【レビュー・感想】野狗子: Slitterhead

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おはこんばんちは。

面白そうだと聞いて手に取ってみた野狗子: Slitterheadをやってみた。
ちなみに聞いただけでPVとかは全く見ておらず、どういう作品かすらほぼ分かっていないような状況でした。

それでは、野狗子: Slitterheadのレビュー・感想を綴っていきます。

目次

作品概要

2024年11月14日時点の内容です。

対応機種
  • PlayStation 4
  • PlayStation 5
  • Xbox Series X|S
  • Windows(Steam・Epic Games)
プレイ機種PlayStation 5
発売日2024年11月8日
ジャンルアクションアドベンチャー
レビュー時点のプレイ時間約15時間
レビュー時点のプレイ状況ストーリークリア
難易度:ノーマル
レビュー時点のソフトウェアバージョンVer. 1.000.001

プレイ動画

良かった点

一般人の命が軽すぎる

この作品ほど一般人を雑に扱える作品はないんじゃないかなと思えるほど軽い。

そんな簡単に死ぬのかと言われたらそんなことはないんですけどね。
高いところから落としたり自爆させても意外と死なないし、攻撃食らってやられたとしてもまずはダウン状態なので復活もできる。
でもためらいなく自爆させたりできちゃう時点で、マジで命が軽い。

まぁ憑依できる体さえあれば、元々憑依していた一般人がどうなろうがどうでもいいんです。
仮に犠牲が出たとしても一般人は時間経過で沸いてくるし、キャラクターによってはスキルで沸かせることもできるので、ガンガン殺しても割と問題ない。
そんな感じで立ち回れてしまうので、その点では野狗子よりも主人公が一番怖い気がする。

ただ犠牲者を減らすことで達成できることもあるので、雑に扱うけど達成のためには犠牲にはならないように立ち回る必要があるというのでそこは注意。
この命の軽さはこのゲームだからこそできる体験ものなので、逆に犠牲者を増やしまくることでエンディング分岐があっても面白かったのかもしれない。

憑依

ストーリーを進める時や戦闘も含めて希少種と呼ばれる固有の能力が使えるもう一人の主人公的なキャラや色々な一般人も含めて憑依をしていく必要がある。
進める時にはここ抜けられないの?といった気になる点もあるけど、逃げる野狗子を追うために憑依して先回りしたり、希少種を助けるために憑依してその力を借りたりとこの作品ならではの機能を存分に味わうことができる。

戦闘だと一般人がスキルで野狗子の釣って、その間に憑依して他のキャラを助けに行ったり。
憑依を活かすことで戦闘時には様々な立ち回りができるのも良かった。

野狗子のデザイン

モンハンのフルフルのような寄生体から魚介や昆虫等の現存生物をベースにしたものまで様々います。
寄生体の方は純粋にグロテスクで気持ち悪いなぁと思うが、生物をベースにしたものはグロテスクではあるんだけどちょっと美しさ的なのも感じたりするデザインですね。
立ち方が元の人間と同様に二足歩行の時だったり、攻撃モーションでパンチっぽい攻撃があったりと、これは本当に人間が寄生されたんだなぁとモーションから感じられるのがまた良かった。

変体する際に人間のパーツが残っているのもまたリアル

名前もユニークで、ツマグロカマキリモドキ野狗子とかオオマルモンダコ野狗子とかちょっと早口言葉で読み上げたくなるような名前も多い。

世界観

九龍というネオン街が舞台だが、裏路地や建物内部の汚い感じとか非常に良かった。
この作品は正直なところグラフィックがそこまで綺麗というわけではないが、逆にそのグラフィックが今作の雰囲気を出していて、ちょうど良かった。

テレビとか1990年代初頭を感じる

また広さよりも高さにも力を入れているなと思っていて、ワイヤーアクションで看板に登ってから街を眺めてみて雰囲気を味わえたりと、舞台にも力が入っている感じたし、R18ならではの表現も良かった。

イマイチな点

戦闘全般

戦闘に関しては結構残念でした。
アクションと言うジャンルである以上、戦闘の面白さはかなり重視していますが、それが残念なので2周目をやる気が起こりませんでした。

ターゲット切り替え

これが全然簡単ではない。
1対1がメインならいいんですが、基本1対複数です。

通常のターゲット切り替えはRが多い印象だけど、Rスティックはディフレクトという弾きでフル活用するおかげでターゲットの切り替えができない。
やるとしたら、一旦構え状態を解いてまたその方向に向いて構え直すといったことが必要だが、これがまぁ面倒くさい。
そこまで周りからボコられるようなものではないけど、構えていない時はターゲット切り替え、構えた時はディフレクトみたいに分けてくれたほうが良かったかな。

そのステージによってはある程度HPを減らすと逃げる野狗子がいるが、逃げて別の場所で戦うならまだしも、逃げているのをそのまま倒すなんてのもあり、それが面倒臭いというよりもターゲットがしっかりしないからやりづらい。

本当にやるのが億劫になるレベルだった。

希少種の場所が分かりづらい

強い輝きは放っているので見つけられればこれが希少種だとわかるようにはなっているのだが、見つけるまでが一般人とほぼ同じなので見分けがつかない。
せめて希少種だけ色を変えると言った工夫が欲しかった。

憑依する際は時の流れが遅くなるので、探す猶予はあるっちゃあるけど、その探す時間にストレスを感じることがあった。

SEがしょぼい

これは一般人限定ですが、通常攻撃時のSEが非常にしょぼく感じる。
棍棒みたいなもので殴ってるのと一般人ならではの無力感が現れているという点では再現度は非常に高いと言えるんだけど、攻撃している感覚が薄すぎて気持ちよくないんですよね。
例え無力で命を投げ捨てられるような一般人だったとしても、音だけは…と思った。

同じような内容の繰り返し

タイムリープ物ではあるので、同じような展開になることは致し方ない部分ではあるんですが、場所が変わらないというのもあって他のステージだとしても同じようなことを延々と繰り返しているような感覚です。
もう少し場所のバリエーションが欲しかったかなぁとは思うが、まぁ地面から屋上まで使っていたから仕方ないのかなぁ。

ボイス

ストーリー自体悪いとは思わなかったけど、言葉という感じでもなかったので没入感が薄れてしまったのはあった。
もちろんフルボイスじゃなくてもいいので、ゼルダの伝説のように「やぁ」といったような一言をボイスで話しつつ、後は文字だけで良いと良いので、
可能であれば、日本語対応もしてほしかったところ。

最後に

今回は野狗子: Slitterheadを紹介しました。

正直なところ、最初プレイした時は全てにおいて面白いと思わなかったんですが、やっていくうちに戦闘以外は比較的面白いと感じられるようになった。
だけど、俺はストーリーよりもアクションを重視するタイプなので、最後まで戦闘が楽しめなかったのは残念でしたね。
もし楽しめなたら、年末年始に2周目やってたんじゃないかなぁと思えるほどの可能性を秘めた作品でした。

それでは、また。

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この記事を書いた人

T4nat0Sでタナトス。
毎日ゆるく生きている孤高の雑食ゲーマー。

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