おはこんばんちは。
龍が如くシリーズでも、今までとは違った魅力が感じられた『龍が如く8 外伝 Pirates of Hawaii』。
前作の『龍が如く8』を楽しんだので、本作もその外伝としてどんな作品か期待していました。
それでは、『龍が如く8 外伝 Pirates of Hawaii』のレビューを語ります。
作品概要
対応機種 | PlayStation 4 PlayStation 5 Xbox One Xbox Series X|S Windows(Steam・Microsoft Store) |
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プレイ機種 | PlayStation 5 |
発売日 | 2025年2月21日 |
ジャンル | アクションアドベンチャー |
レビュー時点のプレイ時間 | 約35時間 |
レビュー時点のプレイ状況 | ストーリークリア トロフィーコンプリート |
レビュー時点のソフトウェアバージョン | Ver. 1.10 |
良かった点
真島吾朗ファンの龍が如く
『龍が如く』シリーズをここまでプレイして、真島吾朗が嫌いという人がいるのか正直疑問ですが、真島ファンなら本作は間違いなく買って良かったと思える作品です。
これまでの本編や『龍が如く7外伝』と比べるとぶっ飛んだ内容ですが、真島吾朗というキャラに海賊という設定を組み合わせたのが非常にハマっていると感じました。真島の狂人的な部分が海賊という設定と意外とマッチしていて、女性や子供に優しい一面がノアとの関係にも自然に溶け込んでいます。
記憶を失っていてもこれまでの真島吾朗らしさがしっかり伝わり、真島だからこそ成り立つ作品だと思いました。もし桐生さんや冴島だったら、間違いなくこの作品の魅力は出せなかったでしょうし、パッケージ裏の「祝・真島吾朗還暦記念」という文言にも納得です。
『龍が如く7外伝』は『7』と『8』に繋がる桐生さんを知れることもあり、ストーリー繋がりが強いですが、『龍が如く8外伝』は『8』との関わりは薄めなので、『8』を遊んでいなくても十分に独立した作品として楽しめる内容だと思いました。
真島吾朗らしさ全開の戦闘と海賊ならではの大人数バトル
記憶を失い、最初にドスを振るう姿からはかつての強さが感じられず不安でしたが、実際には記憶ではなく本能が真島吾朗の強さを支えていて、戦闘ではしっかりと彼らしい強さを見せてくれます。
今回はドスを使った狂犬スタイルと、カトラスやワイヤーフックを使う海賊らしいパイレーツスタイルの2種類があり、どちらもスピーディーな動きでかなり気持ち良かったですね。
街中での戦闘も楽しいですが、特に印象に残ったのは最初の船上決戦です。船内で相手を全滅させれば勝利ですが、相手のほうが人数が多いため、不利な状況から倒していく達成感がありました。

さらに、100人の海賊と戦う「海賊決闘」では、船上決戦の突撃部隊に加え大砲部隊も参加するため、圧倒的な人数での戦いが楽しめます。

俺はアクションよりも『龍が如く7』から始まったライブコマンドRPGバトルが好きですが、アクションの中では本作の戦闘はかなり面白い部類だと感じました。
ちなみに砲撃戦は攻撃パターンが少なく、正直ちょっと物足りなさがありました。
実写映像が新鮮
メインストーリーでは見られませんが、とあるサブイベントで実写映像が流れます。シリーズ初の実写版『龍が如く』ですが、かなり気合が入っている印象です。

ゲーム内キャラクターも良いですが、モデルとなった方の実写映像はこれまでになく新鮮で、個人的にはかなり有りだと感じました。
ロバート秋山さんの演技はしっかりマサルを演じていて、面白かったですね。
なぜあえて実写にしたのかは気になりますが、ぶっ飛んだ本作の中の一つの特徴として捉えています。
龍が如く8との繋がり
『龍が如く8』で春日一番が主に回った場所が、ハワイのホノルルシティです。本作でもこのホノルルシティがしっかり登場し、探索を楽しむことができます。
リボルバーも登場し、ストーリー上で絡むのでアロハリンクスも遊べます。
また、『龍が如く8』で登場したキャラクターも割と出てきます。

さらに、ドンドコ島にゴミの不法投棄をしていたクリーンパイレーツの社長も登場します。

他にはアロハッピーツアーズもあり、さすがにジョブ開放はありませんがフォトラリーが楽しめます。
ここでも触れましたが、『龍が如く8』とのストーリーの繋がりはあってないようなものなので、本作だけでも十分楽しめる作品です。ですが、遊んでおくと当時のキャラクターの現在の様子も楽しめるようにはなっています。
イマイチな点
カメラの距離
これは街中や真島だけの時に限った話ですが、戦闘中のカメラが結構見づらいと感じました。
アングル自体は大きな問題ではないものの、壁際になるとキャラクターとの距離がかなり近くなり、相手を捉えにくい場面が多いです。
そのため、キャラクターとカメラの距離を調整できる設定があれば、もっと遊びやすくなると思いました。
避けにくい戦闘とペナルティ
まず、リッチ島のような狭い場所では用事をサクッと済ませたくても戦闘を避けられない場面があります。船を降りたすぐの桟橋付近に敵が道を塞ぐように立っていることが多く、非常に邪魔に感じました。倒すのは簡単ですが、それでも避けたかったと思うレベルです。
また、海上でも追い風のポイントを通るとほぼ必ず敵船が現れて戦闘になります。追い風ポイントを避けて移動することも可能ですが、その場合はブーストを使わないと移動が遅くなります。戦闘から逃げる選択肢もありますが、逃げると士気が下がり船員の能力に影響が出るため、実質的に戦闘を強いられている感覚がありました。
戦闘自体は楽しいので良いのですが、戦いたくない時はペナルティなしでスルーできればもっと快適でした。このせいで海上の移動が少しストレスになっているため、壊滅させれば戦闘が減るような調整があれば嬉しかったです。
ちなみに、比較的広いホノルルシティではまだマシですが、それでも戦闘の機会は多いと感じました。『龍が如く8』でも登場したアロハリンクスもいますが、フレンドに会うより敵に遭遇するほうが断然多く、ハワイの治安は悪いのかと気になってしまいました。
資材が1個ずつしか作れない
『龍が如く8』でも登場したジュリズ・ギアワークスが、本作でも船を強化するためのサポートとして登場します。船の大砲だけでなく、その資材も作れますが、資材は1個ずつしか作れません。
大砲を作るには資材が50個必要なこともありますが、数が足りない場合は1個ずつ作ってはまた選んで作る…という作業を繰り返さなければならず、非常に面倒です。
ここはまとめて作れるようにしてほしかったですね。
最後に
今回は『龍が如く8 外伝 Pirates of Hawaii』を紹介しました。
海賊という設定からしてシリーズの中でもかなりぶっ飛んだ作品です。
真島の兄さんの還暦記念ということで、もうそんな歳になったのかと感じますが、まだまだ続いていくでしょうから、真島を含めた主要キャラクターたちの人生がどうなっていくのか楽しみです。
『龍が如く』シリーズはアクションよりライブコマンドRPGバトルの方が好きで、あくまでも外伝なので本編と比べるとサクサク終わりボリュームは少なめですが、真島吾朗ファンにはおすすめの作品です。ぶっ飛んでいますが、根っこはしっかり『龍が如く』らしさを感じられます。
それでは、また。
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