おはこんばんちは。
スーパーマリオブラザーズ40周年記念として突如発表された『スーパーマリオギャラクシー+スーパーマリオギャラクシー2』。
『スーパーマリオギャラクシー2』に関してはWii以来のプレイになるので、買う以外の選択肢はありませんでした。
一方で、『スーパーマリオギャラクシー』は『スーパーマリオ 3Dコレクション』でも既に遊んでいたので、「どうしようかな…」と少し迷ったんですが、絵本の追加がありましたので、両方購入しました。
それでは、『スーパーマリオギャラクシー』のレビューを綴っていきます。
作品概要
| 対応機種 | Nintendo Switch |
|---|---|
| プレイ機種 | Nintendo Switch 2 |
| 発売日 | 2025年10月2日 |
| ジャンル | 3Dアクション |
| レビュー時点のプレイ時間 | 約26時間 |
| レビュー時点のプレイ状況 | マリオ・ルイージどちらもスターコンプリート |
| レビュー時点のソフトウェアバージョン | Ver. 1.2.0 |
良かった点
様々なギミックを活かしたギャラクシーの魅力
本作には多彩なギャラクシー(ステージ)が用意されており、どれも個性的で凝った仕掛けが満載です。従来のような平面ステージを駆け抜けるだけでなく、球体をぐるぐる回ったりするのが非常に新鮮でした。

元々Wii向けタイトルだったこともあり、ポインタ操作やコントローラの傾きを活かしたギミックも多数。スターキャプチャーでマリオを引き寄せたり、泡の中のマリオを誘導移動したり、ボールに乗ったり、さらにエイに乗って爆走したりと、とにかくアクションのバリエーションが豊富です。

あとは、重力を使ったギミックも良いですね。
ステージの特定の箇所だけ設定されている部分もあり、立ち位置を誤るとそのままブラックホールに飲まれてしまうような緊張感のある場面も存在。
逆に重力を利用して大胆に攻略できる瞬間もあったりと、この作品ならではの楽しさが詰まっています。
ミスしたら終わりの、いたずらコメットが生む極限チャレンジ
通常のステージ攻略は、慣れてくるとそこまで苦戦するものではありません。
ただ、ある程度進めると現れるいたずらコメットが本作の真骨頂。
ステージのルールがガラッと変わり、一気に手に汗握る高難度チャレンジへと早変わりします。
コメットにはいくつか種類がありますが、特に印象的なのがライフ1固定のデスコメットと、クリア後に挑戦できるパープルコイン100枚集めのパープルコメット。
デスコメットは文字通り、ミスしたら即アウト。
とにかく集中力が試されるのですが、ヘルプロミネンスギャラクシーのデスコメットは精神的に来ましたね……。
しかし、俺がそれ以上に心を折られたのはパープルコメット。
ライフ1ではないためステージによっては楽ですが、ミスしたら100枚集め直しという地獄。
残り数枚でミスした瞬間の絶望感は、デスコメット以上かもしれません。
とはいえ、そんなギリギリの緊張感の中でスターを取ったときの達成感は格別でした。
宇宙のスケールを音で魅せる圧巻のBGM
本作は宇宙を舞台にした壮大な冒険と世界観だけでも最高ですが、そのスケール感に負けないほどBGMも圧倒的に壮大です。
まず外せないのが「エッグプラネット」。最初に訪れるステージで流れる曲ですが、雄大で力強いメロディは、まさに『マリオギャラクシー』という作品の幕開けにふさわしい一曲。最初の一歩から、これから始まる冒険の壮大さをしっかりと感じさせてくれます。
そして名曲中の名曲「ウィンドガーデン」。爽やかながらも壮麗で、通常ステージで流れるBGMとは思えない完成度です。本当に神曲。
さらに、個人的に強く印象に残っているのが「パープルコメット」。
特に時間制限付きパープルコインステージで流れるこの曲は、冒頭から疾走感MAX。45秒あたりから一気に壮大さが増し、美しさすら感じます。この曲のおかげで100枚集められたと言っても過言じゃないですね。
そして最後は「クッパ砦の死闘」。『スーパーマリオ64』のアレンジで、あの頃から大好きだったBGMがさらにパワーアップして登場。
懐かしさもありつつ、ステージの壮大さもあって最高です。
もちろん、ここで挙げなかったタイトルも素晴らしいものばかりです。
イマイチな点
球体ステージのクセと水中操作のストレス
本作はアクションや発想の楽しさは抜群ですが、操作性に関しては正直イマイチな部分が目立ちます。
『マリオ』シリーズといえば直感的な操作で気持ちよく動かせるのが魅力ですが、本作ではその感覚がやや薄く感じました。
特に気になったのが球体ステージでの操作。
上下左右の感覚がズレやすく、姿勢を傾けて画面を覗き込みたくなるような場面も多めです。カメラの位置も相まって思った方向に動かしにくいと感じることがちらほらありました。

さらに時折、謎にその場でぐるぐる回り始める挙動が起きることも。
スティックを一度ニュートラルにすれば立て直せますが、突然起こるため、そのままミスに繋がった場面も何度かありました。
そして極めつけは水中操作。
これは本当に扱いづらく、距離感を誤ってアイテムを取り逃した時に取り直そうと思ってもうまく旋回できなかったりと、思うように操作できないストレスが溜まります。
クリア不可能になるほどではないものの、「水中ステージか…」と身構えてしまうレベルでしたね。
壮大な冒険や魅力的なギミックに対して、操作性が足を引っ張る場面があるのは惜しいところです。
ただ、それでも気がついたら何時間も経ってましたと感じるほどに繰り返し遊んでしまうのは、『マリオ』シリーズにある唯一無二と言ってもいい不思議な魅力ですよね。
カメラ操作の制限が生む見づらさ
本作では、ステージによってカメラアングルが固定されている場面が多く、自分で視点を動かせないケースがしばしばあります。演出や見せ方の都合で固定されている場面は納得できるのですが、問題は自由に動かせるはずの場面でも制限が強いという点です。
例えば、危険な位置や段差を確認するためにカメラを回して見やすい角度に変えたにもかかわらず、マリオを動かそうとした瞬間に勝手にアングルがリセットされてしまうことが多々ありました。「その角度だと見えづらいから変えたんだけど…」と、正直モヤっとする瞬間がありましたね。
固定アングルが必要ならそれはそれで良いのですが、自由操作できる仕様なら、もう少し自由度を持たせてほしかったというのが率直なところです。カメラの挙動次第で、意図せぬミスに繋がってしまうこともあるため、そこは惜しいポイントでした。
時折起こる謎挙動
時折明らかに届いているはずなのに掴んでくれないといった、いわゆる謎挙動に遭遇することがありました。
もちろんやり直せば済む話ではあるのですが、納得できない挙動があった時は動画で残して後で見るようにしていて、その中でも未だに理由が分かっていないケースが以下のシーンです。
タイミングが遅かったのかとも思いましたが、上下から火の玉が出るギミックなので、上から出てきていない時点でタイミングの問題ではありません。
となると、下の部分にぶつかった説ですが、動画を見返してもぶつかっているようには見えず、ただただ「何なんこれ…」という疑問だけが残りました。
最後に
今回は『スーパーマリオギャラクシー』を紹介しました。
オリジナル版、そして『スーパーマリオ 3Dコレクション』に続き、今回は約5年ぶり3回目のプレイとなりました。
3回目でもしっかり楽しめてしまう辺り、本作の完成度の高さを改めて実感しますね。
不満点もあるのに、最終的に満足してしまうのは、『マリオ』シリーズならではの不思議な魅力ですね。
本作は過去2回のプレイと異なり、新たに絵本の章が追加されているため、懐かしさの中にも新鮮な体験がありましたが、オリジナルが約18年前の作品であるにも関わらず、今遊んでもまったく古さを感じさせないあたり、時代を超える名作だと思います。
そして地味に嬉しかったのが、当時クラブニンテンドーのプラチナ会員特典だったサウンドトラック。
その楽曲に加え、今回の新規楽曲までNintendo Musicや本作のタイトルからまとめて聴けるという贅沢っぷり。
BGMも本作の魅力の大きな一つなので、いつでも聞けるのは本当にありがたいです。
また時間が経った頃に、ふとプレイしたくなる作品です。
それでは、また。


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