おはこんばんちは。
結構延期されていて気づいたら配信されていた『魁 三国志大戦』をプレイしてみました。大戦シリーズ自体はこれまでも時々遊んでいたけど、ゲーセンに行くのはちょっと敷居が高く感じていたので、スマホなどで気軽にプレイできるのはありがたいと思っていました。しかし、実際にプレイしてみると…。
それでは、『魁 三国志大戦 -Battle of Three Kingdoms-』のレビューを綴っていきます。
作品概要
対応機種 | iOS Android PC全般(ブラウザ) |
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プレイ機種 | iOS PC全般(ブラウザ) |
配信日 | 2025年4月30日 |
ジャンル | 軍勢カードバトル |
レビュー時点のプレイ時間 | 約9時間30分 |
レビュー時点のプレイ状況 | 50戦ほどプレイ |
レビュー時点のソフトウェアバージョン | Ver. 0.1.1 |
良かった点
なし
イマイチな点
プレイ時間の長さと降参機能の必要性
ソシャゲやブラウザゲームはスキマ時間に遊べるのが魅力ですが、本作はその点で少し厳しいと感じました。対戦相手がいるため仕方ない部分もありますが、こちらが早く終わっても相手が終わらないと次に進めませんし、配置後はほとんど見ているだけで退屈さが増してしまいます。そのため、体感的に1プレイが非常に長く感じました。

また、大きくリードしている場合でも後半での逆転要素がほぼなく、そのまま勝敗が決まることが多いのに、試合はダラダラ続くので、早めに試合を終わらせる降参機能が欲しいです。公式サイトには「切断はするな」と書かれていましたが、その前に長時間ダラダラ続く仕様自体を見直してほしいところですね。

複雑な操作不要だが、AIの質は物足りない
本作は「複雑なハンドスキル不要」を謳っており、連突や走射、槍ワイパー(槍払)など、アーケード版での手動操作がすべてスキル化されています。確かにこれらがオートになるなら複雑な操作は不要と言えますが、実際は配置して見ているだけなので、「複雑な操作不要」と謳う理由がいまいちピンときません。
もし複雑な操作を減らすなら、ターゲットの変更や一部計略の手動発動など、プレイヤーが「こうしたい」と思う部分を反映できる自由度があったほうが良かったです。今後のアップデートで進行方向の変更はできるようになるようですが、時間差で前進する指示なども欲しかったです。
今のままだと単に操作の敷居を下げるというより、ゲーム性そのものが変わってしまい、基本的に見ているだけで退屈に感じます。自分で動かす楽しさが大戦シリーズの魅力だと思っているので、操作がなくなってしまったのは非常に残念でした。
戦闘は基本的に乱戦で、弓も特定の武将を狙えません。槍がぶつかっている間に騎馬が連突するといった細かい操作もできず、AIの自動操作の質がかなり低い印象です。
例えば、諸葛亮の計略は人数条件を満たし相手に触れることが発動条件ですが、伏兵持ちの敵に触れても判定されず計略が発動しないことが多いです。伏兵で出てきた時点で触れた扱いにしてほしいと感じますし、そうでなければ自主的に触れにいくべきですが、それすら行わないAIの自動操作の低さには何度もがっかりさせられました。
開発側の姿勢が見えるUI
UIについては言いたいことが色々ありますが、とにかく画面が見づらいのが大きな問題です。
例えば、パックを引く際に必要な消費アイテムの所持数がすぐに確認できません。100購入などの表記はあるものの、自分がどれくらい持っているかは分からず、結局画面を下にスクロールしてようやく確認できる仕様になっています。


かなり細かい話ですが、個人的にはこういう数字のズレが非常に気になりました。

こちらも細かい点ですが、戦闘時のマス目が細かすぎて調整しづらいのもストレスです。

こうした誰でも気づきそうな部分をそのままにしている点から、この作品に対する開発側の姿勢が透けて見えます。いくら公式やホームページで良いことを謳っても、説得力が感じられません。
また、画面が小さいスマホだけの問題かと思いきや、PCブラウザでも同様の見づらさがあります。ただPCなら文字は多少読みやすくなるので、プレイするならPC一択になりそうです。
課金と無課金の差が際立つカードシステム
課金が勝利に直接つながるわけではないものの、無課金との間には明確な差があります。本作にはノーマルカードと覚醒カードの2種類があり、ノーマルカードは無課金でも手に入りますが、覚醒カードは現状、課金しないと入手できません。
ここまではまだ許せるとしても、問題はノーマルカードを何枚集めても覚醒カードにできない点です。ノーマルカードは勝利報酬や武将魂パックで入手できますが、重複してもただのゴミデータ扱いになってしまいます。
無課金でコツコツ集めて、例えば10枚集めれば覚醒カードに強化できる仕組みがあれば良かったのですが、完全に切り分けられているため無課金勢は報われません。課金が勝敗に直結しないとはいえ、武将を強化するには結局課金しか選択肢がないのが辛いところです。


さらに、チュートリアル後のリセマラやログインボーナスでのパック獲得など、他のソシャゲで普通にできることが本作ではほとんどできません。

それなら、ストーリーモードやミッションを実装して、クリア報酬として特定の覚醒カードをもらえるくらいの工夫があってもよかったと感じます。
最後に
今回は『魁 三国志大戦 -Battle of Three Kingdoms-』を紹介しました。
……まぁ、正直語ることはありません。
延期までしてこの出来か、というのが率直な感想です。
普段ソシャゲを遊ぶときは、多少はお布施感覚で課金することもありますが、本作にはその気持ちすら湧きませんでした。
色々なソシャゲをやってきましたが、ここまで課金欲が湧かず、しかも即アンインストールしたのは初めてかもしれません。NFT要素もあるようですが、それを体験する前に「もういいや」と思ってしまいました。
セガのソシャゲは短命な印象が強いですが……これは1年、持つんでしょうかね。
それでは、また。
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