おはこんばんちは。
体験版をプレイして「これは買ってみよう」と思った本作。
ただ、発売日がちょうど旅行中だったため、旅行の合間を縫って購入し、ホテル滞在時からプレイしていました。
それでは、『デモンエクスマキナ タイタニックサイオン』のレビューを綴っていきます。
作品概要
対応機種 | Nintendo Switch 2 PlayStation 5 Xbox Series X|S Windows(Steam) |
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プレイ機種 | Nintendo Switch 2 |
発売日 | 2025年9月5日 |
ジャンル | メカアクション |
レビュー時点のプレイ時間 | 約20時間 |
レビュー時点のプレイ状況 | ストーリークリア 難易度ノーマル→ストーリー |
レビュー時点のソフトウェアバージョン | Ver. 1.0.3 |
良かった点
オープンワールドの世界を駆ける爽快感
オープンワールドの出来については正直微妙なので、そこは後述しますが、純粋にフィールドを駆ける感覚自体は悪くありません。
地上・空中ともに気持ちよさを感じられますが、特に地上時はダッシュ時に響く「キュイーン!」という効果音からのダッシュのおかげで、走っている際にもより気持ち良さを感じられました。
ただし、重装備を装着している場合は移動が途端にストレスフルになりますので、そこは注意です。
重装備以外で駆ける分には爽快ですが、装備によっては快適さが大きく損なわれるのが残念でした。
自分だけのアーセナルをカスタマイズ
各パーツごとのカラーリングやデカールを使って、自分だけのアーセナルを作り上げることができます。
こだわり出すとキリがない要素ですが、だからこそ「自分の機体を作っている」という実感が持てるのは嬉しいですね。
俺自身も一度やり始めたら沼ってしまうので、今回は抑えましたが、細部までとことんこだわれる作りになっているのは大きな魅力だと思いました。
イマイチな点
重厚感も爽快感もないアクション
ロボアクションということで、ロボならではの重厚さを期待していましたが、残念ながらその手応えは感じられませんでした。
では爽快感はどうかと思ったものの、こちらもまったくと言っていいほど得られません。
全体的にアクションがもっさりしており、攻撃による気持ちよさを感じられませんでした。
せめてどちらかには偏ってほしかったところですが、どちらも感じられないというのは非常にがっかりです。
敵が全体的に硬い
敵が全体的に硬く、戦闘がとにかくだるいです。
せっかくのオープンワールドなら、目的地へ向かう途中で雑魚敵を見かけて「ちょっと狩ってみるか」と寄り道を楽しむのも醍醐味だと思います。
しかし本作は雑魚ですら硬いと感じて、その楽しみが全く生まれません。

当然、ボスクラスになるとさらにだるさは増します。装備次第では弾切れを起こして詰む可能性すら感じました。
マルチプレイ前提の調整なのかもしれませんが、仮にそうだとしたら『モンハン』みたいに参加人数によってとまでは言いませんので、せめてソロかマルチで分けるぐらいはしてほしかったかな。
こんなことなら、もっとお互いのダメージを大きくして、戦闘に緊張感を持たせてほしかったですね。
難易度調整は必要?
非常に疑問に感じたのが、難易度変更の存在です。
敵が硬すぎて面倒になり、途中で難易度を下げてプレイしたのですが、難易度によってドロップするアイテムが変わっていないことに驚きました。
ハクスラ系であれば、難しいほど良い装備が手に入るなどの恩恵があるのが自然だと思います。ですが本作にはそれがなく、難易度を下げても得られるリターンは変わらないため、「そもそも難易度を設ける必要があったのか?」と感じました。
むしろ、敵の硬さなど細かい部分の調整を放棄するために難易度を用意したのでは?とすら思えてしまいます。
結局、硬いだけで大して難しくないのが問題なんですよね。
探索する価値が薄いスッカスカなオープンワールド
オープンワールドの魅力って、「あそこには何があるんだろう?」や「どんなアイテムが眠っているんだ?」といった好奇心を掻き立てる部分にあると思うんですが、本作にはその楽しみがほぼ存在しません。
アイテムや装備に関しても、近しい性能のものはショップで簡単に購入できるし、敵のドロップからも入手可能です。わざわざ時間を割いて探索するメリットが全く感じられませんでした。
キャラクターの扱いが雑すぎるストーリー展開
途中から「ノイン」と呼ばれる9人の強敵が登場しますが、ストーリーが進むにつれて彼らとの顔合わせ→ いつの間にか死亡、という味気ない流れの繰り返しになってしまいます。

各キャラクターの掘り下げもほとんどなく、「あれ、こいつ誰だっけ?」と思ってしまうほど印象が薄いんですよね。主人公=プレイヤーのはずなのに、ノインのメンバーと主人公が会話しているシーンでは、まるで内輪話に無理やり付き合わされているような他人の感覚があり、ストーリーへの没入感は全く得られませんでした。
オンライン時のロード時間が地獄
オンライン時のロードがとにかく長いです。場所によって多少の差はありますが、拠点に戻る時などは一旦お手洗いに行って、戻ってきてもまだロードが続いているなんてこともあります。極端な話、スマホゲームを片手にプレイするぐらいがちょうどいいレベルです。
最初は旅行中にホテルのWi-Fiで遊んでいたので「回線の問題かな」と思っていましたが、自宅に戻ってからも大して改善されませんでした。そのため、単純にゲーム側の問題だということがわかりましたが、これが非常にだるかったですね。
キャラクリが無意味になる見た目変化
物語の途中から主人公の見た目が強制的に変化していき、キャラクリをした意味が一気に薄れてしまいます。
段階的に変わっていきますが、最終的には「グラビモスでも狩ってきたんですか?」と思ってしまうような装備を纏い始め、全く愛着を持てなくなりました。
自分で作ったキャラクターの見た目を楽しみながらプレイできるのがキャラクリの醍醐味なのに、それを奪ってしまう仕様は完全にマイナス要素としか言いようがありません。
レーザーに嵌められる
施設内の仕掛けでレーザーが発射される場面があり、壁や仕掛けに隠れながら進む必要があります。
ただし、これが非常に理不尽に感じることがありました。
一度タイミングをミスすると、立ち上がった瞬間にレーザーが飛んできて再び吹っ飛ばされる──いわゆるハメ状態に陥ってしまうことがあります。
ふっとばされる方向やタイミング次第で助かるケースもありますが、さすがに調整不足と感じましたね。
最後に
今回は『デモンエクスマキナ タイタニックサイオン』を紹介しました。
体験版をプレイして、一応製品版も買ってみようかと思って買ってみたけど、これならスルーしても良かったかなと思った。買って後悔するほどではありませんが、積みゲーを増やしてまでやる必要は無かったなと。
前作が発売された時は全く新作が出てこない『アーマード・コア』シリーズの代わりのイメージがあったけど、その後『アーマード・コア6』が発売されたことで、続編である本作はとことん勝負から逃げ続けた結果がこのような出来になったのかなと思えた。
ゲーム性が違うとはいえ、「これをやるなら『アーマード・コア6』をやればいいよ」というのが、本作をプレイして行き着いた感想です。
本作で挙げた良いところも他作品でも備わっているわけで、本作ならではの「ここがすごいよね」と思える部分が何一つなかったのが残念ですね。
それでは、また。


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