【空の軌跡1st】ファルコムの本気が伝わる神リメイク!リメイクはこれでいいが詰まった作品!【レビュー】

当ページのリンクには広告が含まれています。

おはこんばんちは。

ついに『英雄伝説 空の軌跡 FC』のリメイクにあたる『空の軌跡 the 1st』が発売されました。
当時はオリジナルのPC版を遊んでいたこともあり、さらに体験版があまりにも面白かったので、「これは買わなきゃだめだ」と即決。結果として、『閃の軌跡』以来のシリーズプレイとなりました。

それでは、『空の軌跡 the 1st』のレビューを綴っていきます。

目次

作品概要

2025年9月24日時点の内容です。

対応機種Nintendo Switch
Nintendo Switch 2※1
PlayStation 5
Windows(Steam)
※1 追加でアップグレードパス購入(150円)
プレイ機種Nintendo Switch 2
発売日2025年9月19日
ジャンルストーリーRPG
レビュー時点のプレイ時間約46時間
レビュー時点のプレイ状況ストーリークリア(主にノーマル)
クエスト全てクリア
レビュー時点のソフトウェアバージョンVer. 1.0.4

良かった点

倍速モード・ファストトラベル・ミニマップで快適すぎるプレイ体験

本作は軌跡シリーズの原点ということで、ぜひ手に取ってほしい作品です。ただしネックになるのは、やはりプレイ時間の確保。俺はPC版を遊んでいたのですが、とにかくクリアまでに膨大な時間が掛かりました。当時は学生だったので良かったものの、社会人としてプレイするとなると、時間的に厳しい人も多いと思います。

そこで大活躍するのが倍速モード。移動はもちろん、戦闘もクイックバトルで最大2倍速、コマンドバトルなら最大4倍速にできます。最初は「こんなに速くして遊べるのか?」と疑いましたが、一度体験するともう戻れない快適さがありました。ブレイブアタックも、当初は入力がシビアでしたがアップデートで余裕が持てるようになり、問題なく楽しめます。

さらに、ファストトラベルで無駄な移動が一気に解消。手配モンスターを倒した後に延々と走って戻る必要はなくなりましたし、ミニマップの導入でクエストの場所や宝箱の取り逃しも激減。探索のテンポが劇的に改善されすぎています。

まぁ、これでも結果的にクリアまで45時間とボリューム自体は多い方だとは思いますが、それでもこの快適さは間違いなく「もっと多くの人に遊んでほしい」というファルコムの想いが込められていると感じました。

色褪せない王道ストーリー

無事に準遊撃士となったエステルとヨシュアの二人は、父が引き受けるはずだった仕事を代わりに担当することになります。そこから正遊撃士を目指し、リベール王国を巡りながら様々な人々と出会い、数々の事件を解決していくというストーリーで、二人の成長をプレイヤー自身が見守れる展開が非常に魅力的です。

登場するキャラクターたちも個性豊かで、特にオリビエは憎めない存在として印象に残ります。彼のユーモアや掴みどころのない言動が、良いアクセントになっていました。

何だかんだで好きなキャラ

また、元気いっぱいのエステルとクールなヨシュアという組み合わせも絶妙で、二人の掛け合いは微笑ましく感じました。
またこの2人に限らず、フィールド城でキャラクター同士のやり取りが行われるのも、ストーリーを楽しむための要素になっていました。

爽快感あるクイックバトルと、じっくり考えるコマンドバトル

本作の戦闘は大きく二種類に分かれています。

まずはアクションがメインとなるクイックバトル。ファルコム作品で言えば『イース』シリーズに近いシステムで、同レベル帯では与ダメージが小さいため、単独で敵を倒そうとするとどうしても時間がかかります。そのため立ち位置としてはコマンドバトルへの移行前の下準備に近いのですが、ジャスト回避の爽快感や攻撃の気持ちよさがしっかりとあり、短時間でも手応えを感じられる作りになっています。

そしてシリーズ従来のコマンドバトル。行動順を見ながらじっくり戦略を練ることができるのはやはり楽しいポイントです。ノーマルとナイトメアを切り替えて遊んでいましたが、ノーマルでも油断すると全滅することもあり、歯ごたえのあるバトルを存分に楽しめました
クラフト発動時のカットイン演出も迫力があり、戦闘を盛り上げてくれます。

