おはこんばんちは。
『ATRI』がとても楽しめたこともあり、そのスタッフが手がける新作ということで本作『GINKA』にはひそかに期待していました。
やりたいゲームが多くて積みゲーが増えそうな中でも、これは外せない一本でした。
それでは、『GINKA』のレビューを綴っていきます。
作品概要
対応機種 | Nintendo Switch Windows(パッケージ版・Steam・DMM.com・DL Site) |
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プレイ機種 | Nintendo Switch |
発売日 | 2023年10月26日 Windows(Steam・DMM.com・DL Site) 2024年9月19日 Nintendo Switch Windows(パッケージ) |
ジャンル | ノベルゲーム |
レビュー時点のプレイ時間 | エンディング到達 |
レビュー時点のプレイ状況 | 約15時間30分 |
レビュー時点のソフトウェアバージョン | Ver. 1.0.0 |
良かった点
ヒロインの魅力
カレーを食べてあまりの辛さに悶絶するなど、何気ない動作の一つ一つが本当に可愛らしいです。
とにかく、見ていて癒されるキャラクターでした。

美しいグラフィック
背景やキャラクターのグラフィックは、とにかく綺麗です。
見ているだけでも引き込まれます。

イマイチな点
不要に感じた戦闘シーン
本作では途中に戦闘シーンが挿入されますが、ストーリー上それほど必要性を感じなかったのが正直なところです。
テキストはかなり気合が入っていたと思いますが、CGが用意されておらず、キャラクターのモデルが横に動くだけという演出の乏しさが目立ちました。これなら簡潔で良かったのかなと。
もし戦闘用の専用CGがあれば印象は違ったかもしれません。
DL版のあとにパッケージが出たという背景もあって追加は難しかったとは思いますが、価格が多少上がっても演出強化の方向に振ってほしかったところです。
シナリオは色々物足りない
日常パートは心地よく楽しめましたが、全体を通して見るとシナリオにはいくつか残念な点がありました。とくに気になったのは以下の部分です。
- 主人公の目的がブレていて、何をしたいのかよく分からない
- 「彼岸の境界」という特殊能力の扱いが一貫しておらず、設定が良く分からなかった
- ラストでの過程を「夢」の一言で片付けられてしまうあたり、ここまで進めてきたのを軽く扱われた印象
- アフター系だけならまだしも、いちいちタイトルに戻って次のシーンを見るのは、テンポが悪い
『ATRI』では泣けたが、本作では一滴も涙が出なかった。
エラー落ちとセーブ周りの不親切さ
本作は、手動セーブの重要さを痛感する作品でもありました。
通しでプレイしていた途中、エラー落ちが発生。
オートセーブがないため、再度プレイをすることになりましたが、そのの手間がかなりストレスになりました。
また、既読部分がすべて未読に戻っているため、メニューで「未読スキップ」を有効にするか、シーンスキップを使わないとテンポが非常に悪くなります。
あまりネタバレっぽいことは言わないためにも少しぼかしますが、途中でタイトルから再スタートから始めないと行けない場面もありますが、そのタイミングでもセーブされておらず、巻き戻されたのは想定外でした。
最後に繰り返しますが、本作は手動セーブが大事です。
パフォーマンスの不安定さ
主に戦闘シーンにおけるカクつきが気になりました。
テキストの速度が安定しないほど不安定になるレベルです。
ストーリー上、必要性が低いシーンでこれだけ動作が不安定だとちょっと印象は良くないですね。
エラー落ちはなかったけど、かなり気になった。
最後に
今回は『GINKA』を紹介しました。
『ATRI』がものすごく楽しめたという経緯もあり、本作も迷わず購入しました。
話としては決して酷いというわけではありませんが、勝手に『ATRI』と同じレベルを期待していた分、どうしても落差を感じてしまいました。
神隠しというテーマや素材そのものは良かったと思いますが、『ATRI』との差別化を意識しすぎたのか、物語の満足度としてはやや物足りなかったです。
本作はやや残念な結果となりましたが、紺野アスタさんとゆさのさんのタッグによる新作『COCORO』が2026年にリリース予定とのことで、こちらには大いに期待しています。
また、ゆさのさんがキャラクターデザインを手がける『KANADE』も2025年に発売予定とのことで、こちらも引き続きチェックしていきたいと思います。
それでは、また。
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