おはこんばんちは。
Wii Uで楽しんでいた『ゼノブレイドクロス』が、ディフィニティブエディションとしてSwitchに登場しました。
せっかくなので発売日からの3連休を使ってじっくり遊びました。
それでは、『ゼノブレイドクロス ディフィニティブエディション』のレビューを綴っていきます。
作品概要
対応機種 | Nintendo Switch |
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プレイ機種 | Nintendo Switch |
発売日 | 2025年3月20日 |
ジャンル | RPG |
レビュー時点のプレイ時間 | 約92時間30分 |
レビュー時点のプレイ状況 | 追加分も含めてストーリークリア |
レビュー時点のソフトウェアバージョン | Ver. 1.0.1 |
プレイ動画
良かった点
惑星ミラの開拓が楽しすぎる
開拓がとにかく楽しいです。
今回の舞台である惑星ミラには墜落してやってきましたが、正直どんな惑星なのか全くわかりません。
純粋に「何があるのか」「この場所はどうなっているのか」といった興味をそそるマップになっています。

序盤から「こんなの倒せるわけないじゃん」と思うような巨大な高レベルエネミーも登場します。
おとなしい原生生物もいれば、見つけただけで襲ってくる原生生物もいるため、うまく共存しつつ緊張感を保ちながら開拓を進める必要があります。
このワクワク感と緊張感のバランスが非常に絶妙です。
ただ、動きは割とガバガバでジャンプだけで登山できてしまうこともありますが、そのガバさがうまく混ざって探索の楽しさをより引き立てていると感じました。
また、ストーリー途中で手に入るドールに乗ることで、開拓の幅が広がり、より探索が楽しくなります。
ドールでないと行けない場所もあるため、「ここには何があるのか」と強く興味をそそられます。

さらに、フロンティアネットを使って高性能データプローブを設置し、ミラリウムなどの資源を採掘したりお金を稼ぐこともできます。
採掘や金策のために現地へ行ってデータプローブを埋める必要があり、それを見つけるのもまた開拓の一つで、どんどん広がっていくネットワークに面白さを感じました。

BGMの良さが探索の魅力を引き立てる
BGMは相変わらず最高です。
特に「Black tar」が通常戦闘のBGMなのはちょっとおかしいくらい(褒め言葉)で、めちゃくちゃカッコいいです。
『ゼノブレイド』シリーズよりも格好良さを感じる曲が多く、ゼノクロの世界観にすごくマッチしていて、探索をより楽しくしてくれます。
また、『ゼノブレイドクロス』はゲーム本編だけでなく、BGMのタイトルも尖っていて、「N周L辺A」や「N市L街A」、「忘KEI却KOKU心」といった独特の名前が印象的です。
忙しくて緊張感のある戦闘システム
基本はオートアタックですが、途中で仲間の声掛けに応じてアーツを選んだり、タイミング良くBボタンを押してテンションポイントを上げたりHPを回復したりできます。
特に本作はHP回復手段が少ないので、回復のタイミングはかなり重要です。
それが結構な頻度で起こるため、忙しくもあって楽しいです。
『ゼノブレイド』シリーズ全般に言えることですが、頭が痒くても掻いている余裕すらなく、掻いたらすぐにボタン入力を求められ、掻き終わったら失敗していた、なんてことも割とありました。本当に忙しいです。
気づいたらやられていることもあるので、適度な緊張感がありつつ戦闘を楽しめました。
また、スキルやアーツの組み合わせを考えるのも非常に面白かったです。
やることが多くて遊びごたえ十分
とにかくやることがめちゃくちゃ多いです。
仲間との絆を深めるキズナクエストや、ノーマルクエスト、シンプルクエストなど、クエストだけでも種類が豊富です。
それ以外にもコレペディアの埋めや未開の地の探索など、やることが尽きません。
今回、クリアまでに約92時間半かかりましたが、それでもクエストはかなり残した状態で、仲間になっていないキャラクターもまだいます。
イマイチな点
クエストキャンセル不可はストレス要素
本作は以下の種類のクエストがあります
- ノーマルクエスト
- シンプルクエスト
- キズナクエスト
- ストーリークエスト
ノーマルとシンプルは自由に進められるのですが、問題はキズナクエストとストーリークエストです。
どちらか一方を受注すると、それを終わらせるまで次に進めない仕様になっています。
これがどう影響するかというと、たとえばキズナクエストで素材集めが必要でも全然集まらず、ストーリークエストを進めたいと思ってもキズナクエストが終わらないと何もできません。
俺が特にストレスを感じたのは、フロンティアネットワークでレアリソースを5つ見つけるキズナクエストです。
このクエストは解決策が時間経過しかなく、アイテムが出てこないと本当にだるいです。
もちろん、その間にノーマルやシンプルクエストを進めればやることには困りませんが、好きなタイミングで進められないのはやはりストレスでした。
頻繁に起きるわけではありませんが、キズナクエストを始めるなら、各地域のレアリソースが採掘できるデータプローブをある程度設置してから挑むのがおすすめです。
一部で軽い遅延を感じる場面も
最初はオンラインで遊んでいたのでそのせいかと思っていましたが、オフライン時にも一部で多少動作が重たく感じる場面がありました。
特にブレイドホームからドールガレージにアクセスして燃料を入れる際に遅延を感じることがありました。
それ以外は基本的に快適で、戦闘時に遅延がひどすぎてコマンド入力をミスるようなことは全くありませんでした。
最後に
今回は『ゼノブレイドクロス ディフィニティブエディション』を紹介しました。
ディフィニティブエディションになって、Wii U時代に不便だったところは軒並み改善されて遊びやすくなっていますが、ベースは10年前の作品です。
当時からミラの探索が楽しいと感じられるすごい作品ですが、今年発売された『ゼノブレイド』シリーズの最新作と紹介されても納得してしまいそうな完成度です。
ここまで探索が楽しいオープンワールドは、10年経った今でもそう多くなく、オープンワールドの頂点と言ってもいいかもしれません。
未開の地にいる原生生物、ジャンプで強引に登山できるガバガバさ、ドールで更に広がる世界、そして探索を盛り上げてくれるBGMなど、様々な要素が混ざり合って面白さを生み出しています。
最後に一つ言いたいのは、『ゼノブレイドクロス』もNintendo Switch 2 Editionとして出すべき作品だということです。
そのままでも十分良いのですが、解像度やフレームレートの向上、HDR対応だけでも探索の楽しさに繋がると思います。
それでは、また。
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