【真・三國無双 ORIGINS】帰ってきた無双!新たな無双の幕開け【レビュー】

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おはこんばんちは。

今月発売のソフトで一番期待していた『真・三國無双 ORIGINS』がついにリリースされました。
普段は『無双』シリーズをパッケージで購入していますが、今回はアドバンスドアクセスで遊ぶためにデジタルデラックス版を選択。
本作のために4連休を取るほど、かなり期待していました。

そんな期待の新作『真・三國無双 ORIGINS』のレビューを綴っていきます。

目次

作品概要

2025年1月27日時点の内容です。

対応機種PlayStation 5
Xbox Series X|S
Windows(Steam)
プレイ機種Windows(Steam)

OS:Windows 11 Home
CPU:AMD Ryzen 7 3700X
GPU:PNY GeForce RTX 4070 SUPER 12GB
RAM:DDR4 32GB

発売日2025年1月17日
ジャンルタクティカルアクション
レビュー時点のプレイ時間約110時間
レビュー時点のプレイ状況ストーリー全ルートクリア
レベルカンスト
実績コンプリート
レビュー時点のソフトウェアバージョンVer. 1.0.0.3

良かった点

軍勢が動き回る無双体験

良い意味でめちゃくちゃゴチャゴチャしています。
今までの無双シリーズは、味方も戦ってはいるものの基本的に持ち場を離れず、操作キャラクターが頑張るイメージが強かった。
多分『無双8』は違ったと思いますが、俺はすぐ辞めてしまったので、『8』は無かったことにしています…。

しかし本作は操作キャラクターだけでなく味方も積極的に動いてくれて、まさに軍として戦っている実感があります。

体験版から感じていた熱いシーンの一つが全軍突撃。
全軍の戦意が一気に上がり、迫力も凄いため、俺のテンションも高まります。

画面上に敵味方が入り乱れ、ここまで人が描写されていることに感動すら覚えた

敵味方ともに数が多く、軍で戦う一体感を強く感じられて、非常に気持ち良かったです。

敵側も大軍団で待ち構え、大戦法を使ってきます。
〇〇◯人撃破や敵将◯人撃破といった条件が出ますが、味方が敵将を倒してくれたりして「ナイス!」と思える場面も多々ありました。

その分、味方への気遣いが必要でゴリ押しは少し難しくなりましたが、逆に意外な場面でゴリ押しが決まることもあり、絶妙なバランスも良かったですね。

爽快感が格段にアップ!

爽快感がめちゃくちゃ増していますね。
体験版をプレイした時は、敵将が強めで爽快感が薄れるのでは…と少し懸念していましたが、実際にプレイしてみるとそんなことは全くありませんでした。

慣れもあるとは思いますが、歯応えのある敵将も含め、兵士たちを巻き込んで蹴散らす感覚がかなり気持ち良かったです。

特にゲージを貯めて発動する絶・無双乱舞は最高で、これだけで1000人撃破も余裕という絶頂感を味わえます。

歯応えのある戦闘も熱い!

爽快感も増しているけど、歯応えのある戦闘も非常に楽しいです。
敵将との戦闘はもちろん、大軍団との戦いもかなり手応えがあります。

基本的には防御を固めつつ攻撃を当てることが重要ですが、大軍団相手だとカメラ外からも攻撃が飛んでくるため、緊張感が途切れません。
発剄を使って大軍団を削りつつ、敵将も確実に狙っていく必要があります。

うかつに一発でも食らうと敵の群れに囲まれてフルボッコにされることもありますが、それを避けるための立ち回りを考えるのが非常に面白かったです。

特に、最高難易度で肉まんや携行品を使わずに呂布を倒した時は、達成感が凄まじかったですね。

難易度設定の幅広さとメリハリ

難易度設定は普段は必要ない派の俺ですが、本作では難易度によって遊び方にしっかり違いが出ていて、むしろ良かったです。
呂布や下邳の関羽、長坂橋の張飛といった強敵はいますが、難しくしても死にゲーになるわけではありません。
ただ、難易度が上がるほど攻撃頻度が増えて、やられるリスクも一気に高まり、歯応えのある戦闘が楽しめます。
逆に難易度を下げると、馴染みのある無双らしい爽快感が味わえ、それはそれで楽しい。
俺もその時の気分で無双したい時もあれば、じっくり歯応えのある戦闘を楽しみたい時もあるので、気分によって簡単に難易度を変えられるのは嬉しいポイントでした。

キャラクターの魅力

主人公はキャラクリエイトができませんが、むしろそれが良かったと感じました。
ストーリーに力が入っている作品なので、ネタキャラを作ってしまうと雰囲気が台無しになりますからね。
孫堅は曹操と生年が同じなのに、若々しい曹操とは対照的に更に貫禄が増していたり、女性キャラクターは貂蝉以外全体的に少し幼さが残っている印象だったり、過去の『三國無双』シリーズをプレイしていると、そうした変化も含めて楽しめました。

また、張角や董卓の扱いが良かったです。

最後は死を迎える張角だけど、出番は準主役級かも

過去作ではどちらかというとネタ扱いされがちでしたが、本作ではしっかり出番もあり、格好良く描かれています。
ただ、袁紹は残念ながらネタの域を抜け切れていない感はありますが、曹操・劉備・孫家の3勢力以外のキャラクターも活躍の場があるのは嬉しいポイントでした。

歴史を丁寧に描いたストーリー

これまでの『無双』シリーズでは、黄巾の乱から虎牢関までが数ステージで終わり、董卓もあっさりと退場。呂布が登場してもすぐに死亡し、その後は官渡の戦いの一部として白馬や延津の戦いが描かれる──といったように、全体的にかなり簡略化されていました。

