素コンプリ―ト |
レビュー時点のソフトウェアバージョン | Ver. 1.1.0 |
良かった点
破壊こそが最大の魅力!バカゲー感すら感じる自由度
色々な場所を破壊できるというのは事前に発表されていた情報ですが、実際にプレイしてみると、この破壊が想像以上に気持ち良いです。思っていた以上に多くのオブジェクトが壊せるので、とにかく爽快感がすごい。
例えば、目の前に「開かずの扉」があって進めない場面でも、「じゃあ近くの壁を壊して進めばいいんじゃね?」というような、他のゲームではまず許されないような進み方ができてしまいます。この自由さとバカっぽさが最高で、良い意味で“バカゲー”と言える作品だと思いました。
もちろん、どこでも自由に進めるというわけではなく、正規ルートを通らないといけない場面もあります。そのバランスも絶妙で、行き過ぎた自由に頼りすぎない作りになっているのも好印象です。
破壊が楽しすぎてストーリーが進まない人もいるのでは?と感じるほどで、実際に俺も最初は壊しまくってばかりで、全然進められませんでした。途中で我に返って「さすがにストーリー進めよう」と切り替えましたが、それくらい破壊が楽しいんですよね。
ちなみに、お金稼ぎが必要になった場面があったので、ひたすら破壊していたのですが、目的も達成して満足した状態の地図がこの状態。

フィールドによって広さや高低差にはばらつきがありますが、仮に「全部壊して更地にする」みたいなプレイをしようとしたら、それだけで軽く数時間はかかるんじゃないかと思えるくらいのボリュームがあります。
それが複数ステージありますので、物語そっちのけでとりあえずストレスを発散したい!という時にもオススメだと思います。
ちなみに殴って破壊ももちろん楽しいですが、ゾウバナンザで一気に吸い込むのも楽しいです。
任天堂作品を遊んでいるとニヤリとなる要素
今作には、過去作や他の任天堂作品を遊んでいると「おっ」となるような要素が随所に詰め込まれていますので、以下より紹介します。
細かい部分に「これってあれだよな?」と気付くネタが散りばめられていて、任天堂ファンなら思わずニヤリとしてしまうかもしれませんね。
こうした小ネタはゲームの世界観を壊さない範囲でしっかり溶け込んでおり、本作単体としても十二分に楽しめるけど、過去の任天堂作品を知っているとより深く楽しめるようになっているのが嬉しいですね。
懐かしのキャラが登場する化石
まず注目したいのが、収集要素として登場する化石です。これらは衣装との交換に使われますが、登場する化石が懐かしいキャラばかりです。
本作、ランビは登場するんですが、それ以外は出てこない代わりにこういった形で登場するのは嬉しいですね。

他には『スーパードンキーコング』シリーズのアニマルフレンドとして登場したエンガードや、敵キャラのノーティに、『スーパードンキーコング3』のボス「カオス」まで、さまざまなキャラクターたちが化石となって登場します。
ただの収集要素にとどまらず、過去作を知っているプレイヤーなら思わず反応してしまうような嬉しい要素でした。
懐かしさを感じられるチャレンジコース
本作には、チャレンジコースと呼ばれるボーナスステージ的なエリアが用意されています。
その一部に2Dコースが用意されており、『スーパードンキーコング』シリーズを彷彿とさせる操作感で楽しめるのですが、それ以上に嬉しかったのが、過去作のステージが再現されていることです。
しっかり遊んでいたプレイヤーほど、「このステージは…!」と懐かしい気持ちになれる再現度で、単なるリスペクトではなく、しっかりと本作としてアレンジされているのが魅力的でした。
これは後ほど触れますが、もちろんBGMもちゃんと用意されています。


ちゃんとドンキーコングの家もちゃんと用意されていますし、本作の要素である破壊もある程度はできるようになっていました。
まじで当時からプレイしている身としてはニヤリとしますね。
『ティアキン』プレイヤーにもニヤリな演出
この演出、どう見ても『ティアーズ オブ ザ キングダム』なんですよね。


初めて見た時、思わず「ティアキンかよ!」とツッコんでしまったほど似ています。実際に比較してみてもやはり近く、演出や動き、さらにはフィールドの雰囲気までもが似通っている印象でした。
完全にオマージュと感じるほどの一致っぷりで、『ティアキン』プレイヤーもニヤリとできる場面になっています。
任天堂作品同士こういうのはガンガンやってほしいですね。
ちなみに、本作はマリオオデッセイの開発チームとのことで、オデッセイらしさもしっかりと感じられますよ。
過去作ファン歓喜(?)のアツすぎる終盤
まだ発売から1週間ということもあり、詳細には触れられませんが──終盤の展開は本当にアツいです。
BGMの盛り上がり方もそうですが、演出や展開の魅せ方がとにかく熱く、プレイヤーのテンションを一気に引き上げてくれる構成になっていました。
特に過去作を遊んでいる人なら、思わずニヤリとしてしまうような要素がしっかり仕込まれており、当時のプレイヤーにはたまらない展開になっていると思います。
本作オリジナルもアレンジも充実!贅沢すぎるBGMの数々
本作では、各バナンザ中に流れる歌やコースごとのBGMに外れが一切なく、どれも耳に残るクオリティです。
それだけでも十分魅力的なのですが、さらに贅沢なことに過去作のアレンジBGMまで流れるんですよね。
例えば、先ほど紹介したチャレンジコースだと『スーパードンキーコング』の「JUNGLE LEVEL」のアレンジが流れますし、更に挙げると「とげとげタルめいろ」のアレンジも聞けます。
これだけでもヤバいレベルですが、更には「これのアレンジまであるの!?」と驚くような楽曲がまだまだあり、過去作を遊んでいた人なら確実にニヤリとできる仕掛けになっています。
音楽面の満足度もとても高く最高です。そして、反則です。
イマイチな点
破壊後の小さな罠にご用心?緩さがほしい
かなり細かい部分ですが、破壊をしていると破壊の仕方によっては、ほんの少しだけ破片のような大きさが残ってしまうことがあります。
それ自体は特に問題ではないのですが、その破片が溶岩や毒などの場合、ダメージを受けてしまうんですよね。
破片レベルのサイズなので気づきにくく、「なんで今ダメージを受けた?」と思ってよく見たら、わずかに溶岩が残っていた…ということもありました。
破壊をすることが楽しい本作なので、このレベルの破片ぐらいなら、当たり判定緩めにして見逃してくれても良かったのではと思います。
内部探索中のカメラ問題──もう少し見やすさが欲しかった
壁や地面を破壊して内部に入っている時、場所によっては自分の位置が把握しづらいことがありました。
潜っている場所によってはキャラクターとカメラの距離が近く、周囲の状況が見えづらくなるため、もう少しドンキーコング周辺を透過させたり、カメラの距離を調整できたりといった工夫が欲しかったところです。
気持ちよく破壊していたら、気づいたら外に飛び出していた…なんてこともありますし、先に溶岩やトゲがあるような危険な場所だと、視認性の悪さがそのまま被ダメージにつながってしまうこともありました。
破壊が楽しいゲームだからこそ、快適に勢いで破壊しながら探索できるようなカメラアングルとか距離を調整できたらなぁと思いますので、ここは今後のアップデートで改善されると嬉しいですね。
最後に
今回は『ドンキーコング バナンザ』を紹介しました。
破壊の爽快感もそうだし、過去作を遊んだファンがニヤリとする要素もたくさん詰め込まれています。
過去の『ドンキーコング』シリーズをプレイしていなくても、誰でも十分に楽しめる神ゲーになっていますが、アーケード版やSFCの『スーパードンキーコング』シリーズ、『ドンキーコング64』などを遊んできたプレイヤーであれば、より深く楽しめる要素が詰まっているのも間違いありません。
俺自身、本作をプレイしながら「SFC版をリアルタイムで遊んでおいて本当に良かった…」と感じました。
それにしても、あれだけのオブジェクトを自由に破壊できるように設計するのは相当難しいと思うのですが、処理落ち一つ起きないし、破壊しすぎてバランスが崩壊するようなこともなく、細かい部分までしっかり作り込まれているのを感じました。
本作の面白さはもちろんのこと、本作の快適なプレイを実現しているSwitch2のスペックの高さも改めて実感できましたね。
それでは、また。
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