おはこんばんちは。
楽しみにしていた作品の一つである『FE万紫千紅』がついに発売されました。
『FE風花雪月』がめちゃくちゃ楽しめたこともあって、本作も超期待していましたが、結果的にどうだったのか……。
それでは、『ファイアーエムブレム 万紫千紅』のレビューを綴っていきます。
作品概要
| 対応機種 | Nintendo Switch 2 |
|---|---|
| プレイ機種 | Nintendo Switch 2 |
| 発売日 | 2026年9月17日 |
| ジャンル | シミュレーションRPG |
| プレイ時間 | 約161時間 第1部:約100時間 第2部:約20時間 第3部:約40時間 |
| プレイ状況 | 難易度:ハード×クラシック 全ての主人公で一部、二部までクリア済 |
| ソフトウェアバージョン | Ver. 1.0.1 |
良かった点
第1部はストーリーが良いのが救い
第1部では、4人の主人公がそれぞれ違う目的を持って大剣闘祭に参加することになるので、主人公ごとの視点で物語を見られるのは良かったですね。
プレイヤーとしては、その主人公でプレイすることが、結果的に他の主人公の目的を達成できなくなってしまうことにも繋がるわけで、それぞれの主人公の事情を理解するほど複雑な気持ちにはなりました。
あと、それぞれが大剣闘祭に参加するまでの動きが見られるのも良かったと思います。


正直、単調で作業感満載な探索メインでSRPGとしての面白さがほとんどない第1部を4人の主人公でクリアできたのは、ストーリーの部分が非常に大きかったと思います。
第2部以降はSRPGが楽しい
第2部以降のSRPGパートについては、かなり楽しむことができました。
残念ながら第1部については、一部キャラクターが使用できるブレイズアーツが強いということもあってSRPGとしての歯ごたえがそこまで感じられなかったのですが、第2部は最初から相手がなかなか手強くて、どうやって攻略したらいいんだろうと思えたほどです。
第2部は各主人公で同じ展開になるため、周回プレイしているうちに慣れますが、最初はなかなかに難しさを感じられる難易度でした。
第3部では、マップ内に瘴気があり、そこに居座ってしまうとさまざまな効果が発生します。
なかには、それがプラスに働いたり、その瘴気の対象が味方だけではなく敵にも影響したりと、瘴気によってさまざまです。
これが最後まで続くので、それらの要素を駆使して味方の配置を行ったり、状況によっては加護を使ったりと、色々考えながら立ち回っていくのは非常に楽しかったですね。
進め方の自由度はそこそこ高い
本作は序幕を含めて4部構成になっていますが、第1部と第2部をスルーして、いきなり第3部から進めるといったことも可能です。
『ブレワイ』や『ティアキン』で例えるなら、いきなりガノンに挑めてしまうようなものでしょうか。
使用キャラクターが大幅に減ってしまうので、苦戦するとは思いますが、こういった遊び方もできるのは良いと思いました。
あとは、第1部についてはSRPG要素よりも圧倒的にRPG要素が強くなっているだけではなく、SRPGらしい面白さがまったくなかったので、正直、面倒臭さが勝りました。
ですが、そこをおまかせ育成にしてターンを進め、メインクエストに挑んだりといったこともできるので、全体的に自由度はそこそこあるかなと感じました。
BGMは最高
本作もBGMは非常に良いです。
マップもそうですし、戦闘になると激しさを増していく点も含めて、ハズレなしと言えるほどでした。
第1部だとそのストーリーごとや、その他一部のキャラクターにもBGMが用意されていますが、それぞれのキャラクターの特徴が出ている感じも非常に良かったです。
サントラが出たら、速攻買ってしまうでしょうね。
『風花雪月』は確か1年半ぐらい後だったと思うので、気長に待ちたいと思います。
イマイチな点
第1部から第3部までで気になった点
4人の主人公たちがなぜそういうことになるのかが第1部と第2部で描かれ、第3部では助けた仲間たちが集結してバロールに挑むという流れで進んでいきます。
この第1部から第3部では、いずれもイマイチに感じたところが多かったので、以下より触れていきます。
第1部──もっと簡略化すべき
本作の目的は、あくまでも死んだ主人公たちの運命を変えることですが、第1部で描かれるのは大剣闘祭の終わりまでなので、運命を変える段階のさらに前の話になります。
第2部や第3部に進むために必要な過程ではありますが、コース料理に例えるなら前菜です。
前菜の役割は、これから出てくるであろうメインディッシュも含めて、食欲や料理そのものへの期待値を高めることだと思います。
ただ、本作では第2部や第3部に向けたキャラクターの育成や支援レベルを上げるなどの準備という意味合いでの前菜に相応しいのかもしれませんが、とにかく前菜の時間が長すぎます。
前菜が出てきて、いつメイン料理が出てくるのかなと思ったら、次も前菜、また前菜、さらに前菜と、いつまで経っても第1部が終わりません。
正直、ストーリーが良くなかったら途中で辞めていたレベルです。
おおよそのプレイ時間ですが、大体1人目約30時間、2人目以降は20-30時間の間ぐらいだと思います。
ただ、探索などによって、ここは大幅に変わってきます。
俺の場合、しっかりと計ったわけではありませんが、第1部については4人の主人公を合計して、100時間近くは掛かっていますね。
ちなみに、ここまで時間が掛かった要因ですが、やはりワールドマップや各ダンジョンの探索、それに各キャラクターとの交流といった、SRPG以外の部分に掛かる時間がほとんどです。
個人的には、第1部はもっと圧縮して、第2部から注力するべきだったと思っています。
第1部はSRPG部分を廃止して、大剣闘祭は全てクイックバトルで統一したり、各主人公でスカウトできる仲間を固定するもしくは全ての主人公でスカウトできる仲間を減らしたりしても良かったんじゃないかと感じました。
第2部──繰り返しとスキップに疑問
第2部では、4人の主人公の運命を変えます。
4人の主人公それぞれの視点で物語を楽しめるだけでなく、このシリーズではお馴染みの手強いSRPGを楽しむことができるという意味でも、ここからが本作の面白いところだと期待していたのですが、正直、微妙なところが多いです。
T4nat0S探索要素が無くなって、ここからだと思っていたのに…。
それぞれの主人公で第1部をクリアすることで、各主人公が第2部に進むという流れになるのですが、ストーリー自体はサラミス王国とダグザ帝国の戦いになるため、中心となるのはセオドラで、ストーリーはほぼ同じです。


