おはこんばんちは。
オンライン体験会で遊んだ限りでは、正直あまり期待できなかったのですが、予約開始時に予約していたために、体験会の段階ではキャンセルができず、結局そのまま購入することに。
どうしようか少し悩みましたが、せっかく買った以上は遊ばないともったいないと思い、プレイを始めてみました。
結果的に、プレイしてどう感じたのか──『Drag x Drive』のレビューを綴っていきます。
作品概要
| 対応機種 | Nintendo Switch 2 |
|---|---|
| プレイ機種 | Nintendo Switch 2 |
| 発売日 | 2025年8月14日 |
| ジャンル | 車椅子バスケットボール |
| レビュー時点のプレイ時間 | 約2時間30分 |
| レビュー時点のプレイ状況 | 試合メインでプレイ やりこみレベル:17 |
| レビュー時点のソフトウェアバージョン | Ver. 1.1.0 |
良かった点
リスペクトできるようなプレイヤーの存在
本作は操作がかなり難しい部類のゲームだと思っていますが、プレイしていると「この人、動きがすごいな…!」と感じるプレイヤーにたびたび出会います。
試合中に見事なトリックシュートを決めたり、ボールを奪いに来た相手を絶妙なタイミングでかわしたりと、思わず見入ってしまうほどの技術を持つ人が多いんですよね。
対戦相手として戦っているときは「やられた…!」と清々しさすら感じられるのが本作の良いところです。
逆に味方として一緒に戦うときは、「この人が上手いなら自分はどう動けば勝利に貢献できるか?」と考えるのが楽しく、チームプレイの奥深さを改めて感じさせてくれます。
ゴールやアシストが生む最高の爽快感
ゴールを決めた瞬間や、自分のパスから味方が得点してくれたときの爽快感は格別です。
決めた本人はもちろん、アシストした側にも達成感があり、さらには相手チームのゴールですら思わず「良いシュート!」と思ってしまうほどの気持ちよさがあります。
この感覚は、ゴール演出やトリック動作の気持ちよさによるところも大きいですね。
中でも特に気持ちいいのがダンクシュート。
パスを受けてからゴールまで一直線に駆け抜け、最高の角度で叩き込む瞬間は本当にたまりません。
あの瞬間の疾走感と衝撃は、何度味わっても飽きないほどの快感があります。
さらにも気持ちよくなれそうなのが、アリウープ。
俺自身はまだ成功したことがありませんので、なれそうとしか言えませんが、もし決められたなら間違いなく絶頂レベルの気持ちよさだと思います。
それほどのプレイが決まったなら、トリックポイントに加えて味方のアシストボーナスで+0.2点くらい加点してもいいくらいの価値があると感じますね。
イマイチな点
回線がひどいと試合にならない
最大6人での試合になるため、ある程度の回線差が出るのは仕方ない部分ではあります。
しかし、回線1本のプレイヤーがいるとパスが通ったはずなのに急に巻き戻されてカットされたり、その逆にあり得ない形でボールが通ってしまったりと、ボールの位置すら同期が取れないレベルになるのはさすがに勘弁してほしいところです。
あとは、正面からぶつかっていないのにボールが弾かれることもあり、俺がぶつけた時もぶつけられた時も「は?」と思う瞬間がしばしばあります。
せめて、回線状況によって参加できるパークを制限する機能ぐらいは設定で用意してほしかったですね。そうすれば、少なくとも理不尽に感じることは減ったはずです。
遊びの幅が狭く、長く続ける動機に欠ける
本作でできることは、試合をするか、レースやリバウンドのミニゲームを遊ぶ程度で、遊びの幅が非常に狭いです。価格が1,980円という点を考えると仕方ない部分もありますが、もう少し種類があっても良かったのではと思います。
例えば、決められたコースで華麗なトリックを繰り出して高得点を競うモードや、『マリオパーティ』シリーズにある「なわなわピョンピョン」のようなシンプルで盛り上がるゲームがあっても良かったのではないでしょうか。
さらに、ランクマッチや観戦専用モードが用意されていれば、プレイヤー自身が参加するだけでなく、他人の試合をスポーツ観戦感覚で楽しむこともできたはずです。『Nintendo Switch Sports』のようなゆるさではなく、より競技性を意識した本作だからこそ、その相性は良かったのではと感じました。
協調性皆無なプレイヤーと組む虚しさ
完全に主観ですが、「Hey」を連発するプレイヤーで上手い人を見たことがありません。
まるで自分だけが目立ちたい小学生のように、味方からすらもボールを奪うような勢いで突っ込んできては延々と保持し続け、得点を取る前に相手に取られてしまうケースが多い印象です。
相手チーム全員でボールを取りに来ている状況なら、当然残り2名はフリーになります。しかし、そうした有利な場面でもパスを選ばず、ただ突っ込んでいくだけ。
そこで決めてくれるならまだしも、俺の体感では決めてくれた試しがほとんどなく、むしろ同じ失敗を繰り返して相手チームにチャンスを献上しているだけでした。
勝ち負け以前に、こういうプレイヤーがいるだけで一気にクソゲー化してしまうのが辛いところです。
仮にどれだけ上手いプレイをしていたとしても(まぁ、そんなプレイヤーは見たことがありませんが)、リスペクトする気にはなれません。
もちろん、大半のプレイヤーはそういったことはないんですが、やり込み度3桁でもこういうタイプは珍しくありません。
そのため俺は、「やり込み度のわりに周囲を見れてないし、実力が伴っていない」と割り切るようにしています。
本人はきっと自分を上手いと思っているんでしょうが、哀れだなぁと感じますね。
ディフェンス面のバランス調整には課題あり
本作をプレイしていて感じたのは、ディフェンス関連のバランスがやや弱めだということです。
上手い人が6名集まっているとそうはならないのかもしれませんが、俺が行った試合の殆どがパスを使わずに一人で突っ込むプレイが通用しやすい場面が多いと感じました。
正面からぶつかってボールを弾かれるのは理解できますが、後ろや横からの接触でもシュート位置がずれる、あるいは数回当たればボールを弾かれるといったリアクションがあっても良かったのではないかと思います。
もしかするとシュート位置がずれたうえで入っているだけなのかもしれませんが、後方や側面からの接触による影響をあまり感じられないのには違和感がありますね。
車椅子でも衝撃でブレるはずだと思うのですが…。
結果として、パスの重要性が薄れてしまっている印象があるので、ディフェンスの影響力をもう少し強めてほしいところです。
最後に
今回は『Drag x Drive』を紹介しました。
操作はかなり難しく、ミニゲームもなかなかクリアできませんし、チームにも貢献出来ていないなぁと感じますが、上達していく過程そのものを楽しめるタイプの作品で、スルメゲーと言えるかもしれません。
俺自身は、気が向いたときに数試合と少しの操作練習をこなす程度なので、上手くなる見込みは薄いですが、それでも気が向いた際にはプレイしたいと思います。
あまり期待はしていませんが、観戦モードの実装が出来たら嬉しいかな。
観戦自体はパーク内ではできますけど、TVで観戦するような感覚で上級者の試合が見てみたいなと。
あの独特な駆け引きやトリックプレイを外から眺められるようになったら、さらに面白くなると思っています。
正直、体験会の時点では期待していませんでしたが、思っていたより楽しめた作品でした。
それでは、また。


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