しかし本作では、黄巾の乱だけで一章、虎牢関まででさらに一章と、しっかりとエピソードが掘り下げられています。その後は勢力ごとにストーリーが分岐していき、劉備と曹操が協力したり対立したり、呂布を共闘して倒したりといった展開も熱かったですね。孫家のみ独自ルートにはなっていたものの、それはそれで楽しめました。

そしてラストは赤壁の戦いと華容道の戦い。
特に印象的だったのは、これまでの作品では東南の風が諸葛亮の祈祷で発生するというお約束だったところが、今作では流れを読む戦略に置き換えられていて、よりリアリティと説得力を持って描かれていたこと。ここは非常に熱く感じました。

本作は三国鼎立前の208年、赤壁の戦いで物語が終わるため、長くはないと言えば確かにそうかもしれませんが、三勢力が正面から激突する唯一の戦いが赤壁であることを考えると、物語の締めとしては十分ふさわしい終わり方だと思いました。

呉・蜀側だと黄蓋格好良かったな…

また、本来なら戦死や病死する武将が生き残るIFルートも用意されていて、そこも魅力のひとつ。特に赤壁の戦いでは、もし郭嘉が存命だったら──という「歴史のもしも」が描かれ、非常に興味深かったです。実際に彼が生きていたら、赤壁の戦い自体が起こらなかったかもしれないという可能性も想像させてくれて、仮想展開を含めたストーリーの見せ方が本当に上手いと感じました。

BGMも文句なしの神クオリティ

やっぱり神です
『無双ORIGINS』ならではの楽曲も最高ですし、過去作のアレンジ曲もどれも素晴らしい出来。

「ARENA -DW ORIGINS MIX-」や「THEME OF LU BU -DW ORIGINS MIX-」など、往年の名曲を本作のアレンジで蘇らせていて、プレイ中にテンションがグッと上がります。
完全新規曲なら「THE NEVER ENDING WARRIORS」が印象的ですね。物語のラストを飾る曲として、まさに完璧な選曲でした。

この記事を更新している今は家にいないので、全曲とタイトルの対応が確認できないのが残念なほど…本当に神曲が多かったです。

イマイチな点

やっぱり三国鼎立まで描いてほしい

間違いなく神ゲーです。
PS5版のパッケージの売上が伸びていないのは、PS5本体の普及の遅さのせいと断言してもいいレベルで、本作は素晴らしい出来でした。

だからこそ、ストーリーが赤壁・華容道の戦いで終わってしまうのは本当に惜しい。
「110時間遊んでおいて短いは無いだろ」と思われるかもしれませんが、このクオリティのまま赤壁以降も描いてほしいという欲が出てしまうほどの出来だったんです。

さらにBGMの完成度も高く、もし五丈原の戦いまで描かれるなら、「SACRED GROUND Ver.2 <五丈原の戦い・蜀>」を『ORIGINS』風にアレンジしてくれてもいいし、オリジナル音源でも聴きたいくらいに期待が膨らみます。

今のところDLCの予定はないとは思いますが、DLCでも次回作でも『猛将伝』的な位置付けの追加要素でもいいので、ぜひ続きをプレイさせてほしいですね。

壁際の挙動にやや難あり

たまに壁際で空中攻撃系の武芸や【発勁】氷鸞を使うと、うまく発動しないことがあるのが少し気になりました。

【発勁】氷鸞は、本来地面に広範囲の氷の衝撃波を発生させる技ですが、壁際だとジャンプした高さの位置で発動してしまい、敵将に当たらないという場面が何度かありました。

また、空中から地面に向けて突き刺すような武芸を使った際には、壁にめり込んでしまって着地せず、闘気だけ消費して技が不発に終わる…という悲しい現象も起きました。

おそらく地形との兼ね合いなんだろうけど、せめてちゃんと着地して技が出るように調整されるとありがたいですね。

最後に

今回は『真・三國無双 ORIGINS』を紹介しました。

1月に買ったゲームを全てプレイしたわけではないけど、その中で間違いなくNo.1だと感じるほど、めちゃくちゃ面白かったです。
かなり難しかったものの、実績のコンプリートを達成した時の達成感は格別でした。

結構難しかったが、苦しさ的なのは全くなく、最後まで楽しんでコンプリートできた

ここまでやり込んだのは、『真・三國無双3』以来で、『三國無双』シリーズの中では一番だと思います。
コラボ無双や他シリーズも含めると、『ゼルダ無双 厄災の黙示録』や『戦国無双 猛将伝』もガッツリ遊びましたが、それらと比べても本作は全無双の中でトップ5に入るくらいのやり込みでした。

体験版の時点で「これは絶対面白い」と確信し、初めて無双シリーズをSteamで購入しましたが、本当に買って良かったです。
グラボも買い替えたことでより快適に遊べましたが、推奨スペックはRTX 2070なので、高スペックPCを持っていなくても遊びやすいのも魅力的ですね。

無双8が不評で、一時はミリオンタイトルだったシリーズの終焉を感じましたが、本作が無双シリーズ復活の狼煙を上げた作品になったと俺は思っています。

今でもたまに書店で三国志関連の本を読みますが、そのきっかけは真・三國無双3にあった辞典でした。
武将の生没年を調べているうちにどっぷりハマり、北方謙三さんの三国志を全巻読んだりと、俺のつまらない人生に色をつけてくれた作品です。
そんなシリーズの新作が出たのは本当に嬉しいことです。

とはいえ無双は飽きられやすいジャンルでもあるので、『ORIGINS』からどう進化していくのか、また『戦国無双5』で終わりかけている『戦国無双』シリーズのの復活も含めて、今後の展開に期待したいですね。

それでは、また。

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