「主人公ごとの違いはなんですか?」というところですが、出撃するキャラクターが、選択した主人公+第1部でスカウトした仲間たちになるのと、会話するキャラクターがちょっと変わるぐらいです。
そして、セオドラ以外の主人公を選択した場合は、ゲストキャラクターとしてセオドラ+αが加入するぐらいでしょうか。
あと、なぜかカイを選択した場合は、ディートリヒとレダが敵方に回るぐらいで、本当に大きな変化がありません。
一番本腰を入れるべきであろう第2部が、なぜ繰り返すだけのコンテンツになっているのか、本当に不思議ですね。
そういった感想にならないように、第2部に関しては主人公ごとにスキップできる仕様になっているんでしょうが、1番力を入れるべき部分が手抜きで、主人公の運命が変わる重要な局面でスキップという選択肢を提示するのは、どうなのかと思ってしまいましたね。
「『ファイアーエムブレム』ならここで力を入れずに、どこに入れてるんだよ!」って言いたくなりましたよ、本当。


例えばですが、第2部に進む際に、第1部をクリアした主人公やその仲間をまとめて参戦させて、1本のストーリーにするとか、もっと飽きさせないような工夫はできたんじゃないかとは思いますね。
第1部で一部の主人公をプレイする前に第2部をクリアした場合でも、後からその主人公で第一部をクリアして、改めて第2部をプレイすることで第3部に繋げられるようにするとか、参戦するキャラが増えることで会話のバリエーションを増やすこともできたと思います。
また、第1部で複数の主人公がスカウトしていて、重複したキャラクターがいる場合は、自動的にステータスを統合して強化するようにするなど、4人の主人公で第1部を遊んだことが第2部にも活きる仕組みがあっても良かったと思います。
第2部は全体的に短いので、せっかくのSRPG要素も多くないというのも残念です。
第3部──複数部隊での探索がとにかく面倒
第2部までクリアした主人公とその仲間たちが加入し、さぁここから未来を救おうという流れになります。
展開的にはワクワクするところですが、ここで帰ってきたのが探索要素です。
せっかく第2部でガッツリとSRPG全開になったのに、また探索ですかと、正直嫌になるレベルでした。
ただ、探索をしないと第3部中盤以降で開放されるクラスにチェンジできないので、今後を楽にするためにも探索はやらなければならなかったのが、結構辛いところですね。
まぁ、それだけなら第1部でも同じことをやっていたので良かったのですが、第3部で厄介なのは、部隊が増えたことですね。
第3部では攻略をするにあたり、部隊を分けていくことになりますが、仮に次のSRPGパートまでのターン数が30ターンだった場合でも、操作するのは部隊数分になるので、5部隊なら30ターンでも実質150ターンみたいな状態になります。
また、こちらではおまかせスキップで指定したターン数だけスキップすることができず、クエストの開始日まで進めるしかありません。
そのため、数ターン進めてからまた訓練所に行きたいといった時も、いちいちワールドマップに出てターン数を動かす必要があり、これもかなりだるかったですね。
さらに、部隊の編成もその部隊ごとにしかできず、編成するだけで1ターン消費するという仕様も、地味に面倒でした。
第3部はせっかく仲間が集結して、ここから本格的にSRPGだけを楽しめると思っていたのですが、複数部隊で探索をする手間が大きすぎて、かなり萎えてしまったところです。
ワールドマップの操作性や作業感全開のダンジョン探索
ワールドマップを移動する時の操作性がイマイチで、最初はワールドマップの移動方法で躓いてしまうほどでした。
最初は「ここまで行きたいから移動しよう」と思っても移動できず、「何で移動できないんだろう」と思っていたら、その都度キャラクターを選択しないと移動できない仕様だったんですよね。
第1部の時は、こんな仕様にせず、数ターン掛かってもいいから目的地まで一気に移動できればいいのにと思っていました。
第3部で部隊ごとに動かさないといけないことを考えると、こういった仕様にした理由はなんとなく納得できたものの、それでも不便な点は変わりません。
移動の面倒臭さを感じつつも、ようやく到着したダンジョンですが、こちらも敵をつついてクイックバトルをしたり、木箱などを壊したり、宝箱を見つけたりと、とにかく単調で変化に乏しいことで作業感が強まってしまい、探索をすること自体が面倒に感じてしまうほどでした。