クオーツの組み合わせは無限大? 戦術オーブメントの奥深さ

クオーツをセットして、自分だけの戦略を組み立てられるのが本作の大きな魅力です。キャラクターごとに特徴を活かして特化させるも良し、全員にある程度の補助アーツを持たせて安定感を重視するも良し──プレイヤーごとに個性が出せるのが面白いところ。試行錯誤して自分だけの最適解を見つける楽しさがありますね。

戦闘で負けた時も、クオーツを組み替えるだけで意外と切り抜けられることも多く、改めて重要な要素だと感じました。

ちなみに俺が最後までお世話になった補助アーツは、回復系を除けば「シルフェンウィング」と「アンチセプト(オール)」です。「シルフェンウィング」は駆動時間が短いのに、心眼5ターンで敵の攻撃を避けまくる上にATS上昇もあるため、アーツ主体の戦闘に最適です。ただ、アーツ主体になるとEP消費が大きいため、省EP系のクオーツを付けて調整していました。
「アンチセプト(オール)」は駆動時間が短く、相手のアーツを見てから余裕で解除できる点が優秀です。どの組み合わせでもこれらのアーツは使えるように意識してセットしていました。

終盤では使用頻度が減ったものの「アースガード」も役立ちました。特に非戦闘キャラを守る場面では大きな安心感がありましたね。

ストーリーをさらに盛り上げる圧倒的BGM

ファルコム作品ならもはや説明不要ですが、本作もやはりBGMのクオリティが圧倒的に高いです。
「Sophisticated Fight」や「星の在り処」など、名曲と呼べる楽曲が惜しげもなく詰め込まれており、どれも凄まじいほどの完成度を誇っています。

その中でも特に際立っているのが「銀の意思」。最初に流れた瞬間、自然と涙がこぼれました。
これはもう軽々しく語るのも憚られるほど、ゲーム史に残る一曲と断言しても差し支えないでしょう。

さらに贅沢なことに、楽曲は標準版にオリジナル版、アレンジ版と自由に切り替えて楽しむことが可能です。
実質的に3倍の楽曲体験を味わえる仕様になっており、ファンにとっては嬉しい限りですね。

イマイチな点

ボイス有無を区別してほしかった

本作は神ゲー。イマイチな点なんて何一つありません!と言いたかったのですが、唯一気になったのがボイス関連です。
一方がボイス有りで喋るのに、もう一方がボイス無しという場面が珍しくありません。しかも、ボイス無しなのがエステルやヨシュアといった主人公側なんですよね。

一番の理想はフルボイスですが、そこは大人の事情で難しいのかもしれませんので、せめてお互いに一言二言は喋って、その後はボイス無しにするなど、もう少し自然に区別してほしかったです。ボイス有りと無しが混ざっているのはどうしても違和感が拭えませんでした。

最後に

今回は『空の軌跡 the 1st』を紹介しました。

『軌跡』シリーズは「長すぎて手を出しづらい」というイメージを持たれがちですが、『空の軌跡 the 1st』はシリーズ最初の作品。PC版やPSP版で遊んだ人はもちろん、新規でも非常に手を出しやすいタイトルです。

俺自身もPC版でオリジナルをプレイしていましたが、『閃の軌跡』以降はシリーズから離れていたので、久々の軌跡シリーズ。そこで改めて触れてみると──「ファルコム、本気出してきたな」と思わされるほどの完成度でした。

ここ数年で薄れつつあったとはいえ、正直ファルコム作品に対しては「グラフィックや演出はイマイチだけどBGMだけは神」というイメージがありました。ですが、本作はそのイメージを良い意味で一気に覆してきます。さらに倍速モードやファストトラベルまで搭載して快適さも追求しており、ファルコムが本作に全力を注いだことが伝わってきました。
2025年になって、『空の軌跡』をフルリメイクした事も含めて神としか言いようがありませんし、オリジナル版に対する愛も感じられるほどでした。

本当にやって損なしの神リメイク作品ですが、『空の軌跡』は全3部作。続編となる『空の軌跡 the 2nd』、そして『空の軌跡 the 3rd』へと物語は続きます。まずは『2nd』のリメイクが来年の今頃には出ると期待していますので、今から楽しみに待ちたいですね。

それでは、また。

¥7,354 (2025/09/25 00:55時点 | Amazon調べ)
よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次