【サイレントヒルf】か弱そうな少女が狩人に!?アクション要素が強まり恐怖感が薄れてしまった作品【レビュー】

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おはこんばんちは。

ついに『サイレントヒルf』が発売されましたね。本作の舞台となっている戎が丘は、岐阜県下呂市金山町がモデルとされているようです。ゲームを通して現地にも興味が湧いてきましたので、来年のどこかで、岐阜県への旅行を計画してみようかと考えています。

それでは、『サイレントヒルf』のレビューを綴っていきます。

目次

作品概要

2025年9月29日時点の内容です。

対応機種PlayStation 5
Xbox Series X|S
Windows(Steam・Microsoft Store・Epic Games)
プレイ機種Windows(Steam)
発売日2025年9月25日
ジャンルサイコロジカルホラー
レビュー時点のプレイ時間約23時間
レビュー時点のプレイ状況エンディングコンプリート
レビュー時点のソフトウェアバージョンVer. 1.1.378720

プレイ動画

1周目のみ

良かった点

周回時のムービースキップがわかりやすい

本作は周回プレイ前提の作りになっています。これから遊びたいゲームが控えているから、なるべく早くクリアしたいと思い、スキップできるところはどんどんスキップしてサクサク進めていました。

ただ気になったのは、「周回時に見ているムービーが新規なのか、それとも既存のものなのか」という点です。これを見逃すのは少し不安でしたが、本作では新規ムービーと既存ムービーの違いがわかるようになっているので安心でした。

周回プレイを前提に作られているだけあって、こうした細かな配慮は非常にありがたいポイントです。

一目で分かるのは嬉しい

ただ──「あれ、これ前回とどこが違ったんだ…?」と首を傾げたシーンも正直ありましたが、それでも便利なのは間違いありません。

不満はあるけど、戦闘は意外と楽しめた

これが『サイレントヒル』らしいかどうかは一旦置いておくとして、戦闘自体は思った以上に楽しめました。最初は「なんだコレ?」と戸惑ったのですが、触っていくうちに段々と歯ごたえのある戦闘に面白さが感じてきました。

道中のバケモノ戦では、狭い場所での戦闘になることも多く、その際はカメラアングルの悪さが気になりましたが、ボス戦はかなり楽しめました。特に序盤の巫女(咲子)戦は、「これから始まる『サイレントヒルf』の卒業試験」みたいな雰囲気があって良かったです。

『SEKIRO』の破戒僧が出てきそうな雰囲気

さらに戦闘を支えているのが、お守りによる便利な効果や、体力・持久力を強化できる要素。バケモノたちの奇襲攻撃やステップの挙動からも経験値を稼げない『Bloodborne』のような印象もありました。薙刀や刀を振るったりと、もはや普通の女子高生ではないアクションを体験できます。

繰り返しになりますが、狭い場所での戦闘はカメラの悪さがどうしても足を引っ張ります。そこさえ改善されれば、戦闘はさらに楽しくなったと思いますね。

雛子という“狩人”の魅力

1960年代が舞台でありながら、雛子の考え方はどこか現代的で、そのギャップから生きづらさを感じている描写がありました。ですが、時折見せる「いい加減にしろ…」といった言動や、幼馴染を「相棒」と呼ぶ姿は独特で、個人的にはかなり印象に残るキャラクターでした。

武器を手にすれば一転して積極的にバケモノを狩る姿勢を見せ、特に巫女(咲子)戦では「咲子、お願いだからやめて」と弱々しく呟きながらも、容赦なく薙刀を振るう姿はまさに狩人そのものでした。
ナイフの振り方とか見ても、素人さを感じません…。

ストーリー途中からは制服の袖を破って右腕を出すようになりますが、その筋肉のつき方には「陸上で鍛えただけでこうなるのか…?」と思ってしまうほどの迫力がありました。

俺より良い筋肉

正直、序盤は声優さんの棒読みが気になって仕方ありませんでしたが、物語が進むにつれて、雛子の存在そのものが面白さに変わっていき、棒読みもそこまで気にならなくなりましたね。

イマイチな点

アクション要素が強すぎて恐怖感が薄れた

『サイレントヒル』シリーズに初めて触れたのは、昨年発売された『サイレントヒル2 リメイク』でした。あの作品はクリーチャーが徘徊する中を一人で探索する緊張感がたまらなく、五感だけでなく精神面にもじわじわ訴えてくる恐怖を感じさせるほどの雰囲気があって、非常に良かったんですよね。

「それでは、本作にまったく雰囲気がないのか?」と言われると、そんなことはありません。舞台となる1960年代の田舎という空気感はしっかりと表現されていて、探索中に「もしかしたら横から何か出てくるんじゃないか…?」といった感覚も確かにありました。

バケモノもなかなか気持ち悪いし、音からも恐怖につなげようとする部分もあり、こういった点は前作と同様に『サイレントヒル』シリーズらしさを感じられたのですが、アクションが前に出すぎてしまったせいで、「とりあえず殴ればいいよね?」となり、恐怖が薄れてしまったのだと思います。

とりあえず殴って回避していれば何とかなる

一部の謎解きで感じるモヤッと感

一部の謎解きでは、解き方そのものは分かっていても「あ、これが正解なんだ」と納得できない場面がありました。
例えば特定の絵柄を選ぶ謎解きでは、「これを選べば進めるんだな」とは理解できても、絵柄から正解を読み取るのが難しく、正しく解いてもスッキリしないことがありました。

中でも一番モヤッとしたのはカカシの謎解きです。文章からは全くヒントを感じ取れず、結局は勘に頼った総当たりになってしまいました。ただ、アイテムが減っていって途中で詰むのも嫌だったので、わざと間違えて死亡→やり直し、なんてことを繰り返すこともしてましたね。

鉄パイプで殴りたくなった

最後に

今回は『サイレントヒルf』を紹介しました。

クリアを優先したため、全難易度クリアやお守りコンプリート、能力フル強化までは到達できませんでしたが、時間ができた時や岐阜旅行が決まった際に、復習も兼ねて再プレイするつもりです。

本作は外伝的な立ち位置だからか、時代背景も含めてかなり挑戦的な作品に感じました。一方で、アクション要素が強くなったことでホラーの恐怖感が薄れてしまったのは残念。ただ、ここまで戦闘寄りなら、思い切ってアクションに全振りした『サイレントヒル』を見てみたかった気もします。いわばアクションRPGサイコロジカルホラー──なんて新ジャンルがあっても面白かったかもしれません。

まぁ、そこまで来るともう『サイレントヒル』の名前だけを使った、別作品になりそうですが…。

それでは、また。

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