軌跡が見えるので歩いたルートは分かるものの、地図がないので、「あと1個宝箱が見つからない」といった時も結構ストレスでしたね。
キャラクターを育てるためと割り切りたかったですが、ここが面倒臭いおかげで、その他の要素まで面倒に感じるようになり、プレイ自体が雑になってしまうことがかなり多かったです。
ここがもう少しマシだったら、全体的にもっと良かったと思えたのかもしれないと思うぐらいには、個人的にかなり酷い部分だと感じています。
セーブデータが1つだけなのは不便
本作のセーブデータは1つだけです。
手動セーブを行うことはできるのですが、オートセーブもさまざまなタイミングで行われるため、手動セーブ後にオートセーブが行われてしまうと、せっかくの手動セーブが無駄になってしまいます。
外伝や闘技場での試合観戦など、期間限定のイベントもありますが、見逃してしまったから少し前に戻りたいと思っても、オートセーブによって戻れなくなってしまったこともありました。
あと、クリアしたら初期メンバー縛りプレイもやってみようかと、当初は考えていたんですよね。
ただ、第1部をクリアした後に初期メンバー縛りを行うには、セーブデータを消すしかありません。
探索とかの時間が減る分、普通にプレイするより面白いのでは?とは感じていますが、160時間を消してまでやりたいとは思えません。
手動セーブがもう1つでもあれば、「次は縛りプレイをしてみよう」という選択肢が出てきて、必然とプレイ時間も増えますから、そういう機会を奪っているとも思えました。
手動セーブを複数用意するのが理想ですが、それが難しいのであれば、せめて手動セーブとオートセーブを分けたり、10個ぐらい前までセーブデータを遡れるようにするだけでも違ったんじゃないかと思いますね。
危険範囲がかなり見づらい
大抵は大丈夫なのですが、マップによっては危険範囲がめちゃくちゃ見づらいです。
以下では、危険範囲を有効にしているのですが、最初は本当に切り替わっているのか疑ったレベルです。


俺自身が色覚異常者だからでしょうが、結構じっくり見ないと判別することができません。
ちなみに色覚異常のレベルですが、私生活にそんなに影響はないものの、焼肉の焼けているのかが見分けられず、特に暖色系の照明が使われている店だとほぼ判別できないといったところでしょうか。
設定で危険範囲の濃度を変えることはできますが、ここを変えても正直全く変わらなかったので、危険範囲だけグリッド線が出るなど、色以外でも判別できる設定があったら嬉しかったですね。
最後に
今回は『ファイアーエムブレム 万紫千紅』を紹介しました。
まず、クリアするだけで160時間も掛かるというのは、さすがに想定していませんでした。
面白すぎて長いなら全然良いのですが、残念ながら本作はそう感じられない部分が多かったので、達成感よりも「ようやく終わった……」という感覚でした。
『ファイアーエムブレム』シリーズは、ファミコン版の『外伝』と『トラキア776』以外は確かプレイしているのですが、これまでプレイしてきたシリーズの中でも、残念ながら最低レベルだと感じました。
つまらないわけではありませんし、第2部以降のSRPG部分やBGMなど良いところもあるのですが、探索における作業感ど気になる点がいろいろと紛れ込んでいて、それがかなり長い時間続くのがしんどかったです。
全てに力を入れている結果ならまだしも、前菜には全力なのに、メインディッシュは手抜きみたいな力の入れ具合には、正直疑問しか残りませんでした。
まぁ、開発側からしたら俺が考えている前菜とメインディッシュは違うのかもしれませんが。
それなりにプレイして50~80時間ぐらい、やり込みまで含めて100時間を超えるぐらいのボリュームだったり、純粋に面白い要素だらけでここまでの時間なら、そこまで思わなかったでしょう。
ですが、本作は無駄に長すぎて、途中で投げ出してもおかしくないレベルだったので、最後までプレイするのもなかなか大変でした。
それでも、最後までプレイした自分を褒めたいと思います。
今後のアップデートで、ルナティックが追加されたとしてもやることはないでしょうが、セーブデータが複数追加されることがあったら、第1部と第2部をすっ飛ばしていきなり第3部はやってみるかもしれません。
なんなら、探索とかに時間を割かなくて良い分、こっちのほうが楽しめるまである気がしております。
それと、DLCが発売するとしたら、ガッツリとSRPG要素があるのかを、まずは様子見することになりそうです。
次回作では、純粋にSRPGを楽しみたいところですね。
それでは、また。



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