おはこんばんちは。
今回は、会社の同期から強く勧められていた作品をプレイしてみました。
なんでも、その同期にとっては「人生でNo.1のゲーム」だそうで、そこまで言うなら……と興味本位で手に取った次第です。
それでは、『ファイナルファンタジータクティクス 獅子戦争』のレビューを綴っていきます。
作品概要
対応機種 | PlayStation Portable iOS iPad OS Android 関連作品の対応機種オリジナルPlayStation ※1 ゲームアーカイブス | |
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プレイ機種 | PlayStation Portable | |
発売日 | 2007年5月10日 PlayStation Portable 2009年7月30日 PlayStation Portable(アルティメット ヒッツ) 2011年8月4日 iOS 2012年2月24日 iPadOS 2013年2月14日 Android 関連作品の発売日オリジナル1997年6月20日 2000年6月29日 2001年12月20日 2006年7月20日 2009年5月13日 ※1 ゲームアーカイブス | |
ジャンル | シミュレーションRPG | |
レビュー時点のプレイ時間 | 約47時間 | |
レビュー時点のプレイ状況 | ストーリークリア | |
レビュー時点のソフトウェアバージョン | なし |
プレイ動画
良かった点
BGMが素晴らしすぎる
BGMが本当に素晴らしい。
タイトル画面から編成、そして戦闘シーンに至るまで、どの場面でも音楽のクオリティが高く、世界観への没入感を大きく引き上げてくれます。
Apple Musicでも配信されていたので、さっそくウォーキング用BGMとしてプレイリスト入りしました。
マジで良い。音楽だけでも価値があると言いたくなるレベルです。
重厚でダークなストーリー
タイトルにもなっている「獅子戦争」は、一般的にはディリータが戦争を終結させたたのが一般的な話ですが、本作の主人公であるラムザが本当の英雄だという話を追体験していく。
身分制度や貧富の差といった社会的格差、主人公の苦悩と成長、各勢力の謀略と戦乱──そうした重厚かつダークな物語が展開されていて、引き込まれるように進められました。
ストーリー自体はそこまで複雑ではなく、状況が丁寧に描かれているためすんなり理解できる構成になっていたのも良かった点です。
終盤まで救いのない展開も多く、裏切りを繰り返した者たちが報いと考えるとありかもしれんが、やっぱり「最初に盗賊がアルガスを始末してくれてたら…」なんて思ってしまったりもしました。
最近のナンバリングFF作品よりもはるかに物語がしっかりしていて、次にどうなるのかを楽しみに進められるストーリーでした。
要所で挿入されるムービーも演出が良く、没入感を高めてくれましたね。

イマイチな点
見づらいアングル
範囲攻撃の確認などで絶妙に見えづらく、範囲内なのか分からないと感じる場面が何度もありました。
また、建物や地形にキャラが隠れてしまう場面もあり、誰が攻撃を受けたのか一目では分からないこともあったため、より細かく回転できたり、見下ろし視点やあれば、もっと快適に遊べたと思います。
アクション性の高いゲームではないため、リアルタイムで困ることは無いものの、シミュレーションとして配置で命取りになる可能性もあるので、こういった不便さによるストレスは減らしてほしかった。
虚しくなる戦闘
ストーリーを楽しみたくてプレイしているのに、1戦ごとの時間がとにかく長いです。
さらに、味方同士で殴り合って経験値を稼いだり、敵を囲ってひたすらタコ殴りにしたり、敵も回復してジョブランクを上げたり──少しスムーズにストーリーを進めるための準備と割り切っているつもりでも、「自分は何をしているんだろう…」という虚しさがこみ上げてくるのも正直なところ。

一度移動するとやり直し不可
一度キャラを移動してしまうと、やり直しができないのが地味にきつかったです。
単純に移動をミスしたときや、「やっぱりこっちに行きたかったな」と思った時でも、そのまま確定になるのは厳しい。
「間違えなければいいだけ」と言われればそれまでなんですが、特に不便だと感じたのは弓を装備している時でした。弓は高低差によって射程が変わる仕様があることで、弓の射程が非常にわかりづらいです。
そのせいで「せっかく移動したのに攻撃できないじゃん…」という場面が多く、最終的には「もう弓は使わないほうがいいや」という結論に至ってしまいました。
移動先を確定をない限り、やり直しができる──それだけで全然違うと思うんですけどね。
編成の操作性
編成時にユニットを切り替えるなら、『ファイアーエムブレム』のように、あらかじめ全ユニットを一覧で表示し、そこから装備やジョブを選べる形式の方が圧倒的にやりやすいと感じました。
また、武器や防具の交換も一括でできるわけではないため、いちいち装備を外してから付け替える必要があるのはかなり面倒です。
もう少し快適に操作できるような工夫はできたのでは?と思わずにはいられません。
FEに慣れすぎたというのもあるかもしれませんが、逆にFEの遊びやすさを改めて実感するきっかけにもなりました。
あと、「最強装備」機能は便利で嬉しいのですが、アクセサリだけは勝手に変更せずにそのまま残しておいてほしかったですね。
ユニットの配置
この点に関しては、敵の配置や地形を事前に確認できたらよかったかな。
結局、開始前には何も分からないので、「とりあえずこれでいいか」とユニットを配置してみるも、「ああ、こうじゃなかったな…」ということが度々ありましたね。
もちろん、「ゲームオーバーになって覚える」というのも一つのやり方だとは思います。
ですが、実際のフィールドを見ながら、敵の位置や地形を考慮して配置を決められたほうが、よりシミュレーションらしさが出たんじゃないかと。
敵の配置を見て、そこからユニットの配置を考える時間が好きなので、そういう楽しみ方を奪われた点はちょっと不親切で、正直微妙に感じてしまいました。
最後に
今回は『ファイナルファンタジータクティクス 獅子戦争』を紹介しました。
だいぶ前に会社の同期から勧められていた作品で、スマートフォン版だとコントローラー非対応ということもあり、今回はPSP版を選択。
とはいえ、PSP本体はかなり前に手放してしまっていたので、中古を探していたところ家族から譲ってもらい、ようやくプレイすることができました。
せっかくなので、これを機に他のPSP作品にも手を出してみようかなと思っています。
ちなみに「PSP版は読み込みがひどい」とよく聞いていたんですが、実際にプレイしてみると思っていたほどではなく、その点はちょっと安心でした。
同期にはこのあと感想を聞かれると思うので、正直に伝えるつもりですが、システム面に関しては、シミュレーションRPGとして正直かなり残念でした。
俺はこのジャンルはFEぐらいしか触ったことがないですが、FEって「手強いシミュレーション」と言われる一方で、システム面ではかなり遊びやすい作りになっていて、その差を強く感じました。
ただ、それでもストーリーはめちゃくちゃ良かった。
重厚で見応えのある物語だったので、そこはしっかり楽しませてもらえました。
それでは、また。
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