おはこんばんちは。
Nintendo Switch 2のローンチタイトルの作品を、更に1本プレイしました。
元々はニンテンドー3DSで発売されていた作品ですが、これまで未プレイだったため、この機会に触れてみることに。
それでは、『ブレイブリーデフォルト フライングフェアリー HDリマスター』のレビューを綴っていきます。
作品概要
対応機種 | Nintendo Switch 2 |
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プレイ機種 | Nintendo Switch 2 |
発売日 | 2025年6月5日 |
ジャンル | RPG |
レビュー時点のプレイ時間 | 約60時間30分 |
レビュー時点のプレイ状況 | 真エンディング含めて確認済み ※最初ノーマル、ループからだるすぎてイージー サブシナリオはそこそこクリア |
レビュー時点のソフトウェアバージョン | Ver. 1.0.0 |
良かった点
神クオリティのBGM
神。
もう、この一言に尽きます。
BGMのおかげでクリアできたと言っても過言ではありません。
本当に素晴らしかったです。
ゲームをクリアする前から、Apple Musicで見つけて速攻マイリストに追加するほど気に入りました。
戦闘BGMもフィールドBGMもどれも良かったのですが、特に序盤から流れた「彼の者の名は」は電流が走るような衝撃があり、まさに別格でした。
多彩な組み合わせで戦略が広がるジョブシステム
メインジョブを選びつつ、ジョブコマンドとサポートアビリティを自由に組み合わせられる本作のジョブシステムは、非常に楽しく奥深いものでした。
例えば、メインジョブをすっぴんにしてジョブコマンドにスーパースターを選び、BPブーストでテンポ良く攻撃を仕掛けたり、自分がBP切れを起こさないように赤魔道士のリベンジャーをサポートアビリティに設定して行動の幅を広げたりと、組み合わせ次第で戦術が大きく変わるのが面白いポイントです。
中には効果が薄くあまり恩恵を感じにくい組み合わせもありますが、それも含めて色々試す楽しさがあるシステムでしたね。
イマイチな点
強引さと違和感が目立つストーリー
可愛らしいグラフィックに反して、人がどんどん死んでいくというダークなストーリーとのギャップは最初こそ魅力的に感じました。
しかし、物語が進むにつれて段々と雲行きが怪しくなり、終わってみれば「これは酷いストーリーだったな」と感じる結果に。
このあたりの内容について、以下より詳しく綴っていこうと思います。
強引すぎるクリスタル解放
クリスタルの解放について、最初は周りが止める理由がわからず、自分の信念を信じて進めるのは悪くないと思います。
ただ、途中でクリスタル解放の真実を知る機会が増えてきますが、それに理解を示しつつも強引に解放を進めてしまうのはどうなんでしょうか。
結果的に「大穴は消えませんでした。エアリーに騙されただけでした、ごめんなさい」という展開には、正直アホかと感じました。
せっかく覚悟を決めて挑んでいたはずなのに、そこまで強引にやる意味があったのか疑問です。

繰り返されるクリスタル解放の地獄ループ
本作は途中から同じ展開の繰り返しが続きます。
ムービーを全スキップしたくなるほどに、クリスタル解放のシーンが何度も繰り返され、セリフもほぼ使い回しです。
サブシナリオで多少の変化はあるものの、新鮮味は薄く、このクリスタル解放という地獄の作業は本当に辛かったです。
「仏の顔も三度まで」という言葉がありますが、さすがに限度ってものがあるのではと…。
後半になるとエアリーに対して殺意すら湧いてきましたが、結果的にその殺意はある意味正しかったです。
クリアするまでは何とか耐えようとは思いましたが、結局面倒になってしまい途中からイージーで進めることにしました。
チグハグでズレたストーリー
クリスタルの解放を繰り返す中、記憶を取り戻したリングアベルはエアリーの正体に気付きます。
それはティズやアニエスにも共有されているはずなのに、エアリーの正体がわかった途端に「エアリー、どうして…」といったトンチンカンなセリフを言い出すんですよね…。
それを聞いて、「その前にリングアベルが教えてましたよね?どこかで記憶失ったのか?」と疑問に思ったほどですが、もちろんそんな描写はありません。
リングアベルの共有は何だったんだと言いたくなるほど、あまりにもチグハグな展開に呆れてしまいました。
「気付いていないのはおかしいだろwwww」と言いたくなりましたね。
主人公たちは何を考えてクリスタルの解放をやってきたのか、それが全く描かれていないことに本当に違和感だけ感じました。
結局、この展開を見た瞬間から急に馬鹿らしくなって、やる気を失ってしまいました。繰り返しの展開でうんざりしていたところに、さらに追い打ちをかけられた感じです。
せっかくリングアベルが記憶を取り戻し、ここからどうなっていくのか期待していたのに、そこで頓珍漢なことを言い出したことで、結局ここで本作に対する意欲が糸のようにプツッと切れてしまいました。
並行世界なのに宝箱が共有されている謎
物語が進むにつれて異なる世界へ移動し、同じような展開を繰り返すわけですが、その中で気になったのが宝箱の扱いです。
過去の世界で俺が開けた宝箱が、新しい世界でも開封済みになっている一方で、取り逃した宝箱は未開封のままなんですよね。
これってつまり、並行世界であるはずなのに宝箱の取得状況だけがリンクしているということで、ちょっとした違和感を覚えました。
普通なら並行世界ごとに宝箱もリセットされていてもいいと思うのに、なぜかそこだけは共有されているのが非常に謎でした。
戦闘テンポの悪さが目立つ操作感
戦闘時のコマンド選択が直感的でなく、1つ1つの操作でかなりテンポが悪いと感じました。例えば、ターンを前借りして複数回行動できる「ブレイブ」は、最初にそのキャラクターのコマンドを選ぶ時しか使えません。途中でやっぱり使おうと思っても、また最初のコマンド選択からやり直さないといけないのが面倒です。
また、敵がアンデッドの場合は回復魔法でダメージを与えられますが、魔法選択→敵一覧選択→対象選択の3ステップを毎回スティックで操作しないといけないのが非常にだるいです。味方は画面右側、敵は画面左側に配置されているので、スティックを左に倒したら敵一覧に切り替わるような操作のほうが、操作回数が減りテンポも良くなったのではないかと思います。
こういった細かい操作の積み重ねが、全体の戦闘テンポの悪さにつながっており、非常にだるさを感じました。
最後に
今回は『ブレイブリーデフォルト フライングフェアリー HDリマスター』を紹介しました。
『龍が如く0』と一緒に、確か6月12日に購入したのですが、先に『龍が如く0』をプレイしていたとはいえ、クリアまでにかなり時間がかかってしまいました。
理由としては、個人的にやることが多くてプレイ時間の確保が難しかったというのもありますが、それ以上に、本作が純粋に面白くなく、ストーリーにも没入できなかったことが大きかったです。そのせいで、プレイする気力が湧かず、かなりダラダラと進行してしまいました。
それでも、さすがにクリアしないのはまずいと1週間ほど前に危機感を覚え、自分の身体にムチを打って何とかエンディングまで到達しました。
正直、無駄に面白くないストーリーなのにクリアまで60時間もかかってしまい、達成感よりも「ようやく終わった…」という疲労感のほうが強かったです。
まぁ、クリスタルの解放と同時に、本作に縛られていた俺自身もようやく解放されたので、良しとします。
それでは、また。
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