【レビュー・感想】everlasting flowers

当ページのリンクには広告が含まれています。

おはこんばんちは。

こっそり応援しているspriteから10年ぶりの完全新作everlasting flowersが発売されました!
スイッチ版あおかなからsprite作品を知り、他の作品もプレイしたほどに好きなspriteですが、sprite自体は一度解散そして復活し、復活後最初の作品がeverlasting flowersです。

そんなeverlasting flowersのレビュー・感想を綴っていきます。

2024年9月4日時点の内容です。

目次

作品概要

発売日2024年8月29日
ジャンル文学的 FILMIC NOVEL
対応機種Nintendo Switch
PlayStation 4
Windows
プレイ機種Nintendo Switch
レビュー時点のプレイ時間約9時間30分
レビュー時点のプレイ状況ストーリークリア
オートで最初から最後まで読み進めた
レビュー時点のソフトウェアバージョンVer.1.0.1

良かった点

ストーリー

sprite作品のストーリーはどれも神だと思っているが今作も例に漏れず神。

人生のどん底にいる坂下深菜が居場所を求めてやってきたペンションで星野蘭と出会い、夏の1ヶ月を描いた成長の物語。
深菜はとにかく自分に自身が持てないネガティブな女の子だけど、ペンションでの生活を通じて段々と明るさを取り戻していくが、それ故に…というところが良い。
蘭は快活な女の子だけど、過去の出来事を掘り下げていくと色々と見えてきたりと先の展開が非常に楽しみに進めることができたし、結構泣けた。
後は序盤の内容で一部後の伏線になるのもあって、2周目をプレイすると新たな発見があっても良いかもしれない。
ちなみに俺は2周目をやったわけじゃないが、元々8月末にプレイしていたのを中断し、その後訳あって最初から始めたのでその点に気づけたのはあった。
正直なところ、俺の語彙力では語りきれないほどの魅力がこの作品には詰まっているが、1つだけ言えることとして、最初の一歩を踏み出す勇気をもらえたと思う。

深菜自身が最初の一歩踏み出してペンションにやってきたのと重ねるわけではないが、私事ながら昨日でニートを卒業して本日から新たな職場で働くことになった。
まぁ、先の訳あって最初から始めたというのはこれが理由だったりする…。
やはり色々と不安があってもまずは一歩を踏み出してできることをやってみることが大事なのだとこの作品から感じられたと思っている。

ちなみに、everlasting flowesというタイトルの意味もプレイすることで感じられるけど、サブタイトル(?)になっているWhere there is a will, there is a wayにも注目してもらいたいと思った。

CGの数

ジャンルにもなっているFILMIC NOVELのコンセプトの一つに”長さよりもクオリティ・多彩なCGによる演出を重視”とあるが、そのコンセプトの通りCGの枚数がとにかく凄い。
ストーリーとしては確かに長いものではないが、1シーンごとにCGがしっかりと用意されている。
一つ一つの会話に合うようなCGが用意されている。

どういうものかはsprite公式にある動画からもわかる。

他だと一粒の涙のための差分も用意されていたり、序盤の深菜は目の下にクマがあるのだが、それもしっかりと表現されていて途中から無くなっているといった細かな部分など、本当に作り込みを感じる。

またちょっとしたゆる~い感じのCGもある。

深菜の目の下にクマも表現されているのと、陽毬ちゃんかわええなぁ

あとは食べ物もあるよ。

色合いが綺麗で雰囲気を壊さないのはさすがのクオリティ

音楽

spriteといえばElements Gardenですが、やはり神曲をオールウェイズ提供してくれる。
今回はピアノとバイオリンが中心で時々ギターと思うが、しっかりとeverlasting flowersに描写に新たな彩りを加えてくれる。
結構この作品に泣かされたけど、BGMのせいだと思っている。

あとテーマソングも卑怯すぎる。
OPは今作の負の部分から立ち直っていくまで、EDはeverlasting flowers終盤からその後に向けた歌なのかな。
本当どちらも世界観のを表すという点でも神曲なんですわ…。

どんだけ泣かせに来てるんだよと。

キャラクター

今作、登場キャラクターははっきりいって少ない。
主力で言うなら5人しか居ないので、あおかなとかと比べると全然キャラ居ないなぁとは思う。
しかしこの5人だからこそなんだろうなぁとも思っていて、どのキャラクターも個性がしっかりとあるし、一人でも欠けていたら、もしかしたらこの声優さんじゃなかったら、この作品はできていなかったんじゃないかなとすら思う。

特に美智子さんは個人的に厳しさと優しさを持っている人ではあるけど、深菜や蘭のような人をたくさん見てきたんだろうな。
以前は友人の陽子という大切な友に助けられたりもあったんだろうし、どういう人生を歩んできたのか…というのはちょっと気になった。

イマイチな点

オート時の挙動

システム面で一部気になったところとしては、オート状態でホームボタンをホーム画面に戻っても話が進んでいるというところかな。
プレイ中にトイレに行きたくなりホーム画面に戻って用を足しにいったわけだが、再開したらなんか会話がおかしいという…。
バックログを見たらなるほどなぁ~となりましたね。

ちなみに、今作アップデート情報が公開されていまして、そこにも挙がっていました。
ホーム画面中の挙動については検討中になっていたが、アップデート予定の中にオートモードのショートカットというのがあったので、これでON/OFFができるようになればいいですね。
そうすればホーム画面時の挙動についても気にしなくていいので。

なおSteam版はすでに対応済み。
スイッチ版は技術的に時間がかかるのか任天堂の審査的な問題なのか…。

HUD

このCGメチャクチャ綺麗ですよね。
俺は人のイラストで惹かれるのって目なんですが、この目は本当に引き込まれる…というのは置いといて、その綺麗さ故に右上に表示されているHUDがめちゃくちゃ気になる…。
右寄りのイラストだし、綺麗すぎるからこそ尚更ね。

色合いとか全てにおいて綺麗すぎる

だが、安心してほしい。
これもすでにアップデート予定リストに入っていて、Steamではすでに対応済み。

スイッチではまだ対応していないんだが、こちらも技術的な問題かそれとも審査待ちなのかなぁ。
これがスイッチでも実装されれば、FILMIC NOVELのコンセプトの一つである”ストーリー・ビジュアル・音楽を融合させた映画的作品”をより高めることになるので、スイッチやPS4も早く実装されてほしい。

ストーリーが良すぎるが故に…

これに関してはFILMIC NOVELのコンセプトの1つである”長さよりもクオリティ・多彩なCGによる演出を重視”を否定することになってしまうが、別に否定したいわけではないのでその事を先に触れます。

ストーリー展開で1週間ぐらい飛んでしまうところもあるんだが、成長という点ではその飛ばされた1週間も見たかったなと。
その1週間で何を感じたとかどういう話があったとか、そういうのが知りたいというのと成長という点で1日毎に描いてほしかったなという気持ちも出てきた。
ただそれをやってしまうとCGの数も増えるしプレイ時間も長くなるので、コンセプトにそぐわない作品になるわけだから難しいところ…。
ストーリーが良すぎる上に、もっとeverlasting flowersという作品に浸かりたいんだろうな。

更に言うならあおかなでいうEXTRA1/2的なのもほしいなと思うこともあれば、今のまま綺麗に終わってほしいというのもあるし正直俺はどうしたいんだろうと思うほど。

バックログの挙動

イマイチというわけではないが、気になったネガティブ要素かつ公式に報告済みで回答もあったので記載。

Switchの場合はXボタンもしくは十字キー/スティック上操作ができるのだが、実はバックログの挙動でちょっとおかしな部分があって、Xボタンの場合には問題は起こらない。
Xボタン以外の操作でバックログを開いた際に、直近のバックログではなくバックログ内で一番古い内容が出てくることが確認できた。
やり方は上を一度押して離した後、また上ボタンを長押しすると発生する。

実際にバックログを使った際に、その事に気づかず話がかなり前まで戻ってしまったことがあった。
俺はたまたまだけど、今回の件はボイス登録したい際にも注意が必要かな。

ただバックログ自体も非常に長いものになるし、仕様の可能性もありそうと思いつつも公式に問い合わせました。
すると、バグだったとのことで俺が報告した内容がアップデート予定欄に掲載されておりました。
俺はスイッチ版のみのプレイだが、PS4も同じ挙動のようなので改善されたら嬉しい。

もし他にもバグや機能改善の要望があった場合には、このページ内にある機能改善・バグ報告フォームから報告ができる。

最後に

今回はeverlasting flowersを紹介しました。

PVとか紹介映像といった前情報を一切入れずにプレイをしたけど、やっぱり神ゲーでした。
俺の中では安心と信頼のspriteだから、spriteが新作出す?→じゃ買うわなので前情報はやっぱり必要ないなと再認識。

本当にspriteは神作品をオールウェイズ提供してくれる。
解散して復活したりと大変な時期もあったと思うけど、相変わらずのクオリティの高さで安心と信頼はダイヤモンドよりも強固なものになった。

今作分岐は無いのでゲームとしてどうなんだろうかとは思ったが、映画やアニメともまた違った没入感がありました。
アニメのように動くことはないけど性質上最初から最後まで通して見ることが難しいが、映画だと時間的に物足りない。
そういう意味でこれぐらいのプレイ時間ならゲームってちょうどいいんじゃないかって思いましたね。
大画面でオート機能を有効にするだけなのに充実感は半端ない。

とにかくeverlasting flowersは全人類がプレイしてほしい、いやプレイすべき作品!
それほどのものだったし、spriteの次回作に期待したい。
何年経っても俺は待っている。

それでは、また。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

T4nat0Sでタナトス。
毎日ゆるく生きている孤高の雑食ゲーマー。

コメント

コメントする

目次