おはこんばんちは。
昔、ボードゲームでよく遊んでいた時期がありまして、『街コロ』もその一つでした。
そんな思い出のある『街コロ』がゲーム機で遊べると知って、これは買わないわけにはいかない──ということで、迷わず即購入。
それでは、『みんなと街コロ』のレビューを綴っていきます。
作品概要
対応機種 | Nintendo Switch Windows(Steam) Steam Deck |
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プレイ機種 | Nintendo Switch |
発売日 | 2024年7月5日 |
ジャンル | デジタルボードゲーム |
レビュー時点のプレイ時間 | 約10時間 |
レビュー時点のプレイ状況 | オンラインでランダムマッチ中心でプレイ |
レビュー時点のソフトウェアバージョン | Ver. 1.0.1 |
良かった点
気軽に遊べるようになった『街コロ』
ボードゲームは、人を集めないと遊べないというのが一番のハードルだと思っています。
1人用のボードゲームもありますが、『街コロ』は2人以上が前提のゲーム。
俺自身、以前勤めていた会社でたまたま遊ぶ機会があり、プレイしたことはあります。
とはいえ、「ボドゲカフェに行ってまで遊びたいか?」と聞かれたら、正直そこまでの熱量はないんですよね。
そういった意味でも、ぼっち勢にとっては非常に手を出しにくいタイプの作品でした。
そんな『街コロ』がSwitchやSteamで遊べるようになったことで、かなりハードルが下がりました。

1人でも気軽に遊べるし、オンライン対戦にも対応しているので、遊ぶために人を集める必要がなくなったのは嬉しいところですね。
シンプルでとっつきやすいルール
ボードゲームはルールが複雑で難しいというイメージがある。
実際に対面でプレイする際には、きちんとルールを把握しないと…というちょっとしたプレッシャーを感じてしまうこともありました。
でも『街コロ』に関しては、その心配は不要だと思います。
ルールは非常にシンプルで、「ダイスを振ってコインを集め、施設を揃える」だけ。
直感的に遊べるので、すぐに馴染むことができる作品です。
最初はチュートリアルでルールを学べますし、もう少し慣れたいという人はCPU戦で感覚を掴むのもおすすめ。
セオリーがあるわけでもなく、サイコロの出目と自分の選択次第で展開が大きく変わるのがこのゲームの魅力です。
自分の思惑とは関係ないところで予想外の連鎖が起き、一気に逆転勝利!なんてこともあります。
こうした運と戦略のちょうどいいバランスが、『街コロ』を気軽に楽しめる理由のひとつだと思います。

快適過ぎる速度変更
『街コロ』は1ゲームに30分ほどかかります。
ボードゲームとしてはカジュアルだけど、それでもゲームの1プレイと考えるとちょっと長いと感じます。
そんな『街コロ』において嬉しいのが、ゲームスピードを変更できる機能があること。
これを使えば、ゲーム全体のスピードが上がるのでされ、1ゲームの時間がグッと短縮されます。
リアルのボードゲームでは、こうしたテンポ調整はプレイヤー次第なので、この機能はゲームならではですね。
特にランダムマッチでは、スピード設定が最大になっていない部屋だと正直つらい…と感じるくらい、快適さに差が出ます。
それくらい、本当にこの速度変更はありがたい存在です。

チュートリアルは速度変更ができないので、最初だけ耐える必要有り。
意外とお得(?)な価格設定
このレビュー執筆時点ではセール中ですが、通常価格は3,000円。
高めかな、という印象を受けるかもしれません。
ただ、アナログ版の価格はAmazonだと、『街コロ』が約3,666円、『街コロ通』が約4,090円(※レビュー時点)です。
それに対して本作は、『街コロ』と『街コロ通』のセットで3,000円という内容なので、実はかなりお得です。
仮にアナログ版を揃えるとなると、他のソフトが1本買えてしまう価格帯になるので、SwitchやSteamがあるなら、こちらを選んだ方が良いのかなと感じました。
ゲーム価格として見れば安いとは言えませんが、アナログ版の価格や気軽に遊べるという点を加味すれば、値段以上の価値はあると思いました。
イマイチな点
クロスプレイ非対応が惜しすぎる
これに関しては、本当に「なぜ実装しなかったのか」と言いたい。
おそらく技術的な事情やプラットフォーム間の制約が理由だとは思うのですが、この手の作品でクロスプレイ非対応というのは、もったいないと感じました。
Switchにはフレンド機能なるものがあるが、それが逆に足かせになって今後もクロスプレイ非対応のまま…なんてことにならないか、少し不安にもなります。
Switchだけではなく、せっかくSteam版もあるのだから、プラットフォームの垣根を越えて遊べる環境を整えてほしかったところです。
こういうみんなででわいわい楽しめるタイプのゲームだからこそ、クロスプレイは活きると思うんですけどね…。
現時点では非対応でも、今後のアップデートでぜひ対応を検討してほしい部分です。
マッチングしづらい
遊ぶ前はもっと賑わっているのかと思いきや、実際にはマッチングしにくいのが現状です。
ランダムマッチでは、かなりの頻度で「部屋が見つかりませんでした」と表示されてしまいます。


そのため、自分で部屋を作っておいて、誰かが入ってきてくれるのを待ちながら作業する──というスタイルが一番現実的なのかもしれません。
また、街コロ通のほうがサクサク遊べるからか、圧倒的に人気で、街コロの部屋はほとんど見かけませんでした。
こうしたマッチングの悪さは、クロスプレイに対応すれば多少はマシになるのでは…と思いますね。
最後に
今回は『みんなと街コロ』を紹介しました。
元々はアナログ版で、人を集めなければ遊べなかった『街コロ』ですが、ゲーム機で手軽に遊べるようになったことで、一気に敷居が下がったのは本当にありがたいポイントです。
それだけに、クロスプレイ非対応という一点だけが本当に残念。
これさえ対応してくれたら、ほぼ非の打ちどころがない作品だと思うので、今後のアップデートでの対応に期待したいところです。
今はもう某ウイルスの影響は表向きには落ち着いて、みんなで集まって遊ぶことも可能になりました。
それでも、俺のように「昔はボードゲームをやっていたけど、知らない人とボドゲカフェまで行ってまで遊ぶ気にはならない」タイプのぼっち勢には、こうしたデジタル版はとてもありがたい存在です。
がっつり遊ぶとタイプではないが、ふとしたときにまたやりたくなる気軽に楽しめる作品です。
それにしても、世の中には面白いボードゲームがたくさんあるのに、デジタル化されている作品って意外と少ない印象があります。
『カタン』や『宝石の煌き』はSteamで配信されていますが、日本語に対応していないため、ルールを事前に知っていないと少し敷居が高く感じます。
だからこそ、本作や『レッツプレイ オインクゲームズ』のような、日本語対応で遊べるボードゲーム作品がどんどん増えてほしいと思います。
個人的には難しいとは思いつつも、ドイツの輸入ボードゲームに日本語ルールを添付して販売しているメビウスゲームズの作品なんかも、ぜひ遊んでみたいですね。
例えば『ごきぶりポーカー』とか、デジタルで気軽にできたら面白そうです。
それでは、また。
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