【FFTイヴァリースクロニクルズ】名台詞がフルボイスで蘇る!システムの不満は概ね解消【レビュー】

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おはこんばんちは。

このブログを始めてから約1ヶ月後にプレイかつレビューしたのが『FFT 獅子戦争』ですが、現行ハードでついに復活ということで、迷わず購入してみました。

それでは、『ファイナルファンタジータクティクス イヴァリース クロニクルズ』のレビューを綴っていきます。

目次

作品概要

2025年10月6日時点の内容です。

対応機種Nintendo Switch
Nintendo Switch 2
PlayStation 4
PlayStation 5
Xbox Series X|S
Windows(Steam)
プレイ機種Nintendo Switch 2
発売日2025年9月30日
ジャンルタクティカルRPG
レビュー時点のプレイ時間約30時間
レビュー時点のプレイ状況エンハンスドでプレイ
ストーリークリア
レビュー時点のソフトウェアバージョンVer. 1.2.0

プレイ動画

良かった点

圧倒的な没入感を生むBGMの完成度

BGMはオリジナルと同じということもあり、今回も文句なしに素晴らしいです。タイトル画面から編成画面、そして戦闘シーンに至るまで、どの場面でも音楽がしっかりと世界観を支えており、没入感を一段と高めてくれる仕上がりになっています。

ただ、せっかくクラシックとエンハンスドで分かれているので、エンハンスド側にはアレンジバージョンを追加して、自由に切り替えられるような仕様があれば、更に良かったのかなと思います。

フルボイス化で更に際立つ物語の重厚さ

『FFT 獅子戦争』のときも触れましたが、本作のストーリーは重厚でダークな世界観が魅力です。今回はシナリオ自体に大きな変更はありませんが、全編フルボイス化されたことで物語への没入感が一段と増した印象です。

特に印象的だったのは、やはりアルガスの存在。「あの時に助けなければ…」と思うほどのキャラクターではありますが、あの名台詞──「家畜に神はいないッ!!」をフルボイスで聞けた瞬間は、プレイしてよかったと感じられるほどでした。
元々完成度の高いストーリーですが、フルボイスの力を感じられました。

吉野さんの演技が凄すぎる

またフルボイス収録に併せて、台詞についても加筆修正がされております。
せっかくなので、以前投稿していた『FFT 獅子戦争』の動画から少し比較していたのですが、割と細かく変わっているようです。
「—」が多すぎるのは気になりましたけどね。

まだ改善の余地はあるが、システム周りが概ね見直された

本作はシステムの見直しが行われております。
『FFT 獅子戦争』をプレイした際の主な不満は以下の3つですので、そこについてどう変わったか紹介していきます。

  • アングル
  • 時間がかかる戦闘
  • 移動のやり直し不可

タクティカルビュー追加で視認性が大幅向上

今までは、戦闘中に建物や地形の影にキャラクターが隠れてしまい、誰が攻撃を受けたのか分かりにくい場面がありました。そのため、より細かなアングル調整や見下ろし視点の追加を望んでいたのですが、今回ついにタクティカルビューが実装されました。

この新機能により、マップ全体を俯瞰して確認できるようになり、位置関係のズレを確認できるようなっています。
ただし、タクティカルビューのまま対象を選択することはできないため、一度確認してから元の視点に戻す必要があります。それでも、パネル配置を動かせる状態で上から見下ろせるのは大きな進化で、実際にプレイしていてかなり便利に感じました。

これがあるだけで快適さが大分変わる

戦闘早送り機能でテンポが劇的に改善

新たに戦闘の早送り機能が実装され、これが想像以上に快適。ボタンを押し続ける必要はありますが、戦闘中の一つ一つの動きが圧倒的に短縮され、テンポが格段に向上しています。

本作では味方を攻撃して経験値やジョブポイントを稼ぐ場面も多いため、そうした作業的な戦闘をサクッと進められるのは本当にありがたいポイントです。
ただし注意点として、ストーリー中の会話パートでも早送りが継続してしまうため、油断しているとセリフが飛んでしまうことがあります。
会話が始まった段階で自動的に止まってくれたら嬉しかったですが、これについては我儘でしょうか。

移動のやり直しが可能に

これは正直、なぜ最初から実装されなかったのか不思議なほどですが、ついに移動のやり直し機能が追加されました。これが本当に便利で、プレイ体験が大きく変わります。

特に弓使いのように射程が分かりにくいジョブでは、これまで「移動したけど攻撃が届かなかった…」というケースが頻発していました。今回の改善によって、そうした無駄なターンが完全に解消され、より戦略的に動けるようになっています。

タクティカルビューや戦闘早送りといった便利機能も嬉しいですが、俺としてはこの移動のやり直しが一番の神だと感じました。

イマイチな点

『獅子戦争』要素も取り入れた“いいとこ取り”が欲しかった

本作はオリジナル版をベースとしているため、『FFT 獅子戦争』で追加されたムービーや新規ジョブなどの要素は含まれていません。
エンハンスド版とオリジナル版の両方が収録されている以上、エンハンスド版だけにそうした要素を追加するのは違和感があるのかもしれませんが、それでもムービーや新ジョブ程度なら実装しても良かったのでは?と感じました。

『獅子戦争』ならではの処理落ちを除いた要素を少しでも取り入れてくれたら、より完成度の高い決定版になったと思います。
せっかくなので、オリジナルと『獅子戦争』のいいとこ取りをしてほしかったですね。
もしくはオリジナルベースではなく、『獅子戦争』をベースにしても良かったのではと思いました。

フルボイス化の没入感と引き換えに失われたテンポ

フルボイス化自体は非常に満足度の高い仕上がりでしたが、その一方でストーリー全体のテンポがやや悪くなった印象もあります。
本作は戦闘中にも多くの会話シーンが挟まれるため、タクティカルRPGでありながら、ノベルゲームのような構成にも感じられるほどです。

序盤は戦闘中の会話も含めて新鮮に楽しめていたのですが、アルガスが舞台を降りたあたりから段々と気になり始めました。
戦闘自体が早送りできる分、余計にテンポが悪く感じてしまった部分もあると思います。

Switch2版パッケージの存在意義とは?

以前『Shadow Labyrinth』のときにも触れましたが、本作のSwitch2版パッケージにもゲームカードは封入されておらず、ダウンロードコードのみとなっています。これはニンテンドーeショップで購入するよりもポイント還元が多かったり、価格が多少安かったりといった利点はありますが、「パッケージ版=カード入り」と思い込んで購入した人が、実際はコードだけでがっかりする…というケースはやはり起こりそうです。

わざわざSwitch2版としてダウンロードコード入りのパッケージを出す意味があるのかを少し考えてみましたが、店舗での展示によって目に留まる機会を作るくらいしか思い当たりません。
それ以外は「勘違いして買ってくれれば多少の利益になる」といった、少し後ろめたい理由ばかり浮かんでしまうのが正直なところです。

しかも、アップグレードパスが無料で提供されている以上、Switch版だけで十分なのでは?と思ってしまいますね。
わざわざパッケージを出す必要性については、疑問が残りました。

最後に

今回は『ファイナルファンタジー イヴァリース クロニクルズ』を紹介しました。

このブログを始めてから1ヶ月ほど経った頃に、『FFT 獅子戦争』をプレイしてレビューしました。

当時感じていたのは、システム面にはやや不満があったものの、ストーリーが非常に印象的で楽しめたということでした。
だからこそ、遊びやすくなったであろう本作には大きな期待を寄せていました。

今回はオリジナル版をベースにしている関係でムービーが減ってしまった点は少し残念でしたが、以前不満に感じていた部分がしっかりと見直され、全体として遊びやすく進化した印象です。
リマスターとしては十分満足できる仕上がりで、約1年2ヶ月ぶりに『FFT』の世界を堪能できたのは良かったです。

それでは、また